2月28日(水)

 2002年W杯のチケット応募用紙、どこにもないぞお。インターネットの申込サイトも、ほとんどつながらないとのこと。これじゃあ抽選にした意味がないし、まして「重複申込みの禁止」など笑い話の種でしかない。このまま締め切りまで今の状態が続くとなると、結局、初日に並んだ連中の勝ちってことか?何だかなあ。


2月27日(火)

 夜、近所のバス停でバスから降りると、遠くの方から犬の悲痛な叫び声が聞こえた。ただごとではないと駆け寄ってみると、どうも散歩中の犬が交通事故に遭った様子。取り乱す飼い主に、なだめ励まし病院へ移動させようとする通りがかりの人々。タクシーに乗せられて手負いの犬(ぐったりしていたがクンクン言ってたので意識はあったよう)と飼い主はタクシーに乗せられて去っていったが、果たしてあの後どうなったのだろう。非常にブルーな気持ちにさせられた。皆さんも、飼い犬にはきちんとリードを付けて周囲に気を配りながら安全に散歩させてあげましょう。何かあってから後悔しても、絶対に遅いっすよ。


2月26日(月)

 『Number』517号。中西哲生のイングランド取材が面白かった。アーセナルのクラブとしての魅力は素晴らしい練習環境にあり、か。さすがにベンゲルは物事がよく分かっているね。もし僕がプロサッカー選手だったら、やっぱり年俸云々よりも静かできれいなグラウンドと美味い食事を優先するだろう。スポーツ選手であることの純粋な喜びというのは、案外そういうところにあるように思えるのだ。


2月25日(日)

 午後、国立でラグビー日本選手権決勝。競技場に向かう途中、日本青年館を過ぎたあたりからダフ屋が大勢出ていて、やたらと声をかけてきて非常にうざかった。サッカーでも野球でもそうだがああいう大量の非合法ダフ屋を放置あるいは黙認している国が、サッカーW杯だからといって急に「2次流通禁止」などということをやるのは、一種の矛盾ではないのか。

 試合自体は、今年一番の好ゲーム。観戦記はこちら。サントリーの最後のペナルティは、蹴らずに攻めた方が絶対良かったと思う。あの距離は、永友には無理だろう。

 

 夜、スカパーでプレミアリーグ、マンチェスター・U×アーセナル。マンチェスターが今年一番の大爆発。ヨークのハットトリックも含めて、なんと前半だけで5得点(最終スコアは6−2)。チャンスで面白いようにバシバシとシュートが決まり、「何だ、サッカーで得点するって簡単じゃん」という錯覚に襲われそうになった。一方のアーセナルは完全に精彩を欠いた戦いぶり(特に守備)。時たま映るベンゲルの表情は「険しい」を通り越して岩石のようになっており(見開かれた目はまばたきさえしなかった)、はっきり言って正視にたえない映像であった。ま、これで16ポイント差。天地がひっくり返ってもマンチェスターの優勝は動かんでしょう。


2月24日(土)

 FC東京の年間チケット(1stステージ分)が届いた。普段、たとえ観客席がガラガラだとわかっているような試合でも「もしかしたら席がないかもしれない」とドキドキして落ち着かない僕だけに(ほら、スタジアムが近くなるとつい駆け足になるとか、そういう気持ちになることありません?)、「とりあえず行けば見れる」ということが確定して一安心である。

 年間チケットを見てはじめてナビスコカップ1回戦(4月4日、対ヴァンフォーレ甲府)の会場が東京スタジアムだと知ったのだが、あんなでかいハコを使って大丈夫なんかね?まあ、とりあえず本年の東京スタジアム最小観客動員数記録は間違いない(いや、ヴェルディのナビスコホーム戦の方が危ないか)?

 夜、赤坂の『つぼ八』で飲み会。今度高校出る連中って、俺ともう8歳も離れてるのか!うわ!!

 夜中、スカパーでプレミアリーグ、トテナム・ホットスパーズ×リーズ・ユナイテッド。リーズのシンプルでスピーディなサッカーは、若い選手たちのフレッシュさと相まって非常に魅力的に思える。いかにもプレミアの優良チーム、という感じ。


2月23日(金)

 夕方、明大前から井の頭線に乗ったら、車内の吊り広告が全てFC東京(と東京緑昭和44年)関係のものだった。おー、いいじゃないか。開幕戦はどうやら満員になりそうだし、何だかいい感じになってきたぞ。とにかくこのまま熱い雰囲気でシーズンに突入してほしい。そして、それが冷めないような結果をFC東京には出してほしい!まったく、シーズンが待ち遠しすぎる。早く来い来い、3月10日!!

