12月15日(土)

 午前中、NHK−BSをつけたらNBAワシントン・ウィザーズ×ニューヨーク・ニックスをやっていた。何と、ウィザーズが十数ポイントもリード!ウィザーズが飛躍的に強くなったのかそれともニックスがヘコヘコになったのかはよく知らない(多分両方なんだろう)が、しかしウィザーズの若い選手たちの目つきが開幕当時に比べてもぐっと鋭く、頼もしくなっているのは間違いない。これがジョーダン効果か。ジョーダン本人はかつてのような圧倒的な得点力を失ってしまっているのだけれど、それを補って余りある存在感を発揮。すごい男だ。

 夕方、新宿三丁目の「土風炉」で忘年会。「カニ料理」と聞いて喜んでいたのだが、実際に出たのはかにしゃぶの、それも足1本だけだった。誇大宣伝、ってやつですか。それでも、刺身・茶碗蒸し・鍋・天ぷら・雑炊と腹一杯食って満足は満足。

 その後新宿御苑前まで散歩してから丸の内線に乗って赤坂へ。「鳥勝」で飲み会。さすがに焼き鳥はほとんど手をつけられなかったが、久しぶりのかき玉豆腐はうまかった。太るなあ。


12月14日(金)

 夕食を赤坂のロイヤルホストでとったのだが、ここに来ると必ずステーキを食べて大喜びしまう僕はやっぱり小市民なのだろう(笑)。

 そうですか、サンドロ大分へ移籍ですか。驚いたっつーか、「どうして?!」って感じですな。結局東京は2ndステージ完封した試合が皆無だったのだが(リーグ戦全体でもわずか3試合)、その原因の一端をサンドロのプレーに求めてフロントもあまり引き留めなかったということだろうか。あるいは大きな補強のあてがもうついているとか。いずれにしても、J1のチームじゃないのはまあ不幸中の幸いというか…。

 一方、宿敵ヴェルディ稲城はエジムンドの引き留めに成功。年俸2億5千万とか。いつからそんなリッチなチームに?


12月13日(木)

 夜、新宿で「情報交換」と称して飲み会。中央東口NOWAビルの「響」。メニューを開き「〜(どこかは忘れた)産 ざるどうふ 1500円」と書いてあるのを見てびびりまくった僕は小市民ですかね。他、平目のうすづくりとかお好み焼き風のものとかつまむ。ここであまり食いすぎると破産の危険(笑)があったので早々に焼鳥屋に移動し、1人6種ずつ平らげてから解散。

 帰ってからビデオでリーガ・エスパニョーラ。テネリフェ 0−2 レアル・マドリード。解説は我らが次期監督原ひろみー。開始前に原さんがやたらとテネリフェのホームの気候の違い(スペイン中心部に比べて高温湿度)を強調していたのだが、全くその通りの試合展開に。マドリーは先制したものの後半になると動きがぐっと落ち、全く押し上げがきかなくなってテネリフェに猛攻を許す。マドリーをペナルティエリア内に押しこんで波状攻撃ってのも、すごい光景ではある。ただ、結局そこで決められるかどうかが首位争いとビリ争いの大きな差になるんだろう。シュートって大事よね。


12月12日(水)

 「身内バイト君大作戦」成功。グループリーグF組イングランド×スウェーデンat埼玉スタジアムのカテゴリー2(の予約)2枚をゲット。オーウェーン!スコールズ!ベッカーム!!

 夜、家に着いたらちょうど天皇杯ジュビロ磐田×駒沢大の後半が始まったところだった。前半はシュート数で上回るなど駒沢が押していたそうだが、後半が始まるとあれよあれよという間にジュビロが2得点。「ああ、こういう大会って、結局『健闘したね』『よく頑張っていたね』」で終わっちゃうんだよな…」、そう思いかけた刹那、駒沢が猛反撃を開始。FWの深井がロングボールを受けて粘った末にゴールし、1−2。さらに後半47分最後のワンプレー、ペナルティエリア内の混戦で再び深井が意表を突くバックヘッドをゴールの隅に流し込み、あっと驚く2−2の同点。延長に入ってからも、「若者」らしい豊富な(というか向こう見ずな)運動量によるプレスと荒削りながらスピード・迫力満点のカウンターアタックで駒沢が王者ジュビロを追いつめる。ああ、ここであと一本シュートが枠に飛んでいれば…。最後は、ジュビロの西がドリブルで中央に切り込みかけたところを駒沢DFが足でひっかけてしまい、あっけなくPKで幕切れ。しかし、敗れたとはいえフットボールにとって本来大事なもの(ひたむきさ、とか)を思い出させてくれた駒沢大イレブンには大いに感謝したいと思う。素晴らしかった。


