10月31日(火)

 近頃、帰宅してからついうたた寝などすると、朝まで目が覚めないのはなぜだろう。ワシももう年か?

 『サラブレ』12月号


10月30日(月)

 来週末仕事のため、今日は平日だけど休み。原宿へ出かけた。

 明治通り沿いのユニクロ原宿店をのぞき、あまりの安さに驚愕(「ユニクロ」なるものに初めて入った)。フリースが1980円っすよ、1980円。確かに無地の地味というか無個性なものばかりで(1階の商品が全てフリースだったのには笑った)、種類も少ないのだが、僕のような服装にこだわらない人間にとっては恥ずかしい柄・組み合わせでなければ何でもよく、これから服は全てユニクロで買うことにさえなるかもしれない(笑)。全身ユニクロで固めた僕の姿を見ても、笑わないように。

 

 ビデオで『機動警察パトレイバー2 The Movie』。絵はきれいだし題材もそれなりに面白いのだが、話の展開として少々尻すぼみな感が否めない。余韻も残らないし。さんざ考えて風呂敷を拡げまくったはいいが、たたむところまで知恵がまわらなかった感じ。脚本家(伊藤和典)の癖なのだろうか?第1作も『ガメラ3』も尻すぼみ気味だった。あと、思想的な部分(押井守?)を全面に押し出しすぎて、少々説教くさい。どうせ作品の性格上、ラスト前にアクションシーンをもってこざるを得ないのだから、もうちょっとカタルシスを持たせてくれても良かろうに。


10月29日(日)

 今日は二日酔いもなく、昼前から元気に外出。

 昼飯は、馬券買いがてら渋谷ウインズの『東海堂』でうな重。ややタレが甘すぎるきらいはあるものの、乗っている鰻が太く、かなり満足した。おしんことみそ汁(ここできもすいを望むのは贅沢というものだろう)がついて900円。安い!

 帰りに駅前の山下書店で本・雑誌を数冊買い込んだのだが、そういえば最近本を読む時間があまりなく、テレビの脇には未読の書籍が積み重なるばかりである。「家にある分を読み終わってからにしよう」といつも心がけてはいるのだが、つい書店に寄ってしまい、つい新刊やスポーツ本の棚の前に立ち、ついつい魅力に負けてしまうのだよ。そして時間だけでなくお金もなくなっていくのである。

 1番人気馬が12連敗中だった秋の天皇賞、今年はテイエムオペラオーが貫禄たっぷりの圧勝で、不名誉(?)な記録をついにストップした。4コーナーまでは前々でレースを進めたメイショウドトウが有利かとも思えたが、直線半ばで仕掛けてからのテイエムの末足は1ランク違う鋭さ。並ぶ間もなく一気に突き抜け、文句の付けようのない強さでGT4勝目、重賞6連勝。重馬場も味方したことは確かなのだろうが、それにしてもマイラー有利の秋天でこの強さなら、もはや国内に敵はいないだろう。ジャパンカップ・有馬記念もきっちり勝ちきって、そこで国内戦は打ち止めにしてほしい(というか、それ以外に道はあるまい)。
 馬券は、一応当たり。でも、3点も買っていたので、全然儲からず。

 夕方、スカパーで浦和×山形。推定年間予算で10倍以上の開きがあるとも言われる両チームの対戦、山形が駒場スタジアムの大観衆を前に一歩も引かぬ戦いぶりで、延長前半に見事なVゴール勝ちをおさめた。いやはや、サッカーの神様ってのはほんと気まぐれであり、また世の中のバランスというものをわきまえてもいらっしゃる。浦和は、大分に勝ったことでちょっと気が抜けたかな?一方の山形は「J2悪の帝国」(ちょっと言い過ぎか?)レッズ相手にものすごいモチベーションを発揮。アウェイにも関わらずガンガン攻め続け、貧乏人の意地(失礼!)を見せつけた。何にせよ、これで浦和と大分はゲーム数同じで勝ち点差1。今年も最終戦にドラマがあるか?

 

 アジア杯決勝は、サウジ相手に苦戦しながらも1−0の接戦を凌ぎきり、日本が優勝。めでたい。

 まず日本は疲労からか全体の動きが重く、また攻守の連結点稲本の不在によりグラウンド中央の攻防で苦戦。また、攻撃面ではピッチの悪さからダイレクトプレー中心の攻めが見られず、守備でも森岡の不調も手伝ってサウジのスピードある攻撃をなかなか止められなかった。前半のうちに相手がPKを外し、さらにセットプレーで望月のマークを放してくれる幸運でリードできたが、後半はシュートの雨あられを浴びることになった。苦戦の日本を救ったのは、最近すっかり楢崎の陰に隠れていた川口能活。抜群の集中力から好守連発、今大会初の完封で守護神としての復活を果たした。後半半ばに至近距離のヘディングをキャッチしたプレーも凄かったが(はじけば確実に失点したはず)、後半41分のグラウンダーのシュートをはじき出した場面、あれは横っ飛びの体勢の中イレギュラーしたバウンドに反応するという、まさに超ウルトラスーパーセーブですよ。まあ、数試合通じての平均でいったら楢崎の方がまだ上なのだろうが、しかし大舞台ではやっぱりこの男である。

 あと、これで2002年までの代表監督はトルシエで決定だろう。というか、ここまで来て、日本にはほかの選択肢はもはやあるまい。今大会ぎりぎりの采配を迫られる場面はあまりなかったが、それも圧倒的な攻撃力があればこそで、この優れたチームを作り上げたことは(かかった時間・コストはともかく)評価して良いだろう。あと、表彰式後の胴上げもいい光景だったし。まあ、僕ももう彼の解任を求めることはやめて、単に個々の采配を批判する姿勢にとどめることにしますわ。


10月28日(土)

 夜、いつも通りに赤坂の『村さ来』で仲間と飲んだのだが、どうも店が異常に空いている。赤坂という土地柄、「平日は馬鹿混み土日は馬鹿空き」というパターンではあるのだが、それにしても駅前の店舗というのに我々ともう1グループしか店内にいない。いぶかしがっていると、「いや、今日は日本シリーズですから」との声。そうか、そういうことだったのか。巨人が4連勝で勝負を決めたらしいが、まあ、結局おじさん族中心に盛り上がったんですかね。やれやれ。

 ダイエーは、第4戦の接戦を落とした(審判の怪しげな判定もあったらしいが)時点で終わったわな。しかし、こんな形でシリーズが終わるとは、この世に正義はないのか?!