 例の原潜事故でマスコミの論調が少し気になる。確かに米軍は軍隊らしく秘密主義・メンツ保持優先で誠意に欠け、かつ原因も馬鹿げた油断によるものでいくら非難を浴びせても良かろう。だが、同じ米国でも運輸安全委員会(NTSB)、あれは日本の同種のものよりもよっぽど有能かつ公平で公開性もあり、見習いさえすべき組織であるように見受けられる。ハマーシュミットとかいう調査官なんて「調査途中だが」と断った上でインタビューにも誠実に応じてるし。日本の官僚じゃ考えられんよな。遺族がアメリカ人をひとまとめにしてなじるのは感情的には分からなくもない(あまりいいことだとは思わないけど)が、マスコミまでそれに引きずられることはないのであって、事故自体とその後の処理、国家そのものの責任と当事者個人の責任、軍の態度とその他の行動についてはきちんと分けてウォッチ・評価するのがフェアな視点というものだろう。感情まかせでお涙ちょうだいな煽り記事ばかりでは、アメリカ人もそりゃ納得できないだろうよ。


2月22日(木)

 nikkansports.comで「MACWORLD EXPO/TOKYO」スティーブ・ジョブズ基調講演の動画を見る。僕はこれまで「マック信者」の集団の様子を実際に見たことがなかったのだが、何だかやっぱり新興宗教みたいだ。ジョブズが何か発表するたびにいちいち拍手。特に花柄のiMac(笑)や青い斑点模様のiMacには盛大な拍手と歓声。別にマックユーザーの中でも多数派とも思えないが、あの連中は「最高ですかー!!」と似たようなもんだな、精神状態的には。僕だったら歓声じゃなくて悲鳴を上げるぞ、あの花柄。はっきり言ってダサいだろ。


2月21日(水)

 今度は「チョコレート」ですか。いやはや何とも…。別に僕は金を賭けることが悪いとは全く思わないのだが(非難してるマスコミや野党の連中の多くも賭け麻雀くらいしてるだろうに)、外交問題に発展しかねない事件が起こったその時、ゴルフといういかにも庶民受けの悪そうなスポーツにおいて行っていたという間の悪さと、発覚後にも屁理屈こねて「別に悪いことではない」と強弁する誠意のなさがいかにも森らしい。これで、支持率5%かな(笑)。

 「代表監督」たるもの、フジテレビだろうがどこだろうが、独占出演契約というのはいかがなものか。


2月20日(火)

森喜朗の退陣はもはや決定的だろうが、単に彼が消えただけでは何も変わらない。個人的に考える理想のシナリオとしては、森退陣→小泉純一郎首相就任、内閣支持率持ち直し→相対的に民主党苦境に→いつまでたっても自民を追いつめられぬ鳩山代表退任、民主党世代交代(あるいは菅の代表復帰)→小泉内閣構造改革に失敗→自民党・内閣支持率再び大幅低下→小泉首相、乾坤一擲の解散策→自民党案の定歴史的大敗、政権交代

 結局、首相が小泉だろうと石原だろうと田中だろうと、既得権益に固執するあまり政策・人材の蓄積を全て吐き出して抜け殻になった今の自民党が与党である限り、できることはたかが知れている。一方民主党もせっかく若い世代に優秀な人材を抱えているのに鳩山・羽田ら旧世代が足を引っ張っている(今の政治家で数少ない「戦える男」菅直人には頑張ってほしい)。となると上のように事態が推移してくれれば、首のすげ替えでは全く改善しない「自民党のダメぶり」が一層明らかになることで歴史の展開が早まり、日本の沈没もある程度防げるのではないか、などと考えたりもする。

 ま、「首相になってほしい人」ランキング1位が田中真紀子であるという時点で、この国の政治家も有権者も壊滅的にダメなんじゃないかという気もするが。

 

 高橋尚子プロ資格申請、って、今までも「走ることをメシの種にしていた」んだから、とっくにプロを名乗っていてもおかしくはなかった。これまでの彼女を「アマチュア」などと呼ぶ方がよっぽどおかしいし、選手の正当な報酬となるべきお金を総取りして食い物にしていた陸連(や他の五輪関係競技団体)はさらにおかしいのだ。


2月19日(月)

 3日ほど東京を空けている間に、FC東京の方にいくつか動きがあったようだ。

 まず、今季のキャプテンが下平に決定。元日本代表という実績とベテランたる経験が買われたということか。中盤はポジション争いの激戦区でいくら下平といえども常時出場は困難そうだが、まあ主将たるものピッチの外の役割の方が大きかろうからあまり関係ないのかな。

 次に、練習試合で清水エスパルスに快勝というニュース。あくまで練習試合だから勝敗自体にそれほど重きを置いていないにしても、仕上げ途中のチームにとっては自信になるだろう。得点者が下平・三浦・呂比須と全て移籍組だったのも好材料。昨季の快進撃は開幕から生え抜き・移籍組一丸となった戦いができたことが大きな要因であり、今年もその再現はそれなりに期待できそうな雰囲気になってきた。

 最後に、アドバイザーとして元日本代表監督の石井義信氏が就任したとの発表…………。意味がわからん。なぜ石井氏?失礼ながら、わざわざそんな肩書きに就任してもらうほどの人かいな、という気がする。


2月18日(日)

 あわただしく東京へ帰還。帰りの昼飯も、広島で「たこ天」と「しゃもじかきめし」。うまいものは2度食ってもうまい。

 というわけで、ラグビー日本選手権は、リアルタイムでは観戦できず。順当な結果だったようだが。

 

 JRAのGT第1弾フェブラリーステークスは、伏兵ノボトゥルーが豪快に差しきり勝ち。実況アナの「またペリエか!」の叫びが端的に表したように、どうしても馬よりもペリエの凄みが際だってしまうレースだった(もちろん、馬が第1に誉められるべきなのだけれど)。前から思っているのだが、「馬を動かす(追う)」ことに関しては欧州の騎手がアメリカ・日本等の騎手に比べても優れているように見え、その強みは日本においては芝よりもむしろダートのレースにおいて発揮されるのではないか。ロバーツが来日し始めた頃も「芝競馬のみの欧州から来てるわりによくダートで勝ってるなあ」と感じたものだし、ペリエも今現在ダートで勝ちまくっている。異なる馬でのフェブラリーステークス2連覇は決して偶然ではない。

 2着ウイングアローは、レース前のアクシデントや苦手の休み明けにも関わらず健闘した。ただ、なまじっかここで好走してしまっただけに次走大目標のドバイワールドカップで2走ボケが出ないかどうか心配でもある。3着トゥザビクトリーは武豊らしい柔らかい騎乗でスムーズなレースを見せ、力は出し切ったと思う。仕掛けが早いようにも見えるが、あれがこの馬の得意パターンであり、仕掛けが遅れればそれだけ早く差されるだけだ。ダート初挑戦だけに、敗因が単に実力不足なのかダート適性の不足なのかはまだ分からない。

 今回、事前に「仕上げ不足」だの「休み明けは×」だのとやたらとウイングアロー不安説が出ていたものの、終わってみれば昨年度王者かつジャパンC王者が連にからむという順当な結果。こういう大本命不在の時こそ実績馬がきっちり来たりするから競馬は難しい。もし僕が買っていたら?もちろん外してますよ(笑)。


2月17日(土)

 午前中に、祖母の法事。普通に坊さんを呼んでお経をあげたのだが、お経一回分の料金(「お布施」とか言った方がいいのか?)が10万円と聞いて驚く。うーむ、今のうちにキリスト教にでも改宗しといた方が(というか親を改宗させた方が)いいかのう。あと、お経の最中、ちょうどど真ん中あたりの席に座ってた近所のオッサンがいびきを立てて居眠りを始めたのには笑えた。起こすに起こせないよなあ。前の晩3時まで飲んでたらしいが、そういうコンディションなら来なくていいっつーの。

 夕方、田舎の家の飼い犬「ダービー君」がボール大好きのドリブル犬であることが判明し、庭で親戚の子供たちを交えてしばしサッカーに興じる。足の短いウェルッシュ・コーギーであるためしばしばボールに乗っかりながらも、懸命にボールを追いかけ、転がし、笑顔で舌を出して「遠くにパスしてちょーだい」とねだる姿がかわいすぎる。急きょ、トップページにも写真をUP。


2月16日(金)

 明日が祖母の一周忌であるため、本日から山口県美祢市に帰省。渋谷駅出発→銀座線で赤坂見附へ→丸の内線で東京駅へ→新幹線「のぞみ」で広島へ→新幹線「こだま」で厚狭へ(本当はこの後美祢線で美祢駅まで行くのだが、この日はたまたま迎えの車があった)。合計乗車時間約5時間。これでも子供の頃に比べれば格段に速い。途中、広島駅で「たこ天」と「しゃもじかきめし」の昼食。「たこ天」(500円)は身がプリプリと程良く揚がっており、味付けも辛すぎずちょうど良い。ビールのお供に最適。「しゃもじかきめし」(1050円)は大ぶりの牡蠣が入ったかきめしに酢味噌あえ2個・かきフライ2個が付いて合計かき9個入り。決して高くはない、と思う。旅の最大の楽しみは、やはり食事である。

 夜テレビをつらつらと眺めていて、新庄主演のローソンCMを初めて目撃。いやあ、腹抱えて笑いましたよ。あのCMつくった奴は天才だね。親戚の子供たちも一様に大ウケしていた。ま、しかし、我にかえってから疑問に思うのは新庄自身確信犯なのかそれともただの天然ボケか、ということだ。メッツ行きの記者会見の時点で既に発言が狂っていたが、その後も所有フェラーリのオークションサイトを立ち上げ(売却理由はなんと生活費の調達)、さらに記者会見ではその真っ赤なフェラーリの前でグラサンかけて黒人のボディーガード(笑)を従えてポーズをとり、そして今回のアメリカ国歌アカペラと「僕、もう日本人じゃない」である。並の神経じゃできないよな。長嶋茂雄以来の逸材か?野球の方はともかくとして。


2月15日(木)

 本日から2002年W杯のチケット申し込みが開始ということで、申込用紙が瞬く間になくなってしまったことやオフィシャルショップ前の行列、インターネット受付の延期など様々な話題がメディアをにぎわしている。一方僕自身はと言えば、今ひとつ気乗りがしない、というところだ(もちろん、最終的には申し込みますけどね)。日韓共催になったおかげで日本の枠が半分になってしまったことや、地元住民やいわゆる「サッカー関係者」に優先的に割り振られること、あるいは日本戦が殺人的な競争率になることはある程度仕方ないにしても、それにしてもわずかなわずかなパイなんだよなあ…。スポンサー枠も相変わらずやたらとでかいし。どうも日本開催のメリットがあまり感じられないように思えてしまうのだ(海外でのW杯の方がチケットとりやすかったりして)。

 あと、訳のわからんチケット販売方法はやめてくれないだろうか。申し込み時に同伴者の氏名も記入させ、同伴者のダブりは全てアウト?同伴者欄に記入された人間は自分では申し込めなくなる?スタジアムへの入場時に身分証明書で確認?うーむ。「少しでも多くの人に見る機会を」という動機それ自体は正しいとしても、あまりやりすぎるとデメリットが大きくなりすぎるのは確かだ。今現在の結婚相手や彼氏彼女の名前を同伴者として書いておいて、2002年夏には離婚あるいは破局…なんてこともあり得るんじゃなかろうか。1年半先のことなんて分かってたまるか!また、もしも制度を良く理解していない人間がうっかり(善意で)僕の名前を同伴者欄に書いて申し込んだら、僕自身の申し込み権利は消滅してしまうということにもなる。そんなんアリか?ダフ屋の是非はともかく、何らかの形で2次流通のルートは必要だろう。それができないのなら、理想とは逆に「見ても見なくても良い人間がチケットを持ち(場合によっては無駄にし)、死ぬほど見たいと思っているファンがスタジアムから閉め出される」という事態になりかねない。実行委員会には、何らかの善処を強く希望したい。

 

 日本の政治家のダメなところを全て集めたら、森喜朗になる。近頃ニュースを見ていて、何だかそんな気もしてきた。


2月14日(水)

 Jリーグ実行委員会による様々な決定事項の発表と検討課題の提示。それらに対する個人的な感想は、以下の通り。
    「延長突入時には、交代4人まで認める」
         →○。へばった選手によるだれたドローはもうごめん。延長なければなお良し。
    「クラブの規約違反に対する制裁金を最大5千万円まで増額」
         →×。ベストメンバー問題再燃も。今の3千万でも十分でかいだろ。
    「将来的にJ2のチーム数14に増えた場合は、J1を18に増やすことも検討」
         →△。だからー、1部のステイタスがー!!
              まあ、別に今より減らせとは全く思わないし、自動的に試合数が増えるのはちょっと嬉しい。
    「2005年までは春秋シーズン維持」
         →○。確かに夏場、選手は大変ではある。でも、見る方にしてみれば寒いのはより嫌。
             ビールも夏の方がうまいし、冬はスカパーで海外サッカー見なきゃいけないしね。
    「2003年からJ1で3回戦制採用も」
         →△。試合数増えるのはいいが、どうも奇数というのは違和感が…。
    「2005年から延長Vゴール、チャンピオンシップ廃止の可能性」
         →◎。今すぐやめてくれい。
    「2002年ナビスコカップはJ1チームだけで集中開催」
         →×。いくらW杯だからって、J2のクラブを軽視するんじゃない。
             J2クラブにとって、ナビスコは天皇杯と並ぶ「チャレンジ」の場なのだから。
 まあ、紆余曲折しながらあるべき形に落ち着いて行くのだろう、多分

 

 オリックスのキャンプの模様を新聞で見て、愕然。田村亮子ならば、何をやっても許されるとでもいうのだろうか。


2月13日(火)

 夕方、渋谷の某薬局に立ち寄って目薬を購入しようとしたところ、レジの奥、店員の背後にある引き出しに「劇薬」と書かれたシールが貼ってあった。「はーなるほど、そういう薬は店員の目の届きやすい場所に置かなきゃね」などと思いつつ(その時点で十分怪しいのだが)その隣の引き出しに視線を移すと、今度は「毒薬」と書かれたシールが。……冗談なのか、それともマジ(笑)なのか。


2月12日(月)

 例の衝突事故の直後に森首相がゴルフを中断しなかったことについてメディア上であれこれ言われているけれども、その時に彼に届いた情報の質・量がどの程度のものだったか分からないし、おそらく日本政府の能力からして大した情報は伝わっていなかったろうと思われる。「普通の海難事故」という伝わり方をしていたのならばいちいち総理が陣頭指揮をとるほどのこっちゃないのだから、それほど皆目くじら立てなくても良いのではないかという気も一瞬する。が、しかし、留守番役を請け負っていた官房副長官(森自身が任命した、ボンクラ二世議員)が自宅から一歩も出ずにことを済まそうとした(何のための留守番役だ)というのはやはり致命的ではあるし、「プライベートの場所だ」などとほざいて秘書官を同行させず記者をゴルフ場のクラブハウスから追い出す振る舞いなどは公人として失格であると言えよう。そもそも森が常日頃から誠意ある態度をとっている人間ならばいちいち言動・行動を悪くとられることもないのだから、やっぱり自業自得だわな。当たり前の、つまらない結論。


2月11日(日)

 午後、スカパーとNHK総合でラグビー日本選手権。色々と意見はあるだろうが、僕ははっきり不毛な大会・試合だと思った。「とりあえず」などと言って来年もズルズルと続けてしまうのが一番良くない。すぐ廃止にすべきだと思う。

 夜、スカパーでセリエAボローニャ×ローマ。ローマが10人のボローニャ相手に辛勝。中田は久々の先発出場だったが、得点もアシストも無く途中交代。いつも目立たなくともチーム戦術を機能させる上でそれなりの働きをしているのが中田の良いところだが、しかしこの日はあまりにも無難なプレーに徹しすぎた。パスした後でダッシュして前へ出る場面も少なく、もっともっとアグレッシブな姿を見せてほしいところだ。中田抜きで完成されているローマではそれができないと言うのなら、とっととパルマに行ってしまえ、と思う。

 

 夜中、何気なくつけた日本テレビで『NNNドキュメント 多重人格の少女ヒロ』というドキュメンタリー番組。幼い頃の父親(離婚後、刑事・民事で係争中)からの虐待が原因で多重人格症に陥った16才の少女の話なのだが、これが凄かった。僕の人生でテレビから受けた中で五本の指には入るであろう衝撃を受けた。何しろそのヒロという少女、基本人格(本来の自分)の他に43もの交代人格(それぞれ0才〜18才の異なる年齢・名前を持ち、その間他の人格には記憶が残っていない)を有しているのである。交代人格は何の前触れもなく現れ、ヒロがふと気を失ったかと思うと、突然赤ちゃん言葉になったり乱暴な言葉遣いになったりし、めまぐるしく次の人格に交代していく。3〜10才くらいの交代人格がおぼつかない口調で幼い頃(その人格の記憶はそこで止まっているわけだが)の虐待体験を語る様は、ちょっと正視するのがキツいほどの痛々しさ。おまけに交代人格の中には「ネガ」なる自傷・他傷衝動を持つものも含まれ、突然腕にカッターナイフを突き立てたり壁一面に「殺す、殺す、殺されたい?」などと書き連ねたりする。さらに彼女の中には父親を代弁していると思われる人格さえも存在し、カウンセリングの最中に現れて周囲の人間に罵声を浴びせることさえするのである。無論一人の人間の精神作用であるため、カウンセリング時にに発せられた「私たちの世界に入ってこないで!」との叫びが物語るように人格たちがそれなりの共通世界を有していることは確かなようだが、それでも彼女「たち」自身では全くコントロールが効かないのである。カウンセリング治療では父親の人格を追い出す(封じ込める?)ことには成功したものの、人格を減らすことや「ネガ」を閉じこめることには失敗。おまけにこれまでヒロを支えてきた妹さんにも多重人格症(交代人格7人!)が発症して母娘3人の家庭が揺らぎ、ヒロの自傷癖も再発を繰り返す、というブルーな場面で番組が終了。日曜日の夜中に実に暗い気分になってしまった…。彼女たち、この後どうなるのだろう。今はお母さんが一生懸命面倒を見ているが、それもいつまで続くか分からない。お先真っ暗とまで言わなくても、見通しがほとんど立っていないのは事実のようであった。

 この凄まじい状況を、一人でも多くの人々に見てもらいたいと思う。再放送と続編を、切に願う次第である。


2月10日(土)

 先週のこともあるのでおとなしく家で寝ていることにした。昼にはビール工場見学、夜には赤坂での飲み会に出席する予定だったのだが……悲しい。

 夜、スカパーでチェルシー×マンチェスター・U。昨今のプレミアリーグらしからぬドロドロザクザクのピッチで両チームともミス続出の凡ゲーム。長いパスを多用してペースをつかんだチェルシーがスコールズの自爆パスで先制しそのまま逃げ切るかと思われたが、そこはやっぱり首位チーム。ギグスのキラーパスで追いついてマンチェスターがきっちり勝ち点1をゲットした。まあ、マンチェスターも2位との勝ち点差が15もあれば、もう消化試合の気分だわな。今日はベッカムが中央寄りのポジションをとる布陣を試していたようだが、正確無比なキックを武器にする人間はやはりフリーでボールを持てるサイドに置いた方が効果的なようである(俊輔はどうなんだろう)。

 同じ時間帯、スカパーで80年代のアメリカプロレスの特集をやっていたが、観客に女性の割合が非常に多い(半分以上?)のに少々驚いた。まあ、日本の女子プロレスでも会場は昔は中年オヤジ今はマニア男の熱気に満ちているわけで、そういう意味では異性客が多いのは当たり前の光景なのだけれど。新日あたりの試合会場にももっと女の子やおばさんが大勢いてもおかしくないよな。社会的な制約の有無の違いなんだろうか。

 無論、東京スタジアムの一般開放にも行けなかった。


2月9日(金)

 朝、電車で熟睡して乗り過ごし、体の変調に気付く。先週の胃痛に続き、今度は風邪を引いてしまったようである。フラフラになりながらも何とか仕事をこなし、夕方には打ち上げ会(千歳烏山駅前『風林火山』)にも出席するが、ビールの味はよく分からないはカニ食えば胃が痛むわでコテンコテンであった。ワシも年かのう。


2月8日(木)

 横浜市に続いて、東京の文京区も場外馬券売場への新税による課税を検討とのこと。売上額から払戻金・国庫納付金を控除した残額に課税するそうだから馬券購入者への直接の課税になるわけではないが、ただでさえ馬券売上額が落ちている昨今、JRAには多大な負担になりかねず、回り巡って単勝・複勝の払戻率に影響するおそれもあるという。うーむ。正直言って、怒りを禁じ得ない。馬鹿小役人どもは、レジャーとしての中央競馬が人々にもたらしている「豊かさ」の総量など想像もできないのだろうな。おそらく、東京都の銀行への外形標準課税と同じく社会的イメージの悪い部分を狙い撃ちにしたということなのだろうが、しかし繰り返すが競馬はそれ自体としてはあくまで健全な娯楽である(このことについてはいずれきちっとまとめる予定)。そしてJRAは銀行とは異なり血税のお世話にはなっていないし、国にきちんとお金を納めてもいる。そしてそしてさらに、JRA(と競馬ファン)は地域と福祉とに多大なお金を落としてさえいるのである。確かに競馬場や場外馬券売場に怪しげな人種もたむろしていることは否めないかもしれないが、その社会的貢献と差引で考えれば、決して他の娯楽に比べて不公正な負担を押しつけられるいわれはないと思うのだが。こうやって日本社会もよりいっそう、妬みと偏見と窮屈さばかりのくそつまらない世の中になっていくんだね。


2月7日(水)

 夜、BSでNBAミルウォーキー・バックス×サクラメント・キングス。バスケについてはあまり詳しく知らないのだが、探り合いの序盤→流れを引き寄せにかかる中盤→秒単位の慌ただしい競り合いとなる終盤、という流れは何となく将棋に似ているような気がする。

 FC東京が総合クラブ化へ向かうとの情報が『サッカー日本代表ネットワーク』に。FC東京は単一巨大企業の支援を受けているチームではなく、そのことは親会社の経営状態に左右されにくいという意味で強みとも弱みともとれたのだが、なるほど「多様なスポンサー企業の保有する多様なスポーツチームを総合して地域・社会の中で生かす」という方向性もあり得たか。スポンサーの保有チームと言えば東京ガスの野球、東京ガス・三洋電機・サントリーのラグビー、鹿島のアメフトあたりが有名だが、もちろん他にも色々とありそうだ。具体的にどういう規模・形態なのかは想像しきれないが、もし実現に向かうようならまさにJリーグの理念を体現することになるし、本当に凄いこと。ホームゲームの地方開催へのブーイングとは矛盾するかもしれないが、こういう手の広げ方なら、大いにやってほしいと思う。


2月6日(火)

 「とりあえず1年は存続」になったヴァンフォーレ甲府がパルメイラスの支援を得て大幅な強化を行うというニュースが。甲府の上永吉強化部長なる人物が強力な行動力とパイプを持っているようであり、要のポジションに1人ずつ外国人を入れるという即効性のある強化策をとるそうな。まあ、今の最低の状態は脱出できるかもしれない。しかし、ついこの間までシーズン5勝しかできず平均2千人にも満たない観客動員で破産寸前にあったチームが、いきなり「目標は1月1日」とか「シーズン22勝が最低ライン」とか「このメンバーなら簡単には負けない」とか豪語してもなあ。にわかには信じられんというか、いかにも胡散臭いというか、ネタになりそうというか、他にもやることがあるだろうというか、税金の支援受けて最初に出した答えはそれかよというか。何となく違和感を感じてしまうね。まあ、もう少し様子見ですな。


2月5日(月)

 昨日のハーフマラソン後の記者会見から、いわゆる「高橋尚子バッシング」が本人に深刻なダメージを与えていることが発覚。これからしばらくはワイドショーあたりでも相当話題になりそうな様子だ。「有名な人間を叩けば売れる」的なマスコミの根拠なきバッシングには不快感を覚える(無論、個人の感想として「高橋尚子が嫌い」というのは別にOKだろうが)が、僕個人として気になるのは競技に対する無知無神経な言動がまかり通っていること。高橋はシドニー以後多忙だったせいもありトレーニングをほとんどしていなかった。それまでの鬼のような特訓を考えれば多少競技力が落ちるのは仕方がないし、まして食欲旺盛な若者であるからして多少太るのも当然であろう。それを、なぜことさらにあげつらうのか?マラソンなんてのは数ヶ月にわたる綿密な準備を重ねた上で初めて戦えるものだし、まして昨日のレースに高橋はあくまで調整のつもりで出場したのである。それで1時間12分なら立派なものだ。そこら辺を全く理解せずに(勉強しようともせずに)鬼の首をとったように騒ぎまくる連中に、スポーツを語る資格などない。

 仕事用ノートパソコンのハードディスクがクラッシュ。ここのところ忙しくバックアップとるのも怠けていたので、約20日分のデータが全てパーに。近頃、何をやってもうまくいかない。「風」よ、早く向きを変えておくれ。

 イチローは何であんなに急に愛想良くなっちゃったかね?


2月4日(日)

 というわけで、案の定ひどい二日酔い。頭はガンガンと痛み、いつまでも続きそうな吐き気と戦うはめに。朝方は水分さえも受け付けず、もう少しで脱水症状になるところだったろう。酒は怖い。というか、やっぱり何かの病気かね?

 『白木屋』に置いてきたバックと上着をわざわざ家まで持ってきてくれたノッポ君は、ホントにいい人だ。

 午後にはやや回復したので、『映画秘宝』21号と『月刊アスキー』2月号を一気に読む。読書にはいい機会。今週はサッカーもラグビーも中継があまり無かったしね。

 なんとなんと、新日鉄釜石が東日本社会人リーグから陥落とのこと。しかも、勝てば残留負ければ陥落の試合でわずか1点差の敗戦。来年からクラブチーム化するなど前途も厳しい釜石だけに、もしかしたら選手たちが一生悔やむことになるかもしれない痛い痛い1点差。時計の針だけは、戻すことができんのだよね…。

 夜中、スカパーでパルマ×ローマ。パルマは押しこまれながらもよく耐えしのぎカウンターで先制するなど健闘したが、後半にバティストゥータのボレー2発でローマ逆転勝ち。膝の怪我を推して出場のバティストゥータは決してキレのある動きではなかったのだが、ここぞという場面できっちりセンタリングに合わせる(しかもゴール隅に飛ばす)技術は見事なもの。異常なまでの決定力を見せつけてくれた。中田は終了間際の数分だけ交代出場。トッティなんぞよりよっぽどキレのある動きを見せていただけに、出してくれさえすればなあ…、という感じである。


2月3日(土)

 夜、7時から赤坂の『白木屋』で友人たちと飲み会。気をつかわなくていいメンツ、前の晩10時間寝て体調は万全、かつ飲むのはあくまでビールのみ、という「これなら悪酔いせず楽しく飲めるだろう」シチュエーションだったのだが、10時を過ぎたあたりからなぜか頭がクラクラしてきて、11時前に「ちょっと酔いをさまそうかな」と店の外に出たところで記憶が中断。数年ぶりに失踪癖が出てしまったらしい(笑)。フラフラしながら歩き回ったり道端で吐いたり電車に乗って寝過ごしたり地べたに座り込んだりしたのをところどころ覚えてはいるのだが、最終的にどうやって家にたどり着いたのかは全く不明。いやあ、よく帰れたなあ。上着も着ずに出てきてしまったので、皆が携帯かけて起こしてくれなければどこかで朝まで寝込んでいたやもしれん。ヒグチ(ノッポ)君、イーグサ君、ホシヤさん、モチヅキさん、探してくれてありがとう。どうも申し訳ない。これに懲りず、また飲みましょう(って、俺が言うセリフじゃないか)。

 本日の教訓。「人間には帰巣本能がある」(笑)。


2月2日(金)

 何だかよくわからないが、最近からだのあちこちの皮膚が荒れて、血が出たりもする。特に口の端と手の甲がひどい。何か病気の兆候だろうか?それとも、単にビタミン不足か?


2月1日(木)

 金子達仁著『いつかどこかで。』(文藝春秋社)読了。金子氏の書くものについてはもともと結構賛否両論別れるというか、熱烈なファンがいる一方でアレルギー反応を示す人も多い。僕はどちらかと言えば大丈夫な方で独特の文体・語り方を好んで読んでいた方なのだが、最近はうんざりすることも多くなってきた。この人、ちょっと思いこみが激しすぎるんじゃないかな。フランスW杯の岡田ジャパンについて多くの人がじれったい思いをしたのは確かだが、「はじめから勝つ気がなかった」てのは言い過ぎだろう、いくら何でも。あと、柔道に対する全面的な礼賛も、やや行き過ぎな感じ。いい素材を面白く加工して読ませる能力は十分にあるのだから、あまり意見を極端に振る必要もないように思えるのだが。

 ついでに『カオスだもんね!6 サイン会編』(水口幸広著、アスキー出版局)読了。

 『サラブレ』3月号も。


戻る                ホームへ