12月11日(火)

 W杯チケット二次販売の2日目に当選していたので、午前中から携帯で電話をかけまくる。初めは予想通り混雑し、つながらず。午後からの仕事に備えて千歳烏山に移動してからかけまくるも、やはりつながらず。ampmで携帯を充電し、午後も仕事の手が空くのを見計らって何百回とかけ続けたが、やはりつながらず。結局、本日の受付終了までNTTのアナウンスを聞かされ続けるはめになった。残り7万枚のうち、今日さばけたのが8千枚だって?何のための発売日抽選だったのだ。「先着順」でも何でもないじゃん、こんなの。今日は会社を休んで挑戦した人も多かろうに。いくらなんでもJAWOC、客をナメすぎ

 明日もめげずに、今度は「身内バイト君大作戦」でイングランド戦ゲットに挑む予定。


12月10日(月)

 田代まさし、今度はのぞきですか。性犯罪ってのは、軽度なものも含めて非常に常習化しやすいと聞く。一度捕まっても再び繰り返したのはちっとも驚くべき事ではない。何しろ、どうしても「やってしまう」ことなのだから。取り締まるよりカウンセリングの方が効くとも言うけど、ああいう人にどういうカウンセリングをすべきなんだろうね。

 午後、渋谷で新幹線の切符を買ってから銀座線で秋葉原に出て、LAN関係の物を色々と見る。平日の昼間だとゆっくり見れていいね。

 夜中、ビデオでリーガエスパニョーラバルセロナ×セルタ。上昇気流のマドリーと対照的などん底のバルサ、今回もちぐはぐな選手起用でDFがボロボロ。2点リードからの連続失点で痛い引き分け。勝ち点2の他に負傷のDFアンデションと、ついでに戦意と誇り(終了間際のセルジのラフプレーはみっともないことこの上なかった)まで失って退場の際には当然ブーイング。ま、要するに「最低!」であった。


12月9日(日)

 昼前からでかけ、東京スタジアムで天皇杯3回戦FC東京×横浜FC。…………。1点とられたところで「またかよ!」と叫びたくなったのは僕だけではないだろう。激しいデジャブーの感覚。昨年と同じような負け方でもあるし、2ndステージ後半からずっと繰り返してきたやられ方でもあった。大熊さんの能力云々ではなく、クラブが監督交代に踏み切った理由が理解できたような気がする。ああ、年末の帰省のチケットを買うのをここまで遅らせていたのに(なんたって、正月まで期待してたからね)ー!!

 観戦記のUPは2〜3日後になる予定。もう次の試合は3月だもんな(泣)。

 

 夕方は有楽町に出て「ビックピーカン」でつれのPCと周辺機器を買い込む。バイオのデスクトップにエプソンのインクジェットとスキャナにデジカメはソニーのP5。おー、リッチじゃん!で、甲斐性なしの彼氏の方は、ついでにビクターのコンポを買ってもらいましたとさ(笑)。
 そういえば、不況不況という割にはやたらレジが混み合ってましたな。XPも出たし、そろそろ買い時と考えた人が多いのかな。

 夕飯は六本木のラーメン屋「一蘭」で。ここは「味わうのに集中できるように」客席1つずつがきっちり板で仕切られていて、ラーメン等はカウンターのすだれが上がって出てくるシステム。こういう「こだわりの店」はリラックスできなさそうだし行列で30分以上も待たされたし、入ってみるまでは正直いやな感じもしていた。が、しかし。店員は意外に丁寧な対応で、味は抜群。追加注文を声を出さずに注文票に書いてできる仕組みも、やってみたら非常に楽。つれの姉君が週4日通っている(笑)というのもあながちわからないではない。お薦めですな。

 夜中、スカパーでセリエAパルマ×ローマ。ひで君は少し体調が良くなったようで、DFをはね飛ばしつつ元気に駆け回っておりました。パスの精度が悪かったのは試合からしばらく離れていたせいかな?


12月8日(土)

 昼すぎにTVをつけたら、異様にゆっくり走る黒塗りの自動車と沿道で日の丸を振りまくる群衆の映像が。何つーか、そりゃ赤ちゃんが無事に生まれて退院したんだからそりゃめでたいっちゃあめでたいし、有名人見たさで人が集まるのも理解できなくはない。でも、カメラに向かって満面の笑みを浮かべて「思わず駆けつけてしまいました」「近年あまりないめでたいこと」「我が事のようにうれしい」なんてコメントをしゃべる人間の自我ってのは、一体どうなってんのか理解不能でありますな。

 夜、Jリーグチャンピオンシップ鹿島×磐田。小笠原のきれいなFKで鹿島がVゴール勝ち。ふむ…。ま、この試合だけを切り取って見れば、両チームの気持ちが真正面からぶつかり合った実にいい試合だったと思うよ。でも、本当にこれでいいのかねえ。今季磐田が積み重ねた勝ち点が71、対する鹿島は54。そして何より、今年の日本サッカーは(ある程度の数の試合を見ている人なら)誰がどう見ても「磐田の年」だったと思うのだが…。鹿島の選手・スタッフ・ファン・サポーターはこの勝利を誇っていいし、王者であることを公言する権利がある。僕らもそのこと自体に文句はつけまいよ。それがJリーグのルールなのだから。ただ、そのルール自体がもはやファン・サポーターの価値観と大幅にズレてしまっていることは間違いないと思う。僕たちはチャンピオンシップのような一発勝負の醍醐味だけではなく、ヨーロッパのリーグ戦の、それこそ数ヶ月の戦いの末にたった1チームのみがたどり着く栄光の、とてつもなく大きな魅力もまた知っているのだから。

 試合後のモットラムレフェリーの引退発表は、個人的には大きなショックだった。少なくとも、今までのJリーグでは最高の審判だったと思う。今まで、どうもありがとう。

 その後、赤坂の「日本海庄屋」で飲み会。パンク・ロックによる胎教の話とか、クルーグマンの流動性トラップの話とか、床屋と歯医者と学校の匂いの話とか。

 帰ってからJスカイスポーツでプレミアリーグ。リバプール 2−0 ミドルズブラ。オーウェンって、ホント、「FW」とか「アタッカー」じゃなくて「ストライカー」とか「ゴールゲッター」って呼びたくなる存在だね。


12月7日(金)

 夜、新宿コマ劇場のビルの居酒屋で忘年会。なんかこの手の宴会だといつも会話そっちのけで他の人の3倍くらい食ってしまう(今日も鍋を一人で半分くらいたいらげてしもうた)のだが、それって意地汚いというか、やっぱダメっすかね?

 タリバンは結局降伏したらしい。あとはビンラディン・オマルの捜索と掃討戦か。今度こそ我々からは「見えない」戦争となり、現地では凄惨な光景があちこちで繰り広げられるんだろうな。いやなもんだ。


12月6日(木)

 夜、ビデオでリーガ・エスパニョーラ。アラベス 2−0 バルセロナ。驚くべき事に立ち上がりから一方的な試合となり、アラベスのバランスの良さがひたすら光った。果敢さと堅実さの絶妙なブレンド。選手の自信とモチベーションの高さ。リーガの首位に立ったのは絶対にまぐれなんかじゃない。一方のバルサは連敗でマドリーにも抜かれ、そろそろ監督解任のニュースも流れてきそうなダメっぷりだが…。


12月5日(水)

 原博実さんの監督就任がFC東京公式サイトで発表された。東京のサポーター衆はみな脱力しているというか、あきれているというか、笑うしかないというか、とにかく歓迎している声はほとんど聞かれない。僕の立場としては相変わらず、別に原さんにそれほど悪い印象もないしとにかく采配を見てみないことには何とも言えない、というところ。最初から妙な偏見を持って見るのはフェアじゃないからね(心配なのは確かだが)。それよりも気になるのは、原さん自身も「若手の積極的な登用」(新監督にはありがちですな)を明言しているようだし、チームが良い方向に行くにしてもそれなりに時間が必要だろうし、もしかしてFC東京は来年はシリアスに優勝を目指す気がないのかな、ということ。もしそうだとすると、その考えもわからなくはないが、しかしファンの気持ちとしてはやっぱアマラオがいるうちに優勝したいよなあ。

 

 サッチー逮捕。別に脱税した有名人が1人捕まっただけであってどーでもいいっちゃどーでもいいのだが、しかしTVの報道は相変わらずのひどさではある。「偽りの人生」だとか「金の亡者」だとか、この一件をもって彼女の全人格を否定するような言葉を並べ立てていーもんかねえ。脱税なんて、いわゆる「節税」に毛の生えたようなもんだろう(ダイエーの小久保とかだって似たようなもんだぜ)。ま、人柄が最悪なのは確かなんだが。


12月4日(火)

 ポール・クルーグマン著・山形浩生訳『クルーグマン教授の経済入門』(メディアワークス)読了。ぱっと開いてまず目についたのは、経済書なのに数式が一切ないこと。だからといって「ビジネス書」(笑)のように偏った思いこみと無闇な断言に満ちているわけではなく、最新の経済理論に沿って複数の可能性を示しつつ、言葉で丁寧に経済現象を解き明かしてくれる。また、これはあくまで「経済」入門であって「経済学」入門ではなく、著者の好む経済理論の優位性を示すために恣意的に事例を持ち出してくる、といったありがちな倒錯に陥っていない。こういう先端にいる学者が我々のところまで「降りてきてくれる」のはまことにありがたく、ひと言で言えば、クルーグマンえらい!!ってな感じである。

 この本の大きな特長であるカジュアルな文体に関しては、なまじっか硬い文体に慣れているだけに面食らい、最初の方はかえって読みづらい感じさえ受けた。ま、読んでいるうちに慣れてくるものではあるし、頭の中を適度にときほぐすのにはちょうど良かったようにも思える。

 最後のおまけで付いている論文「日本のはまった罠」は、ここ数年の構造改革ブームの中で僕が抱いていた疑問を明快に解き明かしてくれるもの。日本の経済の先行きって、ホントのところどうなの?構造改革って経済の回復に役に立つの?景気回復景気回復ってかけ声ばかり上がるけど、みんながお金使う「状況」を作らないと、減税も公共事業も金利引き下げも焼け石に水なんじゃないの?そういったことに関する確かな回答がこの中にはある。山形浩生さんのサイトでも全文読めます。オススメ。

 

 夜中、ビデオでレアル・マドリー×オサスーナ。あっさり2点先行したレアルが次第に押されはじめて後半中頃からは防戦一方、という試合展開だったようだが、2−1になったところで寝てしまったので最後はよくわからん。最近こんなことが多い。


12月3日(月)

 はしゃいでプラモの写真なんかアップしている場合じゃなかったな。

 FC東京の来季契約非継続選手発表。梅山小池鏑木(享)榎本鏑木(豪)伊藤(雅)三田の7名。みんなこの間ファンクラブのイベントで元気な顔を見たばかりなだけに、なかなか辛いものがあるね。昨年は神野や浅野といった外部からの加入選手がクビになるケースが多かったのだが、今度はメンツがメンツ(いわゆる「生え抜き」ばっかし)だけにショックが大きい。今季あまり出場機会のなかった選手が多いので仕方ないと言っちゃあそれまでなのだが、それにしてもなあ…寂しいね。

 個人的にくらっと来たのは、ペルーの名前があったことかな。ある意味「スピリット・オブ・東京」だった訳だから、彼は。昨年の等々力でのヴェルディ戦、東京のふがいない戦いぶりに納得がいかず、試合後も何となくスタンドから離れがたくとどまっていた僕たちの前にペルーが姿を現し、大きく温かい手で一人一人と握手をかわしてくれたことが一番の想い出だ。昨季2ndステージ開幕の横浜戦、まさにセクシーフットボールを体現するダイレクトパスからの飛び出しで「憧れの」国立でのゴールを決めた姿も忘れられない。

 あと、僕の知り合いに伊藤君の高校時代の恩師(浦和戦のマッチデイ・プログラムに載ってます)がいるのだが、この事をどう説明したらよいのだろう。

 まあ、今後彼らのうち何人がプロサッカー界にとどまれるかは全く予想もつかないが、どんな進路に進むにせよ彼らの行く先に幸福があることをひたすら願おう。僕が今言えるのは、せいぜいそのくらいだ。

 

 少々感傷的になったまま、『Number』537号読了。今回はW杯出場国特集だが、最も僕の胸を打ったのはサッカーの記事ではなく、野球W杯での日本代表の戦いぶりを簡潔に描いた矢崎良一のレポートだった。目の前で戦う選手たちへの共感と、日本野球が抱える問題の「象徴」としての日本代表に感じる違和感との間を揺れ動く筆者。最後の最後で彼がたどり着いた結論が、今の僕の精神状態とマッチングして思いっきり泣けた。「やはり、勝たせてやりたかった」


12月2日(日)

 プラモ組み立ての続き。夕方までかけて完成させる。MS−06Sです。ゲート(部品とランナーの繋ぎ目)処理のまずさが数カ所目立つものの、全体的には(素人としては)まあまあの出来ではないだろうか。それにしても、バンダイの製品技術は「素晴らしい」の一言である。関節部分は全て可動、内部メカも詳細に再現し、接着剤使用はゼロ。塗装はモノアイだけにとどめて残りの部品はコンパウンドで磨いただけなのだが、それでもほれぼれするような美しい色が出ている。これが2000円ちょいで買えるんだから、もう何も言うことはないだろう。ビバ、ガンプラ!!

 午後はスカパーとBSでフットボール連チャン。

 まず、ラグビー早明戦。試合前には復活した早稲田が楽勝すると踏んでいたのだが、いざ始まってみると、前へ出る守備と接点の強さを武器に明治が優位に試合を進める予想外の展開に。早稲田は左右に揺さぶって打開しようとするが、ラインアウトが最悪(マイボール獲得率が5割をはるかに下回った)な上に密集のターンオーバーも続発して攻勢が続かない。おまけに後半になっても明治がほとんどバテず、残り5分を過ぎても8点差の大苦戦。それでも、最後の勝負所でミスをせず、その日一番のプレーを出せるところがよく鍛えられているチームの強み。早稲田は38分に気の遠くなるような連続攻撃で粘る明治DFからトライを奪うと、ロスタイムにも意地と根性が服を着たような素晴らしい突進を見せ、ついにゴール正面でのPKを決めて劇的な逆転勝ちを決めた。チームの完成度としては依然として関東学院より下だとは思うのだが、伝統校はここからさらに強くなったりすることもあるので油断がならない。決勝はぜひ関東×早稲田で、美しいオープンゲームを見せてもらいたいと思う。

 

 続いてJリーグチャンピオンシップ第1戦。1stステージの流れるようなパスワーク中心のサッカーをガラリと変え、中山の強さを生かしたシンプルな戦術を採用したジュビロ。狙いは見事に当たり、前半に中山の突破でPKを得て先制。続いて鹿島のFW鈴木が不運なハンドの判定で退場(イエロー2枚)になり、後半早々には中山がミドルを突き刺して2−0。さらに川口も投入して3点目を狙うなど、まさにイケイケの状態であった。誇張でなく、この時点で「あと1点入れば2戦目を待たずに磐田の優勝は決まりだろう」と考えたのは僕だけではあるまい。しかし、サッカーはわからない。鹿島が本山・平瀬を投入して挽回を図るや流れがガラリと変わり、34分に秋田のヘッドが決まると一気に鹿島ペースへ。そして4分後にはなんと今季リーグ無得点の平瀬が同点ゴール。試合が終わった瞬間ジュビロ側のスタンドは静まりかえり、鹿島側は選手もベンチもスタンドも勝ったかのような大騒ぎ。怖いね、ホント。

 で、第2戦の展望。ホームでの絶対優位のシチュエーションをものにできなかった磐田のダメージは確かに大きく、普通に考えれば鹿島の優位は動かないだろう。だが、しか〜し!よくよく考えてみれば、今の状況はこれでイーブン、タイスコアになったにすぎないのである(Jは「アウェイ得点2倍」ルール不採用)。それにしては秋田をはじめアントラーズの連中ははしゃぎ過ぎではなかったかい?まあ結果はやってみなければわからないが、結構ジュビロも立て直してくるのでは?というのが僕の意見。どうだろう。

 

 ネットでJリーグの移籍情報などを集めていると、今年は例年にもまして有名選手の戦力外通告が多いような気がする。ヴェルディでは小倉・菊池・本並、福岡では小島・前田・野田、札幌では野々村、大分では前川・中田一三、C大阪は岡山、等々。仙台でも昇格の立て役者の一人、山田隆裕がクビになるとか(あと、賀谷も)。東京の連中のことも心配なんだが…発表はいつだろう。

 夜中、セリエAウディネーゼ×パルマ。パルマ、2点リードから逆転負け。チャンピオンズリーグなど夢のまた夢、UEFA杯も危ないんじゃないの?アレルギー性の体調不良(何か、前のW杯予選の時もそんなこと言ってなかったっけ?)の中田は出場せず。試合終了後に流れるキャノンの滅茶苦茶気どったCMが空しい。


12月1日(土)

 午前中は土曜なのに仕事。しかし家にいてもどうせ昼頃までゴロゴロするだけなので、実際に使える時間は変わらなかったりする。

 午後、家に戻ってJスカイでラグビー東日本社会人リーグサントリー×NEC。一応勝った方が優勝となる「大一番」ではあったのだが、サントリーの方が力量で完全に上であることはすぐにわかった。前半こそNECの堅い防御に手こずったものの、後半連続トライで叩き伏せた。今のルールであれだけボールをリサイクルできるのは大したもの。昨年の継続一辺倒に加えて仕掛けに工夫を凝らし始めているようだし、まさに王者の地位に向かって健全進化を遂げていると言えるだろう。あとは、神鋼に勝つことだけだな。

 途中チャンネルを地上波に切りかえたら、ほとんどどこのチャンネルも同じ番組をやっていた。まだ「生まれた」ってだけなのにねえ。普段と何の変わりもない街の風景をバックに一生懸命「街は盛り上がってます」感を捏造しようとするレポーターのワイドショー根性が腹立たしい、というか空しい。そんな中、テレビ東京だけはしっかり競馬中継を続けていたのはつくづく偉い。さすが、昭和天皇崩御の時に「ムーミン」を放送していた局だけのことはある。

 夕方、春に作りかけて放っておいたプラモデル(「シャアザク」ね)のことを思いだし、急遽作業を再開。順調に脚を完成させ、「さああとは胴体だ」と部品を切り始めたところでデザインナイフの刃が左手ひとさし指を直撃。血が文字通り滴り落ちる(キャー!)事態に。

 夜、NHK−BSでW杯組み合わせ抽選会を見る。ほとんどの国のファンにとって無関心であろう民族舞踊を延々見せたり韓国のローカル有名人がやたら出てきたり、日本との共催であることなど一切頭になく「この機会に我が国を世界にアピールするのだ」という韓国の田舎者根性丸出しの演出の中、予定より遅れて抽選が行われた。日本はロシア・ベルギー・チュニジアか。いくら何でも地味すぎではあるな。とりあえず1勝はなんとかなりそう…かな?韓国はポルトガル・ポーランド・USAか。フィーゴ見られるし、あっちの方がいいかも。どっちにせよ、少なくとも開催国に関してはイカサマ抽選の疑いは残るわな。あと、予選リーグで熱い戦いが見られるのはおそらく日本開催グループの方だろう。とくにF組はアルゼンチン・イングランド・ナイジェリアが一緒とは、まさに「死のグループ」。あと、E組もドイツ×アイルランドという「魂のサッカー世界一決定戦」の趣があって興味深い。

 組み分け確定を見届けてから赤坂に出て「村さ来」で飲み会。プロレス話で盛り上がる。中途半端なバーリトゥード調の試合なんかいらないよな。化け物みたいなヤツ(北尾とか)出てこい!

 帰ってからスカパーでアーセナル×イプスウィッチ。アンリの調子の良さがやたら目立った。アーセナルのサッカーの美しさは相変わらずだが、ある意味きれいすぎて退屈でもある。試合が膠着したところでうっかり寝てしまい、気がつけば次の番組が始まっていた。


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