 

 ビデオで『劇場版 機動警察パトレイバー』。凝った物語にバラエティー豊かなキャラクターと美しいアニメーション。確かに楽しめたことは楽しめたのだが、ラストシーンが慌ただしすぎて余韻が残らず、印象的に損なわれてもったいない。中盤の描写が冗長すぎてバランスが悪いかな、と。


10月27日(金)

 田中康夫新知事を迎えた長野県庁の上級職員の態度について聞き、愕然とする。テレビカメラも大勢いる前で相手に向かって理由も告げずに「あなたに腹が立つ」と言い放ったり、受け取った名刺を人前で握りつぶしたりするとは、公務員としてという以前に人として問題があるんじゃねえのか?数十年続いた保守政治の下でまっとうな世間(あるいは市民社会的常識)から切り離されて役所の中でぬくぬくと暮らしていると、人間ああも腐るんですなあ。やだやだ。


10月26日(木)

 日本、アジア杯準決勝のスリリングな競り合いを制して決勝進出。先手先手をとられる苦しい展開ながら、ほとんど焦る様子がなかったのが頼もしすぎる。試合後の西澤の「このチームならいつも3点くらいはとれる」との発言も、あんな言葉を国際Aマッチで日本選手から聞けるとはねえ。時代って変わるものなのね。もはや、アジアそのものは「越えるべき」壁にはなりまへん。

 ま、ちょっと気になったのは俊輔がボールを持ちすぎるきらいがあることと、あとは守備の不安定さかな。やっぱり楢崎と川口とではタイプがまるっきり違うものだから、DFがコンビネーションの部分で戸惑っている様子がよくわかる。あと、3バックのサイドのスペースからクロスを入れられて失点するパターンも相変わらずだが、この試合では疲れもあるのか、戻りきったところでDF3人の足が揃って止まってしまい、速いクロスに反応できないシーンがいつもにも増して多かったように思う。サウジも絶対そこを狙ってくるだろうし、完封するのは難しいかもしれない。となると、決勝でもやっぱり攻め勝つ試合運びが必要か。稲本が出られないのは、どう考えても痛い…。

 中国は高い身体能力だけでなく、よく訓練された組織的なサッカーを展開。でかい体をより生かして、中盤から後ろで堅い堅い守備網を構築していた。ダイレクトプレー中心に組み立てられる日本だからこそ崩せた(逆に言えば、単調なパス回しでは餌食になっていた可能性が高い)、ということは言えるだろう。攻撃はけっこうシンプルだが、ここでも恵まれた体を生かしてサイド突破からクロスというパターンを繰り返し、それなりの脅威を受けたのは確かだ。これは中国、このままチームを熟成させていけば、2002年の予選突破は固いね。さすがミルティノビッチ、短期間で(ここがトルシエとの違いだな)よくここまで仕上げてくるよね。


10月25日(水)

 イラン戦後のトルシエのコメント。「いまのチームには攻撃力があり、攻めるという哲学がある」(10月25日付『朝日新聞』)。「攻めるという哲学」か。この頑固なフランス人にそれなりの哲学があることは前から分かっていたことだが、少なくとも今年の夏まではそれがチームのスタイルとして昇華・貫徹されておらず、訳の分からないサッカーをやっているようにしか見えてこなかった。この「攻めるという哲学」がチームのものとしてはっきり姿を現したのは、五輪直前になってからかな。いずれにせよ、昨日の日記で偉そうに「柔軟に対応していくことも必要」などと書いたのとは矛盾するようだが、どうせ臨機応変なサッカーができない(選手も監督も)のならば、自分たちのスタイルを最後まで貫徹し、半ば不動のものとして確立して欲しいんだよね。シドニーのアメリカ戦を見ていて非常に腹が立ったのは、トルシエが状況に応じた采配をふるわなかったというよりも、むしろ最後まで攻撃的なスタイルを貫けなかったからだ。今までにない攻撃力で次々と敵を粉砕している今回のアジア杯、今度こそ最後まで小心さを見せることなく、突っ走って欲しいものだ。

 え、トルシエが辞任を示唆?まあ協会に対する脅しだとは思うけど、どうなんだろうね。


10月24日(火)

 アジア杯準々決勝は、またしても日本の猛攻炸裂で4−1の圧勝。チャンスの数を考えればもう少し加点できる可能性はあったとか、後半攻め疲れで急激にスローダウンしたとか色々あるにはあるが、決勝トーナメントで4点もとって攻撃に文句言っちゃいけません。ここは正直に、失点しても慌てぬ選手の冷静さと前半の疾風怒濤の攻撃を素直に褒め称えるべきだろう。本当に今の日本の攻撃はバリエーションもアイデアも豊かで、見ていて実に楽しい。トップの3人、名波←→俊輔、明神←→稲本など、入れ子的にポジションチェンジ・カバーリングを織り交ぜながら波状攻撃を繰り返し、全体として有機的な一体感も出てきた。五輪が終わって気兼ねすることなくベストのA代表を組めるようになり、長い長い試行錯誤(ここも賛否が分かれるところだが)の甲斐もあったというところか。もっとも、むろん完璧というわけでもなく、この試合では守備の場面で心配な部分も見えた。縦に走り込む選手に対するカバーリングの遅れ、攻撃を繰り返した後の守備への意識・集中力の低下、3バックの孤立、等々の複数の要因が絡まってそれなりの数のピンチが生じていた。まあ攻撃サッカーを志向する以上、攻撃力といわゆる「安定した守備」とはトレードオフ、あるいはゼロサムの関係にならざるを得ないのだが、それにしても上位との対戦ともなればこれまでよりも接戦となることが予想されるだけに、試合展開に応じて柔軟に対応していくことも必要になってくるだろう(アジア相手ならば、対応する余裕があるはずだ)。トルシエの、そして従来の日本選手の苦手な「臨機応変」も必要になってくるということだ。

 ところで、中沢が見慣れた長髪を切ってしまったので、テレビ中継を見ていてもどうもピンとこない。中沢びいきのうちのお袋にも「中途半端で好かん」と不評である。確かに、「パンクバンドをやってた大学生が就職活動に迫られ、髪を切らねばならないがリクルートカットにもしたくないし、妥協して後ろ髪だけさっぱり切った」という感じであって、どうにも落ち着かない。やっぱボンバーヘッドの方がずっといいというか、とにかくトレードマークって大事よね。


10月23日(月)

 移動日なしの変則日程で行われた日本シリーズ第3戦は、巨人の強力打線がようやく炸裂、14安打で9点を奪い、一つ星を押し戻した。勝負所だったのは2回裏から3回表にかけて。巨人が高橋の本塁打などで先制した後、過去2戦と同様にダイエーが城島の本塁打(こいつは化け物か?)と連打で追いついた2回裏、ダイエー打線は上原の直球に的を絞ってミートに成功し、あと一歩でノックアウトできそうな雰囲気だった。もう一本ヒットが出ていれば、勝負の行方ははっきりと変わっていただろう。しかし2死2塁からの村松の1・2塁間の打球を仁志が横っ飛びでナイスキャッチ、本塁でランナーを刺し、いやな流れにブレーキをかけた。まずここが一つのポイント。続いて3回の表、制球の定まらないラジオが2死2・3塁のピンチを招いた場面。元木・二岡と球界有数の「くせ者」が続く場面だけに、ダイエーベンチが動くかどうかが注目されたわけだが、結局尾花コーチがマウンドに出向いただけでラジオは続投。結果、元木が四球、二岡が2ストライクから2塁打を放ち、一気に巨人が優位に立った。ここ2戦、ダイエーは早め早めの継投で成功していただけに、結果として悔やまれる続投となった(結局、ラジオは二岡に打たれた時点で交代)。この30分足らずの攻防が、シリーズ全体の流れ自体を変えることになってしまうのかどうか。それにしても、巨人は重量打線の厚みだけではなく、好ファイター仁志や「くせ者」元木・二岡など、脇役も駒が揃っており、これで勝てなきゃ嘘だという気さえする。


10月22日(日)

 二日酔い。

 マイプラモブームいまだ冷めず、今日も恵比寿の「Mr.CRAFT」で『RX−78−2GUNDAM MG』と工作用具一式を購入。しめて8千円、菊花賞的中を見込んで支出した(笑)。うーむ、こんなに突然新しい趣味が見つかるとは思ってもみなかった。今よりいっそう、時間が足りなくなりそう。

 J1昇格をかけた決戦、いや血戦J2大分×浦和は浦和レッズが快勝。大分の戦力構造など知らぬテレビ・新聞は「小野抜きでよく勝った」などと騒ぎ立てるのだろうが、チャンスメーカーの加持が出場停止・大黒柱ウィルが負傷でろくに走れないという状態で、大分の方がベストの戦力にはほど遠かった。よりによってこの勝負所で……。大分と石崎監督はこのまま「また来年」になってしまうのだろうか。個人的にはレッズにもう一年勉強させるためにも、何とかあきらめず頑張ってほしいのだが。

 

 菊花賞は、エアシャカールが武豊の魔法の手綱さばきに導かれて見事2冠達成。スタート直後に前に出ていった時は、「引っかかって惨敗」という可能性さえ感じたのだが…、やっぱり状況に応じて策を講じることが出来る騎手は強い。一方、アグネスフライトは馬と人とのコンビネーションがうまくてとれていない様子だった。向こう正面でアグネスがじりじり後退しかけたところ、鞍上の河内はステッキで気合いを入れて持ち直そうとし、結果的に早仕掛けに。4歳秋のサラブレットてのはまだまだ子供なんだなあと実感させられた。

 馬券の方は、当初の予定では「菊花賞は荒れない」という傾向に従ってエア・アグネス・トーホウシデンの3角買い。でも家を出る直前に「例年より開催が早まったことだし、先行馬も一頭くらい押さえといた方が良いのでは」との考えが頭に浮かび、ジョウテンブレーブにまで手を拡げてしまった。蛯名正義騎乗とはいえ、先週から仕事場での競馬談義では「こういう惜敗続きの馬は大一番でもやっぱり来ないものだ」と断言し続けていたのに…。結果、払戻金が半分になってしもうた。まあ、プラモの代金はだいたいまかなえたので、良しとしよう。まだまだ先があるさ。

 日本シリーズ第2戦は、鮮やかな集中打と城島の連夜の一振りで、ダイエーが圧勝。昨年のシリーズは下馬評とは逆にダイエーの戦力が中日を圧倒している感じだったが、今年は下馬評どおり巨人が駒揃えで優位なものの、ダイエーが巧みな采配とチーム一丸の姿勢・選手の優れた判断力で戦力的劣勢を補っているように見える。明日からは、ダイエーのホーム福岡が舞台。巨人にしてみれば何とかダイエーの勢いを止め、豊富な持ち駒でたたみかける展開に持ち込みたいところ。今日好投を見せた桑田の使いどころが、シリーズの行方を左右するような気がしてならない。

 また、ここまで、地味地味中継ぎ渡辺正和の活躍が、ひときわ光っている。こういうシリーズを通して「使える」選手を早く発見することが短期決戦を押し切るのには重要だ。そういう意味でもダイエーは一歩も二歩もリードしている状態と言えるだろう。もし彼がシリーズMVPになったら、これは愉快だなあ。


10月21日(土)

 昼頃起床後、さっそく昨日買った『RX−78GUNDAM HG』を組み立てる。わずか1時間ほどで終了。うーん、接着剤抜きのはめ込みのみで組み立てると、やっぱりパーツとパーツの隙間が目立ってしまい、ちょっとみっともない。メーカーさんの親切に甘えず、ちゃんと塗装して接着剤で組み立てるべきなのだろうか。もっともそういった細部の仕上がりを除いて製品そのものの出来としては、僕の子供の頃とは比べものにならない素晴らしさ。可動部分がとても多く、好きなポーズを取らせることが出来るし(昔の144分の1モデルなんて、足の付け根が動かせなかったのだ!)、コアファイターのギミックもちゃんと再現されているし。次は何を作ろうかな。

 日本シリーズ第1戦は、福岡ダイエーが最終回の粘りで先勝。巨人は得意のホームランで先制したものの、最後の詰めを誤ったように思える。槙原よりは、桑田の方が本当の勝負所では信頼できるよねえ。ともかく、これで面白くなった。

 コンサドーレ札幌が3−0で湘南を下し、ついにJ1昇格決定。近頃、トルシエ流の攻撃サッカーと98年当時の岡田「守備的」サッカーを比較して岡ちゃんをけなすような論調がしばしば見られるが、使える選手も協会のサポートもまるで違うだろうにそれはアンフェアだろうと思っていた矢先、これで岡田さんも相応の実力があることを証明できてとても嬉しい。一度うまくいかなかったからって、優秀なコーチのキャリアが絶たれて良いはずがない。代表監督に復帰し、その手腕を存分に見せつけてくれることを熱望しとります、はい。

 夜、いつものように仲間と赤坂の『天狗』で飲んでいると、隣の席に酔っぱらったオヤジ集団が陣取りやがった。「やな感じだなあ」と思って見ていると案の定、近くの席の女の子たちにちょっかいを出し始め、あまつさえ女の子の一人を捕まえてキスしようとする始末。何か物でも投げつけてやろうと席を立ちかけるが、その女の子、ビンタを繰り出しつつ逃れ、憤然としてさっさと店を出ていった。オヤジたちは女の子のそんな態度にも気づかず、「ほっぺじゃなくて口にチューすれば良かったかなあ」などとはしゃぎまくっている。くそー、タイミング逃した。あの女の子がもうちょっと騒げば、ぶっ飛ばしてやったものを。オヤジのセクハラは法の保護の対象外にしてほしいね


10月20日(金)

 夕方、待ち合わせまでのちょっとした空き時間、久しぶりに渋谷東急ハンズへ立ち寄ってみた。最上階へ上がると、以前洋書やホビー書を扱っていたコーナーがプラモコーナーになっている。いやあ、いまだ(というか新たに)ラインナップが充実してるんだね、ガンプラは。僕が子供の頃は60分の1、100分の1、144分の1とスケールで3つにクラス分けがなされていたが、今も同様にPG(パーフェクトグレード)、MG(マスターグレード)、HG(これは何の略?)の3つがあるようだ。しかし、同じ縮尺といえどもやはり時代は変わっているもので、箱を開けてみるとパーツ数や細部の作り込み・可動部分などが段違いに進歩している様子。接着剤を使わなくても組み立てられるところも敷居が低そうで、思わず十数年ぶりのガンプラ衝動買いをしてしまった。まずは基本として、『RX−78GUNDAM HG』だ。うっしゃ作るぜ!

 ブラジル代表監督に、あの元清水・V川崎監督のレオンが就任。個人的には彼にはあまりいい印象がないのだが、大丈夫なんかねえ。ブラジル、まだW杯予選で全然安全圏じゃないからなあ。イングランドやらオランダやらも予選突破が少々危ぶまれているようだが、それらと比べてもブラジルは日本サッカーにとって特別な国。ブラジル抜きの2002年なんて、衣のないカツ丼みたいなもんだ。味気ないよ。

 アジア杯カタール戦は日本代表のメンバー落ちもあって激つまらない試合に。先制された辺りで居眠りしてしまい、気が付いたときには1−1で海本はもういませんでした。

 今年は変則日程なので勘違いしていたが、日本シリーズは明日からでした。すんまへん。


10月19日(木)

 プロ野球日本シリーズもいよいよ明日開幕なわけだが、世間的には盛り上がっているんだろうか。新聞等で「ON対決」という見出しはよく目にするのだが、いくら長嶋・王とはいえチャンピオンシップにおいて監督ばかりがクローズアップされる状態というのも、ジャンルとしてのプロ野球にとって不幸なことには違いない。年長世代はある程度燃えてるにしても、もしかして若い世代の野球ファンは結構関心が低いのかも?巨人の重量打線はもちろん魅力的だし、それを城島がいかに封じるかも見物だし、工藤を巡る「因縁の対決」でもあるし、直前にダイエー藤井投手の訃報もあったし、セントラル(というか巨人)に覇権を奪われつつあるパシフィックの反撃が見られるかどうか注目だし、巨人有利と言われつつもディフェンディングチャンピオンのダイエーにも大いに期待できると思うし、よくよく考えたら監督以外にも見所満載のシリーズなのだが。

 ちなみに、同僚の巨人ファン(40代半ば)によれば、「ダイエーっつったって、王が監督だろう?ON対決なんだから、どっちが勝っても巨人が日本一みたいなもんだよ」とのこと。いかにも巨人ファン的な身勝手な主張も、ここまで行けばある意味立派なものだと思う(死んでも同意はできないが)。

 

 『Number』508号。今、僕が楽しみで仕方がない藤島大の隔号連載「スポーツ発熱地図」の第4回は、浦和レッズ、というよりレッズを愛する浦和の街と人々のレポート。レッズサポを巡る風景といえば往々にして「和製フーリガン」的暴力沙汰ばかりが取り上げられがちだが、そこはさすが藤島、情緒と古く懐かしき記憶と賞賛すべき敵将=元代表監督と現代表監督の意外にプロフェッショナルな一面とレッズ斎藤政権の末期の様子、そして少しばかりのサポーターの涙を交えて「サッカーの街浦和」を素敵に描いている。この記事だけでも定価520円の価値はある、と思う。


10月18日(水)

 JRAが、2002年からの馬単・3連複導入方針を固めたとのこと。JRAも、番組の頻繁な改編(データ重視派には辛い!)も手伝って、相当売り上げ落ちてるからねえ。背に腹は代えられないといったところでしょう。この判断は、素直に評価してよいと思う。当たり前と言えば当たり前だけど、お客様あっての商売だからね。もっとも、3連単の導入も検討されたが、「射幸心を煽る」との批判から見送られたという話も。射幸心こそがギャンブルの本質であり、それ自体は決して不健全なことではない(さらに言えば、時に副次的な不健全さを生むことがあっても、娯楽の提供や金銭の循環による社会貢献も計り知れない)ということが未だに理解されない不幸さよ。

 別冊宝島『ホームページ繁盛の法則2000年秋版』読了。うまねんWEBも繁盛委員会に「てこ入れ」頼もうかな(笑)。オリンピックが終わり、J1も再開せず、カウンターの回りがかなり悪くなっているし。


10月17日(火)

 Jリーグの発表で、昨年度のJ26チーム中、経常黒字のチームが16チームに上ることが判明。一昨年には17チーム中11クラブが赤字だったのに比べ、これは各チームの経営努力の結果としてある意味大きな進歩であり、クラブがバタバタ倒れていく危険を感じていた2年ほど前の状況からすればようやく一息ついたというところだろう。ただ、黒字を生み出した「経営努力」の内容が「人件費削減」に偏っているのがいささか気になる。極端な言い方をすれば、そもそもプロサッカークラブとは営利(だけ)を目的としている訳ではない。だから、経営を成り立たせるのがあくまで大前提ではあっても、黒字になってハイOK!!、とは行かないのも確か。難しいところだが、黒字になった結果、人件費、つまりは選手にかける金の量が減って、その分ファンの楽しみ・喜びも減ってしまったのでは意味がない、ということだ。今の経済・社会状況で積極的な経営を求めるのは酷だということは分かっているしビッククラブばかりが魅力的とも限らないが、それでも各クラブには決して「小さいことがいいことだ」などとは勘違いせず、常に志を高くもってほしいと思う。

 アジア杯ウズベキスタン戦は8−1で日本圧勝。わははははは、愉快、愉快。今日はダイレクトプレーを繋げまくった攻撃も素晴らしかったが、それ以前に荒いグラウンドとマッチョなウズベクの当たりを全く苦にせずガンガン前からボールを奪っていったのが頼もしかった。今までの2試合は、ほとんど文句なし。次は適当に休むとして、問題はトルシエ苦手のトーナメント戦ですな。


10月16日(月)

 いつも帰り道、渋谷駅で井ノ頭線の改札を出てJR線の方向へとマークシティの通路を歩いていると、ちょうど銀座線の乗り換え通路の辺り、ほうきで床を掃いている中年のオッサンに出くわす。汚い格好をしたそのオッサンは、ちょっと頭がおかしいのか、ゴミが落ちていようといまいと人混みの中一心不乱に床を掃き続ける。駅員も通行人も見て見ぬ振りをしているようで、誰も声をかけようともその行為を止めようともしない。その光景はちょっとシュールでもあり、黙々と掃き続けるオッサンの姿はなにやら哲学的にも見える。まあそこまでいくと明らかに僕の考え過ぎなのだが、人に迷惑をかけているわけでもないし(ちょっと通行の邪魔ではあるが)、意味はなくとも「それはそれでよい」のだろう。


10月15日(日)

