5月29日(月)
テレビ朝日、2001年〜2008年のAFC主催全大会の放映権を獲得、だそうな。対象となるのはW杯最終予選、五輪最終予選、アジアカップなど700試合に上るという(日本代表の試合は約100試合)。これは悪いニュースだ。野球・サッカーに関わらず、民放キー局の中で最もスポーツ中継・スポーツ報道の下手な(というか最も勘違いしている)テレビ局がテレビ朝日であるのは明白なる事実だが、まさかあそこが…。NHKがBSの放映権を取ったので最悪の事態は免れたのだが、ちょっとつらいことになりそうだなあ。
キリンカップ日本代表戦のチケット購入を巡り、友人ともめる。行きたいような、行きたくないような、見たいような、見たくないような…。今回は遠慮しときます。せっかく誘ってくれたのに、馬鹿で失礼な男になってしもうた。
5月28日(日)
日本ダービーはエアシャカールハナ差2着で武豊ダービー3連覇の偉業ならず。スタートからの流れ、道中の位置取り、追い出しのタイミング等、武はほぼパーフェクトな騎乗をしたのだが、初制覇にかける河内の意気込みが上回った。直線の坂を上りきってエアが勝ったかに見えた瞬間、じっとエアをマークしていた河内の右鞭が炸裂。河内とアグネスフライトは完全に人馬一体、気迫の塊となってエアシャカールに襲いかかった。間違いなく、今年一番の好レースだと思う。いずれにせよ、「強いユタカ(の馬)が中心にいて、それを負かしに行く他の騎手(馬)達」という図式(あるいはその逆の図式)が最も面白いことに変わりはない。ユタカがアメリカに行ってしまったら…、名勝負の数は確実に減るだろうなあ。
5月27日(土)
午後、等々力でFC東京×ヴェルディ「東京」を見に行く。………。心の中空っぽ。
試合終了後、Fマリノスの逆転優勝を知る。去年の東京もそうだったけど、やっぱり最後の最後まで諦めないことだよね、大事なのは。Fマリノスの連中の気迫は半端じゃなかった。逆にセレッソは、競馬で言うところの「展開」に破れたような感じがする。スピードはあるが経験・底力の足りない馬が直線で早く抜け出しすぎて、ゴール板前でちょろっと刺されたイメージ。ドーハの時の日本、フランスW杯予選の時のUAE、昨年の大分トリニータを思い出した。まあ、今のバランスの良い攻撃サッカーをやってるうちは、まだ次のチャンスがあるでしょう。
5月26日(金)
ヒクソン・グレイシー、船木誠勝に完勝。順当、といったところか。パンクラスを設立してリアルな「強さ」を指向した船木がグレイシーの前に為すすべもなく、一方あくまで「プロレスラー」であることにこだわり、エンターテイメントこそ自らの存在意義であると位置づける桜庭がグレイシーの幻想を打ち破っていくという逆説、あるいは皮肉。「みなさん、プロレスラーは、強いんです!!」。
「中東和平慈善サッカー」の結果。イタリア歌手チーム5−6イスラエル・パレスチナ合同オールスター、だそうです。サッカーで共存の礎を築く、まことに結構なことだと思う。ただ、出場選手を見てみると、中田(ローマ)、バッジオ(インテル)、ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)?????みんなイタリア歌手チーム(笑)で出たのか?
ビデオで(やはり今さらという感じだが)『マトリックス』。見所はいろいろあるが、物語中盤における未来社会の描写が特に印象的だ。薄暗い空気の中、巨大コンピューターの「エサ」として培養される無数の人間達…。暗黒未来社会を描いたSF映画群の中でも、一つの極北に達した感じ。この絶望的な描写があるだけに、終盤、ネオの覚醒シーンがことさら感動的であるのだ。アクションシーンについては、スローモーションの多用が個人的には好きになれないものの、地下鉄構内でのネオとエージェントの対決はスピード感に溢れててメチャメチャ格好いい!ラスト近く、覚醒したネオが銃弾を事も無げにはたき落とすシーンもメチャメチャメチャ格好いい!!人間の意志と信頼(信仰?)の力を強調したオタク魂炸裂の脚本も筋が通ってて良し!というわけですっかり気に入ってしまったのだが、心配は続編製作決定との情報。頭の中に数々の続編ものSFが浮かぶ。『エイリアン』『ロボコップ』『グレムリン』『ゴーストバスターズ』…。頼むからやめてくれ!!!
ビデオで(今さらという感じだが)『スターウォーズ エピソード1』。チャチい…。いや確かに映像はそれなりに美しい。旧三部作のファンにとっては、「スターウォーズの世界」というだけで感慨にふけることもできる。しかし、お話がチャチいわ、演出がチャチいわ、殺陣がチャチいわ、中だるみが激しいわ、CG使いすぎでかえって迫力無いわ、設定が矛盾してるわ、旧三部作の焼き直しが多いわで、とても傑作とは呼べませんな。全てを偶然と幸運で片づける姿勢も気に食わん。良かったのはダースモールとのチャンバラシーンくらいかな。だいたい、旧三部作はあくまで「本当は9個あるお話の内の3つ」だから良かったんだよ。テンポ良い活劇の中に思わせぶりな用語(「クローン戦争」とか「シス」とか)をちりばめて、ファンの頭の中に壮大なサーガを作り上げて。何から何まで目に見えるものにしてしまっても、決してファンサービスにはならんぞ。ゲスト出演で語り部の役割を果たすはずのロボット2体も旧三部作と同様の大活躍をしてしまい、違うお話でも同じメンツが同じ騒動を繰り返す、橋田寿賀子ドラマみたいな映画になってしまった。
オークスはマヤノメイビー流しで勝負も、あっさり爆沈。桜花賞1・3着馬が2・1着と、終わってみれば順当な決着。「シルクプリマドンナは距離延びて良し」「経験上、強い競馬をした桜花賞馬は連に絡む」「マヤノメイビーは二走ボケが怖い」等々、事前に全てわかっていたはずなのだが…。当初の直感にこだわりすぎた。それにしても、D−Kが16倍以上もつくとは(涙)。
ビデオで『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。いろんな人から怖い怖いと聞かされていたので、夜中に一人で怖くならないようちゃんと風呂とトイレを済ませてから(笑)見たのだが、意外に大したことなかった。というか、WEBサイトや書籍で事前に様々な情報を入れていたために頭の中で想像が膨らみすぎていたのだろう。どんな映画だか知らずに見ていれば、もっと不気味さが残ったのだろうが。
マスコミやWEBサイトを見てみると、昨日の三ツ沢決戦の扱いは非常に大きい。複数の友人からも「しびれた」という感想が届いた。何だかんだ言ってもうJリーグも8年目。ファン・サポーターは優勝や降格に関して自分たちで「勝負どころ」を理解して盛り上がる力を持っている。興業面を考えても、もはやチャンピオンシップという作為的で歪んだ装置は必要ないだろう。訳のわからん中断期間をなくして土曜開催を増やした方がずっと良い。2002年からなどと言わず、来シーズンからの1シーズン制導入を望む。
5月20日(土)
13時からラグビーパシフィックリム選手権日本×フィジーを秩父宮で前半のみ観戦。フィジーはグレッグ・スミスが監督になっただけあって、浅いラインから短いパスをつなぎ、DFの穴をついていく戦法。守備も個人の力に頼らず組織的にやろうとしている様子がうかがえた。対して日本は攻撃では「ショートライン」を試しているようだが、パスの精度というかコンビネーションが全くダメで攻撃が組み立てられない。守備でもカバーディフェンスの能力が低く(FWの機動力の問題か?)、防御に厚みがない。フィジーの攻撃の完成度がもう少し高ければ、前半からトライを量産されていただろう。あくまで30分間の感想ですが(結果は日本22−47フィジー)。
14時から国立競技場で東京×神戸戦。詳細は観戦記の方に書くが、とにかく東京が雨と関西勢に弱いことはわかった。体も心もずぶ濡れで帰宅。
19時からJ1ファーストステージの「決戦」横浜×C大阪をテレビ観戦。おおおおお、すごい試合。強烈な攻め合い。Jリーグ開始当時を彷彿とさせるような、明日無き戦い。勝敗を分けたのは、決定力の差とこの試合にかけるセレッソの意気込みの表れた出足の速さ、そしてどこにでも顔を出す森島の活躍。いいもの見せてもらった。決勝点の場面、雨でボールが滑る難しい状況にいやらしいグラウンダー。とはいえ、川口は悔しいだろうなあ。エスパルス真田のファンブルもあり、GK受難の日。雪辱は、セカンドステージあるいはチャンピオンシップで。
夜中、『うまなりくん』でステイゴールド重賞初制覇を知る。ユタカは魔法使いみたいだ。
5月19日(金)
先週末からひいていた風邪が本日ピークに。今流行っている風邪は、のど→熱→鼻→腹の順にダメージを与えてくるようだ。獲物のパーツを一つずつつぶしていく、なかなか老獪なヤツである。
5月18日(木)
夕方、スカパーでJ2の浦和×湘南と大分×水戸をザッピング観戦。前者には多少とも期待していたのだが、凡戦も凡戦、超凡戦。浦和がピリッとしないのは昨年以来の一貫した傾向だが、湘南はさらにひどい。走れないわ、パスは全くつながらないわ、選手がお互いの動きをわかっていないわ、シュートを打たないわ、監督も動かないわ…。「おおっ!」とうならせるシーンがほとんどない試合。同じリズムを延々繰り返すレッズサポの応援のせいもあって、眠気がたびたび襲ってきた(だから、浦和がPKとったシーンもよく覚えていない)。後者はそれよりはましなゲーム。水戸は技術はともかく、一生懸命さが伝わってきていい感じだね。大分は、ウィルの得点後のオーバーアクションが面白い。胸を指さし突きだして、何だか偉そう。お前は王様か(本人に聞いたら「そうだ」とか言いそうで怖い(笑))?
5月17日(水)
今日東京は市原でのアウェーゲームということで、仕事から走って帰ってスカパーでTV観戦。市原 1−3 東京。前半は両チームともピリッとせず、1点ずつ取り合うほぼ互角の展開。しかし後半に入ると東京の前へ出る積極性が目立ち始め、守備でもよくくらいつくねばり強いディフェンスでリードを許さない。決定機で浅利や小林がシュートを打たなかったり枠の外に飛ばしたりでややもたついたものの、23分に由紀彦の突破から得たFKをニアに走り込んだ小林が頭ですって勝ち越し。さらに終了間際にはカウンターで喜名→ツゥット→戸田(彼は少ない出場時間でもきっちり必要な仕事をするタイプ。いいぞ!)→ツゥットとつないでダメ押し。良かった良かった。あと2勝して3位はとろう。
他の試合ではジュビロが3連敗、ガンバが鹿島に、さらに神戸が清水に勝つなど波乱続きであった。横浜とセレッソが抜け出した格好。あまりの混戦に、東京もまだ残留確定とは言えない状況だ(逆に、まだ優勝もあり得るのだが)。年間総合で勝ち点35は必要だな。あと12か。というか、やばいぞフロンターレ。
しかしお客さん入ってないねえ。どこもスタンドはガラガラだ。まったく、平日にリーグ戦やるんじゃないって。今更言うまでもないが、週2回もリーグ戦やるから、過密日程になってカップ戦の時にメンバー落としたくなるんだよ。何より、俺が見に行けないじゃないか(笑)!スポンサーも大事だけど、選手や観客はもっと大事でしょう、椅子男さん。
5月16日(火)
朝日新聞の夕刊にラグビー日本代表監督平尾誠二のインタヴュー。「コーチングの基本は自発性を促すという一点だけです。…(中略)…細かい技術なんて教える必要はないんです。…(中略)…情報はどこにでもあるわけですし」だと。絶対に違うと思う。いや、「育む」発想が日本に欠けているという主張には理があると思うのだけれど、しかしコーチという存在に、ましてや代表監督に求められているものはそれ「だけ」ではないだろう。フル代表の監督に求められているのは「勝つ」ことだ。選手が自発的に取り組んでなお相手よりも能力で劣った場合、それでも平尾は選手に対して直接的には何も与えてやらないのだろうか。この人とトルシエには同じ匂いを感じるね。負けた時の言い訳(「もう少し時間がかかる」「選手の能力が足りなかった」など)とか、「先」の話ばかりで目の前の戦いでは結果を残せないとか。
5月15日(月)
昨日の訂正。水戸×浦和戦で「スタンドは…赤一色」と書いたが、後で『速報J2』(BS7)で見直したら青いホーリーホックサポーターも結構入ってました。スカパーではよく見えなかったのだが、僕もまたJ2を馬鹿にしてたのかもしれない。反省。
昨晩、小渕元総理が死去。自民党は総選挙やサミットを「弔い合戦」と位置づけて気勢を上げているそうだ。何を言おうと勝手だが、いつから選挙や首脳会談は一個人のために行われるものになったのだろう。だいたい、野党が小渕をぶっ殺したわけでもあるまいに。あと、「沖縄サミットを成功させよう」ってのも、よく考えたら訳の分からない物言いだ。万博や五輪じゃないんだからさ。
5月14日(日)
昼間、フジテレビの実況で京王杯スプリングカップ観戦。武豊は相変わらず馬の良いところを最大限発揮させる騎乗。3角辺り、後方に控えた時点で既に怖い感じがした。直線で前が壁になって外へ持ち出すのに手間取ったようにも見えたが、どうせ勝負は坂上と割り切っていたのだろうし、あれでもリズムは崩れていないのだろう。逆にグラスワンダーはスタートからリズムが崩れっぱなしだった。まあ、叩いて叩いてG1で実力発揮する馬なので、過程での敗戦は気にしないで凱旋門賞まで行ってほしい。ただ、ここ数戦の体重の激変は、尾形調教師の仕上げ方に問題があるのか、それともそれほど難しい馬ということなのか。
夕方、スカパーでJ2の水戸×浦和戦を観戦する。スタンドはレッズサポーターで赤一色、水戸の人はさぞかし驚いたことだろう。試合も、荒れたグラウンドとコンビネーションに苦しみながらもレッズが2−1で勝利。僕は水戸を応援していたので、あまり嬉しくない。というか、今年はJ2では一貫してレッズ以外のチームを応援したいと思う。というのも、レッズの選手やサポーターの一部(あくまで一部だと思うけど)が降格前後から、J2を見下したような発言を連発しているからだ(極めつけはウソかホントか知らないが「40戦全勝」発言)。苦しんでJ2から昇格した東京のサポーターとしてはこれは看過できない。誰のせいでもなく自分達自身のせいで2部落ちしたくせに、思い上がるのもいい加減にしろ、と言いたい。昨シーズン最後の試合、スタンドで涙を流すレッズサポーターを見て、不覚にも僕の目も潤んでしまった。あの時のサポーターの気持ち、ほんとに選手はわかってるのか(特にVゴールを決めた福田に喜んで抱きついた選手達)?日本を代表するサッカークラブであるだけに、今年一年苦労してしっかり反省してもらいたいのだ。余計なお世話なのはわかってるけど。
夜、テレビ朝日で阪神×巨人戦をちょっとだけ見る。星野がスローボールでジャイアンンツの強力打線をばったばったと打ち取っていく様は痛快の一言。95キロ前後というプロにあるまじき遅さに加えて独特の手首の使い方から放たれる魔球を、バッターは待ちきれずに内野ゴロの山。大リーグ行ってほしいよね。「東洋の神秘」とか何とか言って、人気出ると思うけどなあ。
5月12日(金)
本日、ようやく仮オープン。まあサーバーにサイトをアップロードしておいて「仮」もないだろうという気は自分でもするのだが、工事中のコンテンツが多いしどこにも告知していないので、これで正式オープンとはしたくないