12月31日(日)

 というわけで、今日が20世紀最後の日。個人的な1年の反省・回顧をちょっと。

 今年もいろいろあったが、このWebサイトの開設が最大の出来事、というか「うまねんWEB」を始めたことでガラリと生活が変わった。昨年まで『ショートカット』に連載していたので文章を書くこと自体は不慣れではなかったが、毎日日記を書く(現実には数日分まとめて書くことも多いけど)というのはそれはそれでけっこうな負担になった。FC東京の観戦記にしても、当初はホームゲーム生観戦分だけにする予定だったのだが東京が予想外にいい試合をしてくれるので、ついつい毎週書いてしまって追われたし。まあ、睡眠時間を削りつつ、我ながらよく続いてますわ。反省点としては、メインコンテンツにする予定だったコラムを全然書いてないことと、サッカー以外の観戦記を一つしか書いてないことかな。来年はFC東京の観戦記をもっとコンパクトにまとめて負担を減らし、コラムは最低1ヶ月に1本以上、サッカー以外の観戦記(ラグビー・競馬など)ももっと積極的に書いていく予定。予定は未定ですが(笑)。

 スポーツ観戦面では、サッカーではトルシエジャパンについてハラハラし、FC東京の応援に追われまくった。特にFC東京については都内開催ホームゲーム全試合を観戦し、より一層「おらがチーム」感を強めることができた。思った以上に良い成績を残してくれたし、つれをFC東京ファンに引き込むことに成功したし(笑)、まあ楽しい1年だった。ラグビーの方は、国内は応援している慶応の優勝で始まったもののジャパンは最悪の成績で、我慢我慢の1年。プロ選手が次々に誕生したこと、また平尾がクビになり宿沢・向井体制が年末に発表されたことが救いか。今年で底をうってくれることを祈る。競馬に関しては、ダンスインザダークやスペシャルウィークのような「個人的に惚れた馬」が現れず、馬鹿げた番組改悪の影響もあって例年ほどには興味を持てないまま1年が過ぎてしまった。年末のミスターシービーの死をきっかけに何となく胸の内に競馬熱が復活しつつはあるのだけど。馬券収支的には春は桜花賞の馬連80倍を本線で的中させるなどけっこうプラスだったのだが、秋冬は全く当たらず、おそらく総合マイナスだろう(厳密には計算してないっす)。その他シドニー五輪などもあったのだが、今振り返ると印象が薄いんだよなあ。やってた当時は水泳などすごく熱心に応援していたのだが。世間が過剰に盛り上がると逆に自分は冷める、というのはあるよね。

 その他、仕事面での変化も多少あったりしたのだが、僕個人の環境としては例年と大して変わらずといったところだろうか。全般的にはいつも通りいい年だったなあ、という感想である。お世話になった皆さん、ありがとうございました。来年も今年のような年だといいな、と思う。

 

 1年の最後の日にじたばたしても始まらないと思い、今日は午後ちょっと散歩したくらいで、あとはダラダラ寝っ転がって過ごした。テレビもほとんど見ず。田舎に帰ったときは『紅白歌合戦』を見ながら過ごすのだが、いまさら自分の部屋で一人で見る気にもならないなあ。さっきちょっとNHKをつけたら、ミッキーマウスらのダンスがあったり五輪メダリスト達を大動員してたりして、いつもの通りながらそれなりに頑張っている様子だった(藤井隆のおかま言葉はもういい加減にしてもらいたいが)。年の瀬大詰めまで、どうもご苦労さんです。

 21:00頃、年越しそば。別にそれほど腹が減っているわけでもなく、そばが好きなわけでもないが、このフェスティバルな感じは何度やっても飽きないところはあるな。

 以上、今年の更新はこれで終わり(日付が変わったらすぐに更新するかもしれないけど)。皆さん、どうぞ来年もよろしくお願いします。


12月30日(土)

 午前中、起きてテレビをつけると早くも高校ラグビーの中継が。スカパー(Jスカイスポーツ3)、第1グラウンドの試合は全て生中継するそうである。嬉しいねえ。ついでに、これから社会人大会も大学選手権もパシフィックリムも五カ国対抗もトライネーションズも全部生中継してくれると嬉しいな。

 第2試合は天理が高速FW・バックス一体となった怒濤の攻撃で羽咋工に48−5の圧勝。強いチームがごり押しモールに頼ることなくきちっと展開で崩してトライをとりに行ってくれると見ていて気持ちがいい。志が高くてよろしい、うん。

 そして第3試合では、今日本で最も古き良きジャパンの香りを残すチーム伏見工が登場。立ち上がりこそ硬さからか自分たちのラグビーが出来なかったようだが、前半途中からは相変わらずの「つないでかわしてトライをとる」ラグビーを見せ、三本木農に50−0の完勝。「とりあえず」FWに突っ込ませてゲインをきったり「とりあえず」頼れる特定のバックスに渡してから抜くことを考えるのではなく、展開の中できっちり意思統一してパスとランを組み合わせて抜くことを考えているのが良い。これ、できそうでできないんだよな。守備の方も高校生ではトップクラスの守備ライン構築力としつこいしつこいタックルで完封。とにかくMAXの力は物凄いものがありそうだ。もっとも、やってるラグビーの性質的にも、またやや力強さを欠くことからも、安定した強さを発揮できるかどうかは未知数で、優勝となると何とも言えない。

 しかしここ数年、外国トップチームの影響からか強いチームほどFW・バックス一体の展開・守備を志向しているように見え、逆に「10人ラグビー」を志向するチームは手も足も出ない傾向が強まりつつあり、今日の試合からもそれは感じられた。ただ、その割に、それほどピンチでなくてもボールの所有権を簡単に放棄してしまう場面が多々見られるのはちょっと残念ではある。

 

 午後渋谷の「TSUTAYA」に行くと、新作・旧作の区別なく貸し出し中の嵐。『2001年宇宙の旅』が一本も残ってないのはちょっと笑えた。いくら2001年の正月だっつっても、あれを見て本当に楽しめる人間が世の中にどれだけいるのか。よけいなお世話ではあるが、心配だ。

 ヴァンフォーレ甲府の存続問題についてはこちらにちょっと。

 夜中、スカパーで見ていたプレミアリーグ(ニューカッスル×マンチェスター・U)があまりにつまらないので適当にチャンネルを回していたら、むかーし聞いたことのあるナレーションが。フジテレビでなんとあの名番組『カノッサの屈辱』が復活。それだけでも懐かしいのに、やっている内容が『やっぱり猫が好き』「土曜8時お笑い戦争」『オールナイトフジ』『冗談画報』『とぶくすり』など。『オールナイトフジ』の「ゴングショー」なんて、懐かしさのあまり涙出そうになったぜ、まったく。まさに深夜テレビの20世紀末を飾るにふさわしいと言えよう。

 向井氏、どうやらフルタイムの監督になる模様。記者会見でプロ3人の名前を出してくれいていたのも、嬉しかった。これはもしかして日本ラグビー、今年をどん底として来年以降は回復基調に乗るかも?


12月29日(金)

 早朝足がつり、激痛で目が覚めた(泣)。

 今日は大そうじの日。14:00頃から始め、17:00までにカーテンの洗濯・窓拭き・掃除機かけ・エアコンの掃除をテキパキと終了。が、毎年のことだが、そこからが時間かかるのよ。本好きの人なら誰でも経験があると思うが、本棚の整理をすると、つい読んじゃうんだよね、本を。特に段ボールなどにしまおうとする時は、「ああ、しばらく読まないなあ」なんて思ったりして熟読したりなんかして。結局引き出しの中の整理も含め、全部終了したのは日付が変わって0:30になっていた。まあ、「大」そうじですから。

 そうじしながら横目で見ていた天皇杯、明らかに戦力で劣る側のチームがよく頑張って接戦となり、なかなか楽しめた(最後は2試合とも実力通りの結果になってしまったが)。特に魅せてくれたのは、しばしばゲームの流れから消えながらも勝負所では前線できっちり仕事をした小島。2得点をあげて好ゲームを演出した。今季はいまいち地味な印象だったが、いつのまにかスピードだけの選手からは脱皮してきているようで、来季代表FW争いに再び加わる可能性は高いと見た。いいぞいいぞ。


12月28日(木)

 ラグビー日本代表の「強化責任者」に宿沢宏明氏、監督に向井昭吾氏の就任が決定したというニュース。停滞した日本ラグビーを活性化させるためには実績ある外国人監督の起用がベストだと考えていたのだが、今の協会の体制では大物外国人に全権を預けるようなことは難しかろうし、また下手な監督を呼んできて日本人に合った戦い方(「伝統工芸」ってやつですか)とかけ離れた方向へ行ってしまうリスクを考えれば、次善の策と言えよう。日本代表での実績を持ち早稲田大西流の継承者である知性派宿沢氏と、東芝監督時代に高速ラグビーを展開して国内トップカテゴリー3連覇を成し遂げた向井氏は、日本国内に限ればまさにベストか、それに近い組み合わせ。ガタガタになっている今の日本代表及び強化体制を立て直すのは容易なことではなく(平尾の就任時より状況はずっと悪い)すぐには結果を出せないかもしれないが、しばらくは厳しくも温かい目で応援していこうと思う。気になるのは、相変わらず協会トップに責任を明確にする意志が薄そうなことと、強化担当の2人がフルタイムで活動できるのかどうかだ。特に後者は、これからジャパンをプロ化していこうとする方向性が打ち出されているだけに気になるところだ。複数の肩書きによって制約を受けていた(そして本人もそれを言い訳に使っていた)平尾の繰り返しになるのは論外だが、住友銀行役員の宿沢氏と東芝社員の向井氏が、はたして多くのエネルギーをジャパンに注力しうるのか。選手がフルタイム・プレイヤー(≒プロ)で監督がボランティア(または掛け持ち)では、プロ化を推進するのもジャパンの求心力を復活させるのも困難に違いない。

 今日で仕事も終わりということで、千歳烏山駅前で打ち上げ。仕事仲間のMさんのスポーツに関するご意見拝聴。「スポーツはね、やっぱりせこい方が勝つんだよ。日本の卓球(Mさんは卓球経験者)は今は駄目だけど、昔いち早くせこいプレーを導入して世界のトップクラスになったんだから。サッカーだってさ、ブラジルとかヨーロッパとか時間稼ぎとか凄いじゃん。日本のサッカーなんか、あいつら、全然せこくないから弱いままなんだよ」。………。Mさんの「せこい」というのは、サッカーの世界で言うところのいわゆる「マリッシア」というヤツでしょうか。確かに、「ずる賢いプレーが足りない」というのは、昔から日本サッカーに関しては耳にタコができるほど聞いた話ではある。でも、清水エスパルスみたいにそれを気にせず、むしろ誇りにしているチームだってあるのだから、別に非難がましく言われる筋合いはないと思うのだがなあ。もしかしてFC東京にも、鹿島アントラーズのように汚くずるくなれとでもいうのか?うーむ。勝つためにはそうしなくてはならないとしたら、優勝なんていらないよ。


12月27日(水)

 あと少しで今年も終わり。

 カズの神戸への移籍会見を見た感想。「若くなったなあ」。97〜99年頃にはものすごくオッサンくさく見えた(外見も、プレーぶりも)カズだが、今年に入ってからはあごのラインや脚の筋肉のシャープさといい、はつらつとした動きといい、何か若返りを始めたような感じを受けるのだ。シーズン17得点という記録だって、ブービーの京都にいたことを考えれば決して悪くない、というかもっと誉められても良い数字である。2ndステージの不振に加えて韓国人選手などの主力が離脱、誰がどう見ても降格の危機にある神戸だが、川勝監督の堅実な戦術とカズのリーダーシップを揃え、生き残りへの光も見えてきた、というところか。


12月26日(火)

 中尾亘孝著『21世紀のラグビー』(双葉社)読了。この人も相変わらず口が悪いというか、下品というか、芸風が確立していると言うべきか。まあ平尾ジャパンに関する批判は、今となってはほとんど反論の余地がないだろう。昨年春までのジャパンとそれ以後のジャパンでは駄目さ加減(逆に言えばちゃんと機能していた程度)が数段異なるのでそこはきちんと区別した方がいいと思うのだが、敗戦の責任を全て選手の能力と日本ラグビーの文化に帰する平尾の態度が許せないというのには全く同感。この手の論客がもうちょっとラグビー界全体の中で確固たるポジションを得られると良いのだが…。


12月25日(月)

 今日競馬ブックを購入してみて、ちょっとビックリ。「馬が歳とってない…。ダイダクリーヴァもエイシンブレストンも明け5歳のはずなのに、まだ4歳と書いてあるぞ!」。そう、来年から馬齢表記方法が変わることをコロッと忘れて、今まで通り数え歳の感覚でいたのだ。競馬ファンなら皆知っている話ではあるが、感覚として慣れるのにはだいぶ時間がかかるのではないだろうか。そこをうまく突けばひょっとして穴馬券も……とれないか、別に(笑)。

 ラグビー日本代表において報酬の支払いが制度化される、という記事が朝日新聞の片隅に載っていた。そうなんだよな、今までは報酬はおろか、休業補償さえも支払われていなかったんだよな…。よくここまで持ったものだし、逆に言えば日本流「社マチュア」制度にもついに限界が近づきつつある、ということか。協会や個々のチーム・選手の意図に関わらず、もはや大枠としてのプロ化(≒フルタイムプレーヤー化)の流れは(やり方はともかくとして)止めようがないだろう。数年前に『ショートカット』の執筆者の方々とお茶を飲んでて「ラグビー選手は無報酬だ」という話になった時、スポーツに詳しくない桜井通開氏が「えっ!本当!?」と仰天していたのを思い出した。


12月24日(日)

 有馬記念とラグビー大学選手権のどちらを観戦するか非常に迷ったのだが、ラグビーはスカパーで予約録画することにし、東京競馬場で(中山の入場券は手に入らなかった)博打に興じることにした。

 今日の府中はそれなりに混んでいたが、指定席エリアも含めて開放されており席には困らなかった。4階B指定席に座ると陽があたってポカポカと暖かく、うとうとしながら気持ちよく過ごすことができた。馬券の方は…聞かないでくれい(笑)。痛恨だったのは5レースのグッドラックハンデ。4番人気コスモブレイザーの本命はズバリだったのだが、最後まで迷いに迷って切ったヤマヒサヒロインが2着に飛んできて馬連15820円。これでカーッと熱くなり、その後は無理な穴馬を探しては撃沈、というパターンを繰り返し、全敗。トホホ。結局、今年の秋の馬券成績は大敗に終わった。

 で、メインの有馬記念。1000メートル通過が1分3秒を超えるスローペースで後方に控えたテイエムオペラオー。3〜4コーナーで仕掛けるも馬群で揉まれ、一方メイショウドトウがいい感じで上がっていったこともあって正直「とうとう負けるか!」と思えたのだが…。火薬で撃ちだしたような、まさに桁違いの末脚。前半オペラオーの馬券を買っている連中が「バカヤロー、和田!もっと前に行け!!」と怒る一方、ゴール直後には穴狙いの連中が「バカヤロー、和田!最後がこれじゃつまんねえぞ!!」と怒っていたのが笑えた。誰かほめてやれよ(笑)。しかしオペラオー、強すぎ。JRA年間中長距離G1完全制覇、年間G15勝、重賞8連勝、通算獲得賞金新記録。まさに歴代最強馬の一角を占める存在と言えよう(グラスワンダーやスペシャルウィークに勝ってないから、そこは割引)。これで海外遠征しないというのは、全く理解に苦しむ。オーナーは「国内にとどまって馬券売上に貢献したい」という趣旨の発言をしているようだが、逆だっつーの(笑)。オペラオーの出るレースはもう馬券売れないと思うぞ。メイショウドトウも、いい加減気の毒だしねえ。

 

 帰りに飛田給で途中下車して東京スタジアムを確かめてみた。道路が完成してなくて間近までは寄れなかったのだが、駅からはわずか数百メートル、しかも普通の歩道の2倍ほどもある広い道がまっすぐに伸びており、アクセスは非常に良さそうだ。特急・急行も止まるらしいしね。年間チケット購入、決定!!

 帰宅してみると、ラグビー大学選手権、録画に失敗していた(泣)。


12月23日(土)

 午前中からダラダラとスカパー・BSでフットボール漬け。

 まずリーガ・エスパニョーラ、バルセロナ×アラベスは3−2でバルサ辛勝。3点リードして勝負を決めたかと思われた瞬間に集中力が切れ、猛反撃をくらって負けかける(審判の怪しげなオフサイド判定がなければ引き分けだった)という、いかにも最近のバルサらしいだらしない試合ぶり。対してアラベスは最後まであきらめない攻撃サッカーで楽しませてくれた。ジョルディ・クライフがまだ26歳のくせに妙にオッサンくさくなっていたのがちょっとショックだった。

 天皇杯磐田×G大阪は、磐田の猛攻をしのぎきった怪我人だらけのガンバがVゴール勝ち。天皇杯に入ってからダントツで良いサッカーをしているジュビロは、今日も試合時間のほとんどで優勢だったのだが…。1点の、何と遠いことよ!一方今年のガンバには、妙なしぶとさがある。次は鹿島との対戦で、しかも稲本・宮本を怪我で、ブーレを兵役(!)で欠き、さらに山口も出場停止で出られないという絶対不利の状況だが、こういう時に限ってわからんのだよ、トーナメントというのは。

 ラグビー大学選手権は、同志社が順当に明治を下して準決勝進出。ただ、同志社も大学レベルではダントツの素材を持っているわりには、強くなっている感じがしない。チャンピオンになるようなチームというのは、たいてい一戦一戦力をつけてステップアップしていくものだが、今の同志社は個人の能力で突破するばかりで、チームとしての熟成は上がってきていないように見える。関西リーグのレベルが低すぎるせいか、それとも適切なコーチングの不足によるものか?いずれにせよ、大会が始まる前には圧勝続きで「今年は同志社の年か?」とも思えたのだが、にわかに慶応・関東学院との三強ムードが高まってきた。一方明治もまた、選手個人の能力がチームの能力に直結していない感じ。SHの小技でかき回していたかと思えば中途半端にモールにこだわって(今年の明治FWの力からすれば無謀だ)ボールを失ったりするし、密集周りの動きも雑だし、何より反則・ノックオンによる攻撃権喪失が多く、もったいない。俊足フッカーをはじめとして良い素材はそれなりにいるのだからシーズン最初からフィットネスにこだわってランニング・ラグビーに徹すれば非常に面白いと思うのだが。


12月22日(金)

 で、当然ながら二日酔い(笑)。

 こういう日に限って辛い仕事が入るもので、昨日移設した事務所のLANの調子が悪く、机の下にもぐり込んでスイッチングハブの調整をするはめに。ただでさえ地面がぐるぐる回って見えそうな気分の悪さで、狭い場所での仰向けの作業はひじょーーーーーにキツかった。まあ、机の下から異臭が漂う最悪の事態は避けられたが(笑)。それにしても、凄まじい勢いで情報化が進む現在、いろんな職場で僕くらいの若いヤツがパソコンやネットワークの運用についてこき使われているのだろうな。給料の高いオッサンに限って「分からないのが当然」みたいな顔でふんぞり返って。その手の作業に手当とか付けてる会社はあるのかね?まあ、僕のいる職場は、単に少人数なので僕が一手に引き受けているにすぎないのだが。

 鹿島アントラーズが市立船橋に負けた?練習試合で公式戦とは意識・やり方とも違うだろうし、「たかが」練習で無理をしないのが鹿島流リアリズムで(実際、DFはあまりガシガシ当たって行かなかったらしい)選手や監督はあんまり気にしてないだろうし、市船の主力はそのままU19代表の主力であってプロを負かしても全然おかしくはない。ただ、それでも決してほめられたことではないこの「事件」を起こした鹿島の選手達には、「お前らプロ、いや王者の意地はないのか」との言葉は送っておこう。さすがに、これほど大きく報じられることとは鹿島も思っていなかっただろう。「高校生の励みになる」とか言ってた人もいたけど、さすがにチャンピオンが負けるのはまずいだろう(あくまで「目指す高み」であるはずなのだから)。話題ができるのは悪いことばかりではないが、結果的にJのブランドイメージを損ねることにもなりかねないぞ。わかってんのか。


12月21日(木)

 今日は仕事場の引っ越し。昼間の間ずっと力仕事や業者への指示で走り回り、疲労困憊。打ち上げでビールをがぶ飲みして酔っぱらい、その後頑張って新宿で別の忘年会に参加。全く余裕のない一日だった。たらふく飲んだ後終電前に何とか渋谷まで帰り着き、それまでつまみをほとんど食べていなかったので駅前でたこ焼きを買って帰ったのだが、家に着いた途端風呂にも入らず着替えもせずに爆睡してしまった。翌朝、テーブルの上ですっかり冷え切ったたこ焼きが哀しかった。


12月20日(水)

 「20世紀最後の」サッカー日韓戦は、前半から10人に減った韓国相手に、ため息の出る引き分け。数ヶ月前に戻ったかのように煮え切らないトルシエ・ジャパン。多くのマスコミがアジア杯以降いい気になっているのを見て、何かこんなことになるだろうなあという予感はあった。攻撃面では、何しろ森島の不在と俊輔の負傷が痛かった。小野と北嶋には失望。特に北嶋、楔のパスを受けてから一旦後ろに返すのもいいが(そればっかだったけど)、その後ちゃんと前にダッシュしろ!後ろに控えてるのは名波と俊輔だぞ!名波と俊輔!!守備面と守備と攻撃のリンクという面では、森岡の動きがいまいちだったのが誤算。良い方で目立ったのは、服部かな。得点の他、スルスルとペナルティエリアに進出しDFラインの裏をついてフリーでボールを受ける場面もあった(ぎりぎりオフサイドだったが)。今回のトルシエ采配、選手交代についてはそれなりに「うん、うん」という感じ。カズの扱いとサイド攻撃の不足(これは戦術思想の問題が大きいのだけど)については、珍しくラモスの意見に同感だね。まあ、シーズン最後の付け足しみたいな試合だったし、背水の韓国に比べれば選手のモチベーションも足らなかったかな。

 また、この試合、TBSのテレビ中継も相変わらずひどく、見終わったあと時間を損した感2倍。画面に映らない出来事はおろか画面に映っていることさえも全く的確に伝えられないアナウンサー、サッカー番組の次期パーソナリティだか何だか知らないがろくな根拠もなく(以前テストマッチ前に「君が代」を歌った?それがどうした)ピッチサイドでコメントする権利を与えられるタレント、スタンドで観戦する女性タレントにカメラを振るディレクション、ファンの神経を逆撫でするように度々挿入されるCM等々。さらに不愉快だったのは、右足を痛めた俊輔が顔を覆って苦痛に耐えていたのに、長々とアップで映してその苦悶の表情を捉えようとしたカメラマンだ。まあ怪我の程度を知るために顔を映そうとしたのはそれほど間違ってはいないのだろうが、そういう場面でどアップにこだわるのは少々配慮に欠けているように僕には思えた。独占中継に限って駄目なんだよなあ、スポーツ放送って。

 

 『金満血統馬券王国2』(田端到・斉藤雄一共著)読了。


12月19日(火)

 仕事仲間のIさんには7歳になる娘さんがいるのだが、つい先日、「パパは中を見ないでね」と念を押しつつサンタ宛プレゼントメモ入りの靴下を渡してきたそうな。かっわいいねえ〜。で、「その位の歳の子供はどこまで分かっているのだろう」という話で盛り上がったのだが、Iさんは「『パパ見なかったよ〜。あ、サンタさん来なかったね〜』とか言って何も入れずに済ませたら怒るかなあ」などと言っていた。なんちゅう親じゃ。どう考えても怒るに決まってるだろうが(笑)。


12月18日(月)

 午前中、検診を受けに千歳烏山の眼科に行ったのだが、まあ待合室の混んでること、混んでること。しかも時間帯のせいもあって、年寄りが非常に多い。もちろんほとんどの人々が様々な症状を抱えているのだが、中には病気でもないのにさんざん「若い頃はもっとよく見えたのに〜」的な愚痴をこぼし、まだ医者が問診している最中なのに「で、とにかく薬を出してください」と自分勝手に結論付けているジジイもいた。あれは要するに、暇人なんだな。おかげで1時間半も待たされちまったぜ。ああいう姿を見ると、老人医療費などどんどん値上げしてしまえ、と半ば本気で思う。


12月17日(日)

 秩父宮でラグビー大学選手権を観戦。

 第一試合の大東大×立命館、試合自体は特にこれといった見所もなかったが、立命のジャージの色の派手さ(なんかジョロウグモみたい)と、いかにもラグビーを見慣れてない様子の大東大の学生さんたちが「なんだかよく分かんねえけど、すげえ興奮する!!」と大喜びしていたのが印象に残った。また見に来てくれよな。

 第二試合の慶応×大体大は、慶応がレベルの違いを見せつけて完勝。慶応はいつものごとく継続継続で押しまくり、大体大も最後まで切れずに頑張ったものの、終わってみれば9トライ。栗原をはじめとして昨年の主力がほとんど残る豪華な顔ぶれに加え、昨年より数段洗練された豪州流のラグビーを実行されるのだから相手としてはたまらんわな。完成度も次第に上がってきており、今日もスピード感溢れる展開から鮮やかなトライをいくつも奪っていた。慶応こそが今、日本で一番志の高く美しいラグビーを展開していると言えよう。ただ、ワンプレーごとに要求される技術水準が高いせいかゲームの流れの中でふっと気が緩むような時間帯があることと、ラックでのターンオーバーが目立ったことは不安材料。昨年度大学日本一のチームは戦術・技術の水準はともかくとして妙な勝負強さがあったが、今年はここまで完勝続きで接戦になった時の実力は未知数だし、高度なラグビーだけに歯車が一旦狂えば結構あっさり負けてしまうような気もする。連覇の可能性は五分五分と見るね。

 

 阪神牝馬特別(G1)は、フサイチエアデールから2点勝負でかすりもせず。フサイチは脚の使いどころが難しい馬だから乗り代わり・外枠等不安もあったのだが、それにしても4コーナーの勝負所で置いていかれたのはどういうことか。勝ったトゥザヴィクトリーは文句のない強さだったが、タイキダイヤが2着に入ったのはわけがわからん結果。当たり馬券を買った奴の顔が見てみたいぜ。

 夕方、テレビでスピードスケートのW杯長野大会を見る。清水宏保も、いくら記録が目標に届かなかったからって、優勝したんだからもうちょっと喜んでも良さそうなものなのになあ。「敵は己と世界新記録のみ」と自信満々もいいけど、一歩間違えれば不遜・傲慢の類だぞ。確かにスケーティング自体は相変わらず異次元の速さ・キレで、ダントツの第一人者ゆえにあの態度も仕方ないのかなとも思うが。女子1000mで初優勝した外ノ池さんは対照的に喜び爆発という感じで、実に初初しかった。まあ人それぞれ、ってことですかね。


 甲子園ボウルは法政が関学に逆転勝ちして、数年ぶりに関東勢が優勝とのこと。僕は大学の頃よく横浜スタジアムや川崎球場までアメフト部の応援に行っていたのだが、ある時近くの席に座っていた関西なまりの男がプレー失敗の度に「あ〜これだから関東のはレベルが低いな。見てられんわ」「ここは関西ならドローやで、駄目駄目」などと言いたい放題で、聞いててひどく腹が立ったのを思い出した。あの男、今頃たいそう悔しがっているのだろうなあ。非常にいい気味である


12月16日(土)

 ミスターシービーの死がきっかけとなったか、再び競馬に対する情熱がメラメラと燃え上がってきたぞ。

 というわけで、午前中に仕事を済ませたその足で、渋谷ウインズへ。購入5レース中2レース的中も配当が安く、投資金額9000円に対し7000円回収。うーむ。勝ちもせず、かといって大負けもせず、回収率77.8%。これではJRAにとって理想的な「お客様」ではないか、いかんなあ。広めに流すのがまずいのか?もうちょっと点数を絞って一点当たりを太く買わねばなあ。


 夜、いつものごとく赤坂へ飲みに出る。頼みの綱の『天狗』が閉店してしまったこともあり、ここのところ赤坂の居酒屋事情は悪化の一途である。今日は有望と思われていた『笑笑』へ出向いてみたが、12名と告げると「団体のお客様は2時間の宴会コースのみとさせていただきます」とのつれない返事。この手の居酒屋って、好きなつまみを好きなだけ注文できるとところがいいのに〜。「モンテローザ」の系列はどこもそんな感じやね。仕方なく同じビルの『湖(レイク)』へ入ってはみたが、オーダーを入れてからつまみが来るまでがあまりにも遅く、また11時と早い閉店のためにあっという間にタイムオーバー。ここも×だな。どなたか、赤坂近辺でいい居酒屋さんを知りませんかね?


12月15日(金)

 日本競馬史上5頭しかいない3冠馬のうちの1頭、「あの」ミスターシービーが、つい数時間前、あの世へと旅立った。この思い何と表現したらよいのだろう。とにかく、とにかく寂しいの一言だ。僕がリアルタイムで目撃して記憶に残っている最初の競馬は、シービーが「大地を揺らしながら」京都の坂を駆け下った菊花賞だった。そして翌年の天皇賞、直線一気の豪脚。僕は競馬の魅力に完全に取り憑かれ、そのまま現在に至っている。不可解な敗北を喫したジャパンカップ、シンボリルドルフとの「格の違い」をまざまざと見せつけられた有馬記念、そして皇帝の座に君臨するルドルフに果敢に挑み、はかなく散っていった春の天皇賞。負け続けた競争生活後半もなお、シービーは僕らに競馬の熱さ・楽しさを伝え続けてくれた。そのシービーが、今はもうこの世にいない。種牡馬としても晩年は不遇で、最後は20歳の若さで種付けを引退し、生まれ故郷の千明牧場で余生を送っていた。武豊やサンデーサイレンスといった花形スターの陰でかつての名馬はひっそりと陰に隠れ、競馬ファンからも忘れ去られようとしていた。でも、そんなことは僕にとってはどうでも良かったのだ。彼は僕にとってかけがえのない、二度と現れない永遠の名馬だ。もっともっと長生きしてほしかったし、できればシービーの子供、あるいは孫のG1制覇も見てみたかった。今はただただ彼に感謝し、冥福を祈るのみである。どうもありがとう。

 

 ジェフサポーターとクラブの話し合い、クラブ側も確かに悪質だったが、ジェフサポ(の一部)は輪をかけて悪質だったらしい。おかげでマスコミの支持・注目も得られず、ウェブの掲示板ではサポーターの罵り合いが。あ〜あ、もったいない。


12月14日(木)

 アメリカ大統領選挙、ようやく決着。最後は法廷での勝敗がそのまま選挙の勝敗になったところがいかにもアメリカらしい。まあ総得票数はゴアの方が多かったようだから、選挙制度・ブッシュの正統性についてはこれからそれなりに問題になるのだろう(アメリカ人だけに、今の制度の大枠は絶対変えないような気もするが)。ただ、ひとたび決着がつけばゴア・民主党も「ブッシュ大統領の下に結束しよう」と呼びかけるなど、国民の間に亀裂が生じそうな情勢を汲んできちんと政治家がフォローするのは、南北戦争以来培われてきた政治的知恵なのだろう。あと、人柄的にはブッシュの方が正直者の「いい人」のように見えるけど、ちょっと頼りなさげでもある。それが「切れ者」ゴアをしりぞけたところに、今のアメリカ国民の気分・危機感の薄さが表れているようにも見えた。


12月13日(水)

 「イヤな目」、閉鎖ですか。明日ジェフサポと球団の話し合いがあるそうだが、おそらくまたしても「サポーター無視の事後報告」という歴史が繰り返されるのだろうな。そうそう、市原のもめ事を見て思い出した。ここ数年で最もサポーターを舐めた(というか社会人として、人として許されない「騙し」の対応をとった)クラブといえば横浜Fマリノスだが、チャンピオンシップat横浜の時にもらったFマリノスのファンクラブのビラには「ファン」という表現はあっても「サポーター」という言葉は一つも載っていなかった。まあ2つの言葉との使い分けは難しいところだと思うが、サッカー界でこれほどまでに普及している「サポーター」の語を全く用いないとは、いかにも「客は黙って見てりゃあいいんだ」的な態度の表れではないか、と感じたのは僕だけだろうか。

 ともかく、ジェフ市原はじめ各Jクラブの方々には、自分たちが社会的な存在であるということを、しっかり自覚してほしい。Jのクラブなんて企業としては中小だし、利益(あくまで純粋経営的な)もたいして大きくないし、というかやる気になればなるほど赤字を生むようなところもあるし(レアル・マドリーを見よ!)、端的に言えばコストばかりかかるちっぽけなものである。しかしそれでも不相応なまでの知名度を得て社会的な影響力も発揮できるのは、何といっても人々に喜びをもたらし、地域・社会に貢献するという側面があるからだろう。そこをしっかり自覚できていれば、チームを好きだからこそ大いに発言し行動し時には行きすぎるサポーターに対して人を人とも思わないような、迷惑がった対応などとり得ないはずなのだ、本来は。

 

 夜、BSで天皇杯鹿島×鳥栖を観戦。試合自体は鹿島が逆転勝ちしたのだが、鳥栖のダブルボランチ三原と矢部(2人ともグランパスからのレンタル?)はいい選手だねー!特に三原は相手を抜き去る鋭いターンなど、優れたボディバランスを生かしたプレーで鹿島MFと互角以上に渡り合っていた。矢部が訳の分からんレフェリングで退場になっていなければ、勝敗は逆になっていたかもしれない。鳥栖はチーム全体としてもよく鍛えられている(約束事が行き届いている)感じで、カウンターも魅力的。決定力のあるFWを補強できれば、大化けするかもしれないね。


12月12日(火)

 朝刊で、Jリーグ年間表彰の結果を知る。まあMVPもベストイレブンも至極順当の結果だったようだが、気になったのは「年間最優秀監督」が西野さんであったこと。まあ確かにそうだとも思うのだが、だったら柏レイソルに「年間最優秀チーム」賞でもあげたらどうでしょうか。年間勝ち点トップなんだからさ。やっぱりおかしいよな、今の仕組み。

 呂比須の東京入りが有力に?そうか、もし本当に呂比須を積もったのなら、神野を切った分の割は合うわな。あとはツゥットを引き損ねた穴をどう埋めるかだな、って、麻雀みたいな考え方もあんまり良くないっすかね。


 FIFAの「20世紀最優秀選手」賞を巡ってペレとマラドーナが罵倒合戦を繰りひろげ、ペレの受賞が決まるとマラドーナは式場から帰ってしまったとのこと。つーか、そもそもそんな紛糾するような賞をつくるなっつーの。


12月11日(月)

 昨日の試合の観戦記を書かなきゃ書かなきゃとは思っているのだが、週末に寒い中ずっと外にいたせいか、身体の調子がいまいち。動くのがおっくうだし、五感になんか薄い膜がかかったようなボーッとした感じだ。おまけに、お腹まで痛くなってきた。敗戦のショックが尾を引いているのだろうか(笑)。というわけで、観戦記の更新は明日以降に。

 新庄、開けてびっくりのメッツ入り。本人は記者会見で大変嬉しそうだったが、でも成功するかどうかとなるとちょっと…。何となく、名波のベネチア移籍を思い出す。確かに明確な長所は持っているんだけど、一方で明確な弱点もあって、「どこに出しても恥ずかしくないかどうか」といえばちょっと首をかしげる、みたいな。しかも、野球はサッカーに比べてつぶしがききがたいしね。

 『Number』511号。この雑誌、どんどん広告やタイアップ記事のスペースが増えているね。訳の分からん兄弟誌(『Title』だっけ?)の赤字の補填でもしてるのではあるまいな。


12月10日(日)

 昼間、久々に西が丘サッカー場まで出向き、我らがFC東京の天皇杯3回戦を観戦。相手がJ2最下位のヴァンフォーレだけに勝利間違いなしと踏んで上機嫌で出かけたのだが、油断なのか何なのか、0−1でまさかの初戦敗退。内容的にも最悪で、最初アットホームな雰囲気だったスタジアムが最後は殺気に満ちていた。もちろん僕も怒り心頭である。今年最後のホームゲーム、しかも堀池の最後の晴れ姿を披露すべき試合で、このありさまはいったい何事じゃい。えーい、思い返しても腹が立つ。まだ書き足りないが、あとは観戦記で。

 朝日杯3歳ステークス(G1)、僕の本命ネイティヴハートは直線伸びきれず惜しくも3着。外枠に加え、出遅れ気味のスタートで早めに脚を使ったことが最後まで響いた。勝ち馬が内枠好スタートから直線スルスル抜け出てきたのとは全く対照的なレース。まあ、スタートのタイミングまでは事前に読めないから、これは仕方ないわなあ。

 夜中、スカパーでレアル・マドリード×セルタ。フィーゴも移籍騒ぎからついに調子を取り戻したようで、前半34分にはドリブル突破からDFラインの頭を浮き球で越し、自らシュートを叩き込む芸術的プレー。彼の素晴らしさは、「65億円の男」などという日テレ鈴木アナの安っぽいフレーズではとても表しきれるものではない。


12月9日(土)

 Jリーグチャンピオンシップは、結局鹿島アントラーズが3−0の快勝。いつも思うのだが、鹿島のサッカーは派手さはないものの、戦術的に統制がとれていると同時に個人個人の寄せの速さ・接点での強さが目立ち、またゲーム運びも非常にそつがない。一言で言えば、隙がないということだ。対してFマリノスの選手はこの試合、これまでビッグゲームを経験していないもろさが出てしまった感じ。先制点を奪われたことで、完全に浮き足立ち、持ち前の破壊力も全く不発に終わった。3点目の能活のミスも、チーム全体の焦りが乗り移ったようなプレーだった。これで鹿島は3度目のリーグ制覇。何故か選手の海外移籍話が少ないこともあり、磐田が足踏みし柏がもう一つ突き抜けられない現在において、一歩間違えれば「鹿島王朝」とも呼ぶべき独走の時代がやってくる可能性さえある。数年前のヴェルディみたいに、アンチ鹿島のファンも増えていくんだろうなあ。

 高校の後輩のお母様が亡くなられたので、仕事場からダッシュでお通夜に駆けつけた。故人は中学校の先生をなされていたそうだが、教え子らしき学生さんたちが顔を覆って泣いている姿が印象に残る。死んだあと周りの人が流した涙は、そのままその人の生きた価値になるのだと、つくづく思う。


12月8日(金)

 決戦前夜に、再びチャンピオンシップ考察。確かに2シーズン制をとることにより、チャンピオンシップそれ自体の盛り上がりに加えて「優勝チーム」が2チームに増え、各チームの優勝確率は相対的に高くなり、万年中位以下チームのモチベーション低下リスクをある程度回避できるメリットはあるのだろう。極端な話、開幕から15連敗しても(それはそれで「降格争い」という別のスリルがあるが)まだ優勝が狙えるのだから。ただ、そうすると優勝への期待値は倍増しても、優勝の価値は逆に半減する。王者が2チームというのもおかしいし、15試合の淡泊な戦いを制したからといって、それで王者の威厳が備わるわけでは決してない。また、チャンピオンシップにより年間王者を決定するといっても、3ヶ月〜半年前に最強だった1st優勝チームとつい数週間前〜数日前に優勝した2ndチームの一発勝負で決着をつけるというのも、不合理とは言わないまでも、変な感じは残る。となると、やはり年間総合勝ち点最下位が2部陥落する一方で年間総合勝ち点トップがチャンピオンシップ進出の権利も得られないという不合理、あるいはパラドックスを回避するために1シーズン制を採用するのがもっとも妥当な道なのではないだろうか。

 ま、僕としては以上のように思うのだが、日本のサッカーファンが最も違和感を感じないやり方をとるべきだというのが大前提であるのは間違いない。みんなはどう思っているのだろう?

 一方、チャンピオンシップの陰でストーブリーグもさらに活発化。我らがFC東京の来季運営費が30%増の約20億円になるらしい(「日本代表ニュース」より)。これは今季の川崎フロンターレ(を持ち出すのも不吉だが)と大差ない数字で、それなりの補強が望めそうな気配だ。大勢の去ってゆく選手について寂しい思いや割り切れない気持ちが残る一方で、来季の戦力についてあれやこれやと想像して楽しむのもこれからの季節の醍醐味ということなのだろう。今のところ東京についてはウィルの獲得失敗(あんな奴、大熊が使いこなせると本気で思ったのか?)、遠藤獲得競争への参加などが伝えられているが、個人的には、移籍リストに掲載されるという小倉をぜひ獲得してほしいと思う。あの周りを広く見渡したスケールの大きなプレイ、卓越したリーダーシップ、そして見ている側への気持ちの伝わりよう。もしアマラオの跡継ぎなるものがあり得るとしたら、それは彼かもしれないと妄想する今日この頃である。

 

 歌舞伎町のビデオ屋を爆破した少年について、彼が「銃撃や流血のシーンが多い人気SF漫画のファンだった」という記事が本日付けの朝日新聞に掲載されていた。またか。また的はずれの犯人探しが始まったのか。だいたい、「スプリガン」読んだくらいで暴力的になるんだったら、根本敬のファンなんかみんな猟奇殺人者になるだろうが。仮にあの少年が漫画を模倣して爆弾作ったり散弾銃持ち歩いたりしたとしても、犯罪の動機・要因と犯罪者が用いる参考資料(これは「有害なもの」ばかりでなく、あらゆるものがなりうる)とはまた別物だ。あまりに分析の緻密さに欠け、かつ鈍感さに満ちた報道だと思う。

 ちなみに最近、物語の背景にある大人社会への皮肉に全く気づかずに『バトルロワイヤル』に抗議する馬鹿議員や、「人は『完全自殺マニュアル』を読んだからといって自殺へ向けて動機づけられる訳ではない」という理屈さえ理解できぬ東京都の有識者会議もまた、同じようなレベルの低さを露わにしている。この手の鈍感さは、実に耐え難いものだ。


12月7日(木)

 またまた夕食後、ごろ寝から熟睡→夜中(早朝)に目を覚ますパターン。わしゃ老人か?

 今週は「たまっている雑誌片づけ週間」だな。『ラグビーマガジン』1月号。アイルランドの新聞が「日本は世界ラグビーの雑魚」との見出しを掲げたとのこと。……いつか倒してやる

 2ステージ制をとるにせよ上位・下位チームによる2次リーグ方式をとるにせよ、2006年に至ってもなお、Jリーグは1ステージ制にする気はないらしい。リーグ戦で年間総合順位が1位のチームが優勝とならないことの不合理さに対して、いつまでもファンが寛容(逆に、チャンピオンシップがあることで大喜びしているファンっているのか?)だとは限らないということを認識してほしいのだが…。


12月6日(水)
 
またしても、夕飯食ったあとすぐ寝る生活。ねむり姫。

 しかし、今の時期サッカー情報サイトをのぞいていると、解雇だの戦力外通告だのといった話ばかりで景気が悪いことこの上ない。これから佳境に入る天皇杯は、なんだかんだ言っても各クラブにとって結構重要な大会だと思うのだが、その前にこんな感じでいいのかね?

 『月刊アスキー』12月号


12月5日(火)

 『映画秘宝』20号の特集に触発され、久しぶりに『2001年宇宙の旅』をビデオで見直す。昔から「小説版を読まない限り難解」と思いこんでいたのだが、確かに、言われてみれば単純な話だよなあ。演出ぶりがものすごくもったいぶってるけど。映像は何度見ても美しく、近頃のCGバリバリのSFXよりもはるかにリアリティがありかつ芸術的で、全く飽きさせない。誰だ、これを「退屈」なんて言ってる奴は!

 ところで、2001年って、もう来年?ウソー!

 

 『サラブレ』1月号。


12月4日(月)

 近頃のあまりの運動不足にこれではいかんと思い、東京体育館で軽くスイミング。まあ思った以上に体が動かなかったのもショックだったけど、それよりも水着を着るのに苦労したことと、更衣室の鏡で目の当たりにした身体のたるみ具合には愕然とした。バラ肉キロあたり10円、てな感じでしょうか。

 田中真紀子も、いざ閣僚に就任要請なんてされると、さぞかし困るだろうなあ。閣僚になったが最後、今の「盤石の地盤を背景に言いたい放題、でも人気があるから主流派も手を出せない」という非常に居心地の良い地位を手放さなければならない。かといってただ断るだけだと、「『つくる会』にも加藤にも手を貸さなかったくせに、いったい何がやりたいのか?」ということになりかねない。難しい立場だ(自業自得だが)。

 東京、ツゥット引き留め断念ですか。オフシーズンに入って早々(いやまだ天皇杯はあるんだけど)景気の悪いニュースばかりだね。神野を切って、ホントに良かったのかいな。ツゥットは浦和に行きそうなんだって?ああ、あの時ルシアノがPKを決めてれば!!


12月3日(日)

 ラグビー早明戦をテレビ観戦。決して技術的・戦術的なレベルは高くなかったが、さすがは早明戦、エモーショナルなシーソーゲームになり、近年では飛び抜けて面白かったように思う。早稲田は受けたときの弱みとライン攻撃の精度の低さが目立ったが、後半始まってすぐに2トライで突き放されても決してあきらめなかったのが勝因。今年の特色である大型FWは機動力は低いがセットの安定でHB陣のスキル・判断力の低さを補い、最後は相手の陣形をよく読んだ突進で明治DFを巻き込んで行き、バックスの連続トライを演出した。個人ではFB山崎の足腰の強さとNO8の安定ぶりが光った。一方の明治も、FWの相対優位を失ったことで、逆にバックスのスピードを生かしたキレのある攻撃が見られるようになり、目を見張らせた。少なくとも、数年前までの、レフェリーの優柔不断ぶりを悪用した弱いものいじめラグビーからは完全に決別したようだ。後半の早い時間帯でリードを奪ってかえって集中力を失ったように見え、最後はフィットネスも切れて叩き伏せられた。でも、戦い方は決して間違っていないし、「まっすぐ前向きにゴールを目指す」明治の伝統も健在だ(むしろFW・キックに頼る早稲田の戦法の方に疑問を感じる)。あと、ウイングの陣川君、まだ下級生らしいけど、スピードと積極性に将来性あり。

 一つ苦言を呈すると、やっぱり両チームとも反則が多すぎる。戻る意識の低さ、密集でのボール出しの妨害、不正な絡み。これらは今年から採用された新ルールではこれまで以上に厳しく罰せられることになる。ラック周りの技術・意識の低さは、昨日夜中にやっていたイングランド×南アなどと比べても一目瞭然。汚いプレーでのごまかしは、決して技術向上につながらない。日本を代表する両伝統校だけに、より高い志を持ってほしいと思う。

 

 福岡国際マラソン、藤田の2時間7分を切る激走で、久々にマラソンで興奮した。外国人招待選手をスピードで振り切った上に終盤で時計を睨みつつさらにペースを上げるあの力強さは、これまでの日本男子選手にはないものだ。男子版高橋尚子出現か?とにかく、スピードでは国際級の実力を証明したのだから、あとは様々なコース・状況に慣れ、駆け引きを身につけるべくマラソン経験を重ねることだろう。そのためにも、彼ほどの逸材にはマラソンに専念してほしいところ。日本の「企業アマ」制度の下ではどうしても駅伝重視になってしまい、1年でマラソンはせいぜい2レース、しかも練習も駅伝距離と両方睨んだものになってしまうからね。

 競馬の阪神3歳ステークス(G1)はテイエムオーシャンが圧勝。いかにもダンシングブレーヴ産駒らしく、道中引っかかりどおしながらも、3・4コーナー先頭から直線さらに伸びる強引なレースぶりで他馬の追随を許さなかった。この馬、強いぞ。もう少しうまい騎手が乗って折り合いがつくようになれば、桜花賞も決まりと言っても過言ではない。ただ、好位からちょいと差すような器用な競馬はできないだろうけど。

 夕方、BSでアジアスーパーカップ第1戦清水×アル・ヒラル。清水は立ち上がり市川・アレックスの両ウイングを軸にたびたびチャンスを作っていたのだが、後半35分、DFの判断ミスから自陣でボールを奪われてPK・戸田退場に至ったのが全てだった。わずか1点差とはいえ、もう、第2戦、清水の関係者はわざわざリヤドまで行きたくない気分かもしれないなあ。

 天皇杯は、先週仙台が敗退したのに続き、山形がジャトコに、横浜FCがなんと愛知学院大(!)に不覚をとった。まあ、まだJ2リーグも2年目。企業チームに毛の生えたようなもんだからねえ。東京も、去年高校相手に楽勝できなかった記憶があるから、笑ってばかりもいられないよ。

 夜中、スカパーでリーガ・エスパニョーラ、オサスーナ×レアル・マドリード。倉敷保雄・金子達仁のコンビは、地上波民放の中継、例えばテレ朝あたりの100倍はサッカーの魅力を伝えてるね。絶叫系実況も、説教系解説も不要あるいは有害であることがよく分かる比較例だ。試合の方も、週の前半に地球の裏側まで旅したお疲れレアルと、最下位ながらもホームでやる気満点のオサスーナで点を取り合う面白い展開だった。満足、満足。


12月2日(土)

 午後、新横浜まで出かけてJリーグチャンピオンシップ第1戦を観戦。何だか煮えきらんような試合だったが、まあ第2戦が国立競技場で、全然ホーム・アンド・アウェイという感じじゃないので仕方ないか。すっかり体が冷え切ってしまったよ。感想は近日中に観戦記で。


12月1日(金)

 京都がカズに戦力外通告、をしたのはいいのだが、「Jリーグの宝をJ2にとどめておけない」などといけしゃあしゃあと白々しい理由付けをし、当然のごとくカズは激怒。さすが京都、解任したくせに「健康上の理由で辞任」などと本人もあずかり知らぬところでウソ発表をして加茂を怒らせた球団だけのことはある。日本的というか何というか、プロの人間に対する礼儀のかけらもないね。任天堂とか京セラとか、バックは凄いのにどうしてこうなんだろう?

 ここ数日もめていたアマラオの移籍騒動も、どうやら残留の方向で決まりそう。ほっ。

 …などと安心していたら、今度は東京が堀池・神野・浅野・古邊・岡元・北・鈴木に戦力外通告とのニュースが。古邊以下はともかく、堀池・神野・浅野はちょっと…。神野は未だアマ・ツゥットに続く第3のFWだし、GKも土肥ちゃんが怪我したらどうするの?浅野に至っては、あの市原戦でのキレキレぶりを見たばかりだけに、何とも信じられない。若手が伸びていて彼らの位置を脅かしているのならともかく(ポジションとはあくまで奪い取るものだろう。それがサブであっても)、そうではないのだから、この判断はちょっと疑問だ。これでベテランらしいベテランはアマラオ一人になってしまう。これ以上アマラオにさまざまな意味で依存してどうするのか?東京フロント、一体何を焦っているというのだろう。移籍一年目や生え抜きをガンガン出すからには、ちゃんと穴を埋めてあまりあるほどの補強をするんだろうな

  ともかく、彼らもいい移籍先が決まるといいのだが…。


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