 秋のGT第2弾秋華賞は、武幸四郎が穴騎手の本領を発揮、あっと驚くGT初制覇で3万馬券。2着ヤマカツスズランは確かにGT馬ながら前走骨折あけで逃げバテ惨敗した、いかにも「くさい」馬だったのだが、1着は全くのノーマークだった。僕の本命はチアズグレイスで大はずれ。結局最後まで自信がもてずに馬券は買わなかったので実害はなかったのだけれども、血統とか戦績というか以前に、「ティコティコタック」なんて名前の馬がGTで来るとはとても思えないよなあ。

 日光江戸村の忍者ショーで、酔った観光客と従業員の乱闘騒ぎ。手裏剣投げたりまきびし撒いたりと忍者が大活躍したのだろうか、などと妄想を広げていたのだが、そんなことはないらしい(当たり前だ)。

 長野県知事選は、田中康夫が官僚出身候補に圧勝。まあ、五輪で莫大な借金抱えて、しかも五輪に関する書類を燃やして証拠隠滅するような行政だからねえ。今年の夏に長野に行ったときも、五輪施設の再利用に苦労している様子が見え見えだったもんね。「有権者をなめるのにもほどがある」ということだったのだろう。そして、自民党の推す官製候補に対抗する有効な選択肢を提供できない民主党の情けなさよ。

 夜、スカパーでセリエAブレッシア×パルマを観戦。ブレッシアは、攻撃時にはとにかくバッジオにボールを集める「バッジオ大作戦」、ひとたびボールを奪われると皆自陣に引いて守るという典型的な「弱者のサッカー」。せっかくのバッジオも相手のマークが一人に集中してしまい宝の持ち腐れになっていたが、それでもグラウンドコンディション不良とパルマの好パッサー不在に助けられて0−0のドロー。サポーター以外の人間にとっては、こういった試合の観戦は時間の無駄としか言いようがない。


10月14日(土)

 別に大したこっちゃないよね、松坂の事件。人に危害を加えたわけでもないんだから、テレビ出演の自粛とかはともかく、少なくとも来シーズンに影響(「〜試合出場停止」とか)を残さないでほしいね。新聞には「堤オーナー激怒」などと書いてあるが、「何言ってやがる」という感じである。世紀の逸材を、自社グループや五輪のイメージアップのためだからといって変に特別扱いしようとする堤の方針こそが間違いだろうが。第二の清原を生み出したいのか?僕は松坂に同情するし、この一件だけで彼を応援する気持ちが変わるわけでもない。

 朝、メールの受信ボックスを開いてみると、FC東京から駒沢満員キャンペーン(ヴェルディ打倒キャンペーン)のバナー貼り付け・リンクの依頼が来ていた。サポーターのサイトをいちいち調べたのだろうなあ。いつも思うが、東京の事務局はこういう姿勢がえらい!喜んで協力させていただきます。みんなも11月11日は駒沢へGO!!
 あと、放送打ち切りを心配していた「バモバモ!サッカーテレビ」がFC東京情報番組としてリニューアル、放送を再開していることが分かったのだが、放送時間がなんと土曜日の午前6時35分から。せめて夜中にしてくれよ〜!!

 夕方から新宿の『asian kitchen』で、「チェチェンの野人」こと林ら大学時代の海外旅行・京都旅行仲間と会食。中華・東南アジア等の料理が混在したメニューはどれもおいしく、また、ドイツ人マーティンの登場もあって座は盛り上がり、6時から11時まで延々飲み続ける。マーティン君、ドイツ人(日本人とのハーフながらドイツ生まれ・ドイツ育ち)なのにビール嫌い・ジャガイモ嫌い・ソーセージ嫌い・サッカー嫌いなんだもんなあ。おまけに日本語ペラペラだし、面白いやつだよな。自分の顔をさして「ぶっさいく」を連発したのは可笑しかったし、ドイツの友達(自動車のワイパーの洗浄液で隣の車を攻撃!!)の話は笑えた。

 というわけで、アジアカップ日本×サウジアラビアは前半の終わり頃からの観戦となった。ふっふっふ、圧倒的じゃないか、我が軍は。サウジは全体のバランスが悪い「らしからぬ」サッカーで、かつてほどの力はない様子だったが、それでも4−1とはねえ。A代表でもこれなら、やはりトルシエの攻撃サッカーが軌道に乗ったことは素直に認めるべきだろう。以前これの後半部分で希望したように、日本代表はこれまでに例のない新しいスタイルを生み出しつつある。今日も、次から次へとチャンスがわき出てくるようなサッカーを展開した。選手で特に素晴らしかったのは名波。いかにも名波らしいタイミング・距離感抜群のパスに加え、守備面や接近戦の場面では彼らしからぬタフネスさを披露、圧勝の立て役者となった。また、稲本のワンボランチながら明神を右に入れて守備を安定させ、俊輔と名波・森島らのポジションチェンジを織り交ぜた変幻自在な攻撃を演出したトルシエの選手起用も成功した。僕はこれまでトルシエと名波については批判的なことを書くことが多かった(たぶん、これからも多い)のだが、日本が素晴らしいサッカーで勝つのならば、いくらでも僕の鼻をあかしてくれて結構だ。まあ、まだ1試合だし、名波についてはスペースがなくなった時のプレー、トルシエについては選手交代などの臨機応変さにそれぞれ不安が残ることは以前と変わらないのだが。

 その他の選手たちについて。小野のゴールは、ほんと、素直に喜びたい。きっともう大丈夫だよね?先制点の場面での俊輔のクロス、あれは五輪南ア戦の1点目の時もそうだったが、1回止まってから落ちていく、まるで野球のフォークボールのような弾道だった。まさにファンタジー!!DF陣は大人のメンツで安定した動き。稲本は上がりを抑制した分、いつもより丁寧なパス供給で光った。明神は、いつも通りの黒子役。FWも、及第点。能活は…もっとうまくならなあかんぞー。それでは、楢崎には勝てん。


10月13日(金)

 イチローが大リーグ挑戦を表明。これはまったく自然の流れであって、オリックスという球団が合理的な判断能力を持っていたことは幸いだった。7年連続首位打者のイチローにしてみれば、もはや日本のプロ野球でやり残したことはほとんどないはず。4割とか史上最高打率とか、期待される記録はそれなりに残ってはいるが、日本のプロ野球が大リーグのマイナー化しつつあることを考えれば、こだわるほどのことではなかろう。頂点を極めたものが次のステージを目指すのは至極当然。「イチローの線の細さでは大リーグのハードさに耐えられないのでは?」との声もあるようだし僕も同じ危惧を抱かないではないのだが、だからといって今の日本にとどまっても何も得るものはないのだから、道は一つしかないと言えよう。オリックスとしても、大スターとはいえいずれ必ず出ていく選手なのだから、旬のうちに高く売ろうとするのは理にかなっている。イチローがいる現在でも、グリーンスタジアムはガラガラだしね。とにかく、がんばってくださいな。

 紛争が激化しているパレスチナでは、ついにイスラエル軍がパレスチナ自治政府関係の建物を爆撃する事態に。まあ、歴史的な経緯についてはどちらが一方的に悪いとも間違っているとも言えない微妙な地域なのだが、今回はまたとびきり過激だ。警察に拘束されている人間を平気で群衆に渡してリンチさせてしまうパレスチナ側には言い訳の余地はないし、一方それに対して空爆というのも過剰な報復ではある。ただ、個人的には、「イスラエル軍=強者、パレスチナ側=弱者」と一面的にとらえがちな報道の論調には疑問を感じるし、だいたいアラファトがパレスチナ側の頭である限り、和平は不可能だと思うのだ。今年に入ってからの和平会談を見ていてもそうなのだが、アラファトは発想・行動がゲリラ時代を引きずっている、というかセコすぎだと思う。会談では曖昧な答えを繰り返して決して譲歩せず、民衆を適当に煽って挑発し、キレた相手が拳を振り上げればこれ幸いとばかりに国際世論の力で有利に立とうとする。そんな目先の利益ばかり追いかけるようなやり方で本当の信頼が得られるわけがないし、ましてや偉大な政治的成果が上げられるわけがない。

 仕事終了後、赤坂で友人たちとお食事。赤坂の街は土日はガラガラなのだけれども、金曜日ともなるとさすがに混雑している。中華料理屋、『天狗』と回って、さらに自宅の部屋で宴会。一室に男4人で、話すことと言えばほとんどがアイドルの話題だった(笑)。いやあ、人それぞれ好みがあるものですなあ。意見が一致したのは、「榎本加奈子は見るに耐えない」ということくらいかな。


10月12日(木)

 今日のアニメは『ルパン三世 カリオストロの城』。ナウシカもトトロもいいけど、なんといっても宮崎駿の最高傑作はこれですよ、これ。文句なしに僕の(現時点での)生涯ベストワン映画である。愉快な大活劇、爽快な大嘘(フィクション)、そしてロマンティックな人物描写。説教臭い「もののけ姫」の1000倍は夢があるね。銭形警部も五右衛門も次元も、そしてもちろんルパンも、本当に「素敵な男たち」に描いてあるのがステキだ。


10月11日(水)

 「国民栄誉賞」なんてのも、何だか懐かしい響きだねえ。ばらまき過ぎで価値の下がりまくっている賞ではあるが(誰にどのタイミングであげても「政治家の人気取り」と言われる。実際そうなんだろうが)、ダム建設や干拓事業に比べれば大した無駄でもないんだから、高橋尚子にならあげても別にいいんじゃないの?どうせ彼女にとって、森首相の祝福なんてオリンピックスタジアムの大歓声の何万分の一の価値しかないんだろうし。

 名波がフランス移籍を希望とのニュース。パリサンジェルマンとの練習試合を見れば分かるように、それなりのスペースと時間さえあれば魔法の左足は健在だ。セリエAよりはよっぽど真価を発揮しやすい舞台なのではないだろうか。無理してイタリアなんぞ目指さずとも、自分に合った舞台であの美しいパスを見せつけてやればいいさ。僕は村上龍ではないので、個人的には「セリエAが世界サッカー界の最高峰」などとは全く思わないし。


10月10日(火)

 明け方、耳元で「プ〜ン」といやな音。10月になっても蚊が元気なんだねえ。もう日本は完全に亜熱帯気候ということか?おかげで睡眠不足、そのうえ瞼の上を刺されて朝右目がほとんど開かなかった。今日1日は、右目だけ一重瞼。

 そういえば、千代田生命はホテルニュージャパンの跡地に自社ビルを建設中だったはずだが、あれはどうするんだろう。また廃墟になるの?

 

 今日のアニメは『トップをねらえ!』。岡田斗司夫・庵野秀明らGAINAXの精鋭が総力を結集した傑作OVA。無数のパロディや細部の作り込みに見られる異様なこだわりは圧巻の一言。笑いと熱血の境界線を駆け抜けていく物語は次第にハードな展開を見せ、最終回の壮大なドラマへ。ラストの展開は、間違いなくアニメーション史上最高の出来だと思う。ガンバスターから2つの光が飛び出していくシーンは、何度見ても、思い出しただけでも泣ける


10月9日(月)

 昼間渋谷に出かけた時、西武デパート前で左の方々のデモ行進に出くわす。メットをかぶったり旗を掲げたりした集団の先頭で女性がハンドマイクで一生懸命シュプレヒコールを叫んでいた。だが、マイクに口を近づけすぎて絶叫しているせいか、音が割れて何を言っているのか全くわからない。「沖縄があ…」「国鉄労組の…」とそれらしき単語がわずかに聞き取れる程度で、あとはハウリングとノイジーな高音がビル街に反響するのみだった。僕の周りでも「何言ってるかわかんねーよ」と失笑を浮かべたり迷惑そうにしている人がほとんど。彼らは彼らなりに、あの行進とコールで「運動をした!!」という達成感を得るのだろうか。たとえそれが、誰にも届かない自己満足にすぎないとしても。空しいいことだし、つくづくもったいないなあと思う。

 

 理由はわからないが子供の頃見たアニメを急に見返したくなり、渋谷Q−FRONTのTSUTAYAに入会してビデオを借りまくる。今日は劇場版『超時空要塞マクロス 愛・覚えていますか』を見た。いかにも80年代なアニメだなあ。この主人公は単なる女たらしでしかも優柔不断なのに他人にはエラソーに説教たれたりするけれど、何だか嫌いにはなれないのが不思議(自分と似た部分を見出すのだろうか(笑))。あと、数百発のミサイルが尾を引いて飛びまくる戦闘シーンは、今どきのCGなんかよりよっぽど迫力があるね。

 

 千代田生命、ついに破綻ですか。ホテルニュージャパンの跡地が不良債権として致命傷の一つになったとのことだが、僕はニュージャパンの裏にある高校で3年間を過ごしたので、あの土地には少し思い出がある。当時はまだニュージャパンの建物が廃墟として残っており、夜になると窓に幽霊が映るなどどいう噂がまことしやかに流れたものだ。あと、屋上でバレーボールをしていてボールがニュージャパンの敷地に落ちたとき、取りに行くとなぜか敷地内にドーベルマンが放してあって、むちゃくちゃ焦った覚えがある。バブル崩壊後、超一等地の所有など、何の役にも立たなかった。


10月8日(日)

 昼前に起き、渋谷の「ねぎし」でブランチした後、山手線で有楽町へ。東京国際フォーラムで『NewTek World Tour 2000 Tokyo』。仕事の関係で足を運んだのだが、LightWave3Dでのモデリング作業は素人の僕にも見ていて楽しく、かつそれほど難しそうでもなく、「ちょっと3Dやってみっか」てな気持ちにさせられるものではあった。ただ、めちゃくちゃマシンパワーが要りそうで、僕のノートPCではとてもダメだろう。
 こういう映像・グラフィック関係の展示会では会場の照明が落としてあるため、ディスプレイ・スクリーンの明かりが妙にまぶしくて目の弱い僕はとても疲れる。今日も肩が凝って凝って仕方がなかった。

 再び山手線に乗って、秋葉原へ。本日物欲を刺激された物は、ソニーのワイヤレスDVDプレイヤー(DVP−F5)、デスクトップVAIOのペンタブレットが使えるヤツ(PSV−LX80/BPK)、VAIOのB5ノートの一番速いヤツ(PCG−Z505CR/K)って、俺はソニーの手先か?まあ、昔からソニーが好きなんだよね。質の良し悪しが分かるほどAV機器やパソコンに詳しいわけではないけれど、波長が合うとでも言いますか。ともあれ、特にDVDプレイヤーは欲しい。冬のボーナス(なかったりして(笑))で購入か?それ以前に故障中のテレビデオ(リモコン操作不可)を何とかしないとな…。

 LightWave3Dは実売価格31万円。うーむ。やはりShadeから始めるのが無難か。

 三たび山手線に乗り、一日で山手線一周して帰宅。

 夕食後、昼間歩き回った疲れが出て爆睡したのだが、うっかり目覚ましをかけ忘れる大チョンボで、楽しみにしていたF1日本グランプリを見逃した。どっしぇー!! シューマッハーのチャンピオン決定。ようやく一番王者にふさわしい者がその座に着いたというところか。フェラーリは21年ぶりの個人総合チャンピオン輩出。ジョディ・シェクター以来ってんだから、僕くらいの歳の人間にとっては初めてのことだよね。もしセナが生きていれば、キャリアの最後はフェラーリでチャンピオンを取りに行ったとは思うのだけれど、あの事故のせいで歴史が進むのが数年遅れた。そう考えてみると、シューこそがセナの正当な後継者であり、今年のモンツァでセナの通算勝利記録を抜いたときにシューマッハーが号泣したのも頷ける。つくづく、偉い男ですよ、シューは。

 パリ・サンジェルマン×日本代表は1−0で日本の勝ち、とロスタイムに入って書いた瞬間に決められて(笑)1−1の引き分け。こういうタイプの相手と壮行試合を行うことの是非はともかく、それなりにいいトレーニングにはなったんじゃないだろうか。前半の明神・服部のウィングハーフ起用はアジアカップ(中東勢が3バックの脇のスペースにロングボールを放り込んでくることが予想される)をにらんでの布陣だろう。


10月7日(土)

 午後、スカパーでJ2浦和×仙台を観戦。ボコボコに荒れたグラウンドで両チームともにパスも思うままにはならず、体力勝負の消耗戦に。浦和が一貫して優位に試合を進めるも、決定力を欠いて0−0のまま延長戦へ突入。最後は仙台DFの足が止まったところ、右サイド角度のない位置から山田が豪快なミドルで決めた。3位転落の危機、しかもホーム。浦和はここで負けたらいよいよ暴動でも起こったかもしれないが、何とか勝ち点2をゲットして踏みとどまった。

 試合中気になったのは、浦和の指揮系統。横山総監督が一貫して選手交代等の指揮を執っていたようだが、規則上テクニカルエリアに出れるのは斉藤監督のみで、Vゴールの瞬間に最初に飛び出ていって選手と抱き合ったのは合流したばかりのフラビオコーチ。よくわからんが、何だかごちゃごちゃしている感じだった。

 

 2002年W杯予選の修羅場第1戦、イングランド×ドイツは気迫の守備を見せたドイツが1−0で勝利。イングランドは攻撃の中心ベッカムが負傷中だったのが痛かったが、まあ、まだまだ先の長い話ですから……ね。つくづく、次は開催国で良かったと思う。


10月6日(金)

 鳥取県西部地震、M7.2で最大震度六強という非常に強い地震で道路・建物などにはかなりの被害が出た一方で、人的被害はほとんどなし(けが程度)。中国地方ならではの人口密度のマジック、なのだろうか。

 ユーゴスラヴィアでは、どうやら政権交代が起こりそうな情勢になってきた。ある時を境にどこからともなく(←これがポイント)無数の民衆が現れ、警察や軍も手を出せない。そしてそれまでの権力者は行方をくらます。これは典型的な「革命」のパターンで、フィリピン政変の時も東欧革命の時もそうだった。ただ、忘れてはならないのは、「革命」が起こったからといってその国の政治が改善もしくは民主化するとは限らないということだ。今回は特に、野党の指導者も熱烈な民族主義者。彼が(内政面ではともかく)外交的・国家戦略的にミロシェビッチと同じような道を歩まない保証はない。

 愛読していた『ASCII DOS/V ISSUE』が休刊。馴染みのコラム・記事の末尾にいちいち別れの言葉がのっているのが非常に寂しい。秋は別れの季節、か。


10月5日(木)

 いよいよとんでもないことになってきたJ2は、大分がくせ者新潟に逆転勝ちして暫定ながら2位浮上。浦和はこれで相当追い詰められた形になった。大分の選手たちには昨年の経験と悔しさがあり、一方「上がって当然」の浦和の選手は強烈なプレッシャーにさらされることになるだろう。残り6試合、面白くなってきたぞおお。デットヒートを繰りひろげるこの2チーム、年間運営費と選手年俸にはどれだけの格差があるのだろう(きっと何倍も違うのだろう)。ビバ!ノブリン!!

 また、近頃話題になっているJリーグのレッズへの制裁問題(一部サポーターの暴走に対する管理責任として勝ち点剥奪を検討中)だが、これは結局実現しないで終わるのではないだろうか。興行的観点からすればレッズが昇格しないとJリーグが困るのは確かだし、この手の「力」はちらつかせて効果を上げておいて結局使わないのがベストだからだ。ということは、やっぱり大分は今の勢いを生かして実力で浦和を倒さねばならぬ(当たり前だけど)。頼むぞ、ノブリン!!

 ダイエーはまあ、もういつでもいいじゃないですか。それよりも、千葉ロッテの選手たちの意地をむき出しにして戦う姿が印象に残った。

 

 『Number』507号。小出義男監督に関する記事が面白い。入念かつ大胆な準備、的確な分析、失敗をきちんと総括して糧とする姿勢、選手の才能に対する敬意、そしてそれらに裏打ちされた深い自信。短い記事ながら、名コーチの名コーチたる所以がよくわかる内容になっている。

 後藤健生の五輪サッカー日本代表総括は、トルシエの長所・短所を的確に捉えており、「監督問題」に関する議論の出発点となりうるもの。あとサッカー関係では、個人的に愛してやまない(別にホモではないですが)川口能活のインタビューが嬉しい。乙武は、頭良さげな文章書くねえ。最後の一文は気にくわないが。

 ソフトボールチームに関する記事は、読んでて涙が止まらなくなってしまった。田本選手の話、素晴らしすぎる。


10月4日(水)

 夕方、大急ぎで帰宅してTVでJOMO杯。まあ、何ということもない試合でしたな。あえて言えば、あそこでPKをとるレフェリングはつまらん、ということくらいかな。あと、時々はさまるJOMOのCMがひどく不愉快だったこと(制作者はあれで本当にに「面白い」とでも思っているのだろうか?)、実況の久保田アナがバッジオのことをやたらと「ロビー」と呼んで気に障ったことなどが記憶に残った。ところで、トルシエの、あの濃ゆーい顔の通訳はどこに行った?

 中田英に、またまた移籍の噂。とっととパルマに行ってしまいなさい。きっと、双方にとって幸福な移籍になるはずだ。ローマはもう長年勝ってないくせにプライドばっかし高いし。


10月3日(火)

 オリンピック疲れ(笑)か、最近やたらと眠い。夕食後、すぐにベットでダウン。

 浦和レッズ、横山謙三GMが総監督に就任。チームの不振を見かねたとき、GMが現場復帰というのは昨年のフロンターレ(松本監督大成功で優勝)を思い出すし、監督留任のまま総監督を置くというのはフランスW杯の時のブラジル代表(決勝進出)を思い出す。ただ、浦和=旧三菱がやると「無方針とパニックの中、会社の中でポストを回している」ように見えてしまう。いまどき(と言っては失礼かもしれないが)横山監督になって、戦術面・采配面での進歩はあるのか?選手は奮い立つのか?昇格への展望が開けるのか?意地悪な見方をすると、万が一昇格を逃した場合に備えて、もはや先のない(これも失礼すぎるか)横山氏が責任を一身に背負った(背負わせた)人事にも見える。レッズサポーターは不安でたまらんだろうな。


10月2日(月)

 シドニー五輪もようやく終わり、平常モードに復帰。

 で、朝から気分良く職場へ出かけると、なんと愛用のノートパソコンが盗難に遭っていた……。パソコンなんぞ、自宅の物を持っていけば何とでもなる(重いけど)。だけど、だけど、中のデータがなあ…。そろそろバックアップとろうと思ってたとこなのよおおお(涙)!!

 帰り道、京王線が妙に混雑していると思ったら、「CSK Group」とか書いてある袋を下げたリクルート姿の若人たちが大量に乗っていた。あ、そうか、今日は大きな企業の内定式なんだね。袋の中身は、おみやげ(?)の犬型ロボット「プーチ」らしい。あの、顔の妙にでかい、「アイボ」を10倍チャチくしたようなヤツ。新入社員に配るほど在庫があまっているのだろうか(笑)。そのプーチを手に数人ずつのグループに分かれてはしゃいでいる様が初々しいというか、かわいいというか、「そんなガキっぽくてお前ら大丈夫なんか」というか。


10月1日(日)

 午前中、五輪男子バスケ。順当にと言おうかそれとも予定通りと言おうか、アメリカがフランスを圧倒して金メダルを取ったのだが、会場でのアメリカ「ドリームチーム」の不人気ぶりが凄まじい。フリースローを投げる際にはブーイングの大合唱、プレイ中に絶えず飛び交う野次に選手がキレて「シャラップ!」と叫び、そこでまたブーイングを浴びる始末。ジョーダンやマジックジョンソンのチームが喝采を浴びたのも今は昔、「強すぎる」チームでありかつ様々な意味で五輪という場では異質な彼らは、もはや憎まれ役にしかならないということなのだろうか。
 午後、男子マラソン。結果にはあまり興味がないのだが、しかし現地テレビ局の中継映像が酷すぎ。バイクで取った画像はぐらぐら揺れて逆光も何も気にしていないものだから、とても長い時間見ていられず、全体の状況を伝えようとする配慮もない(アップ多すぎ)。おまけにテレビ朝日の実況アナもそれを補うような伝え方を全くしないものだから、何が起こっているのかがさっぱり分からない。日本のマラソン中継のすばらしさを再確認した。

 夜、シドニー五輪閉会式。サマランチがいつもの通り長々とした演説をたれたのだが、最後に「アテネで会いましょう」の一言がなく、「これが最後」を印象づけた。後世の歴史家はこの男についてどのような評価を下すのだろうか。功罪共にあることは間違いないのだが…興味深いテーマではある。

 五輪旗の受け渡しがあり、聖火が消え、さあ終わりかと思った(この時点で1時間経過)瞬間、突如オーストラリア人が暴走。次々と登場するオーストラリアンスター(グレッグ・ノーマンや「クロコダイル・ダンディー」のオッサンや様々なジャンルの歌手たち)、奇妙な扮装の素人ダンサーたち、トラックを走り回る巨大な風船(凶悪顔のカンガルー(笑)等)、ダンスを踊るオカマさんたち……。何かひたすらオーストラリア自慢・派手自慢、という感じで田舎根性丸出しというか何というか。とにかくコンセプトもくそもなく、ひたすらベタなネタ(「シャーク」の異名を持つノーマンがサメの人形の中から出てくるとか)で押しまくるオーストラリア軍団のおバカぶり(←ほめ言葉)が延々1時間半続いた。その間、本来主役のはずの選手そっちのけで盛り上がる観客&関係者。いや、最後の最後で豪州パワーを見せつけられてしまいました。参った。

 

 競馬の秋のGT第1戦スプリンターズステークスは、Aブラックホークから流して敗北。というか、軸馬はともかくとして1着のNは逆立ちしたって買えません。「荒れ馬場での江田照男」と言えば確かに不気味ではあったし外が荒れていて先行有利なのも分かってはいたのだが…。ま、次頑張りましょ。

 今日からセリエA開幕。中田はベンチにも入ってないようだし、昨日やまさんに僕が意外とセリエAを見ていないことを暴かれてしまったので、反省して(笑)パルマ×フィオレンティーナを観戦。結果は2−2の引き分け。まあ、両方とも初戦としてはまあまあだったんじゃないでしょうか。パルマはエムボマ(当然今日は欠場)やミロシェビッチ、アモローゾと揃えたアタッカー陣は強力で、ディフェンスもカンナバーロにテュラム、ブッフォンと豪華きわまりないメンツ。ディノ・バッジオが控えなのにもたまげた。ただ、アタッカー陣を使うパスの供給役が不安かな。フィオレンティーナはルイ・コスタが健在だしヌーノ・ゴメスは泥臭いプレーながらそれなりにやりそう。でもバティステュータの穴が埋まるまではどうだろう。

 続いて、プレミアリーグの好カードアーセナル×マンチェスター・ユナイテッドを観戦。すげえスピード感!!好守の切り換えの早さ、プレーの連続性、ダイレクトプレーの鮮やかさといったものではやっぱりプレミアが、それもこのカードが一番だ。あと、好調アーセナルの攻撃陣アンリ・カヌー・ベルカンプ凄すぎ!アンリなんか、ゴールを背にして相手DFを背負った状態でパスを受け、自分でボールを浮かしてから振り向きざまにボレーシュートでゴール!!この試合を見ていると、今年夏の時点でベンゲルが日本代表監督に就任するなど、やはり幻想でしかなかったのだと思い知る(というか、日本協会の連中が思い知れ)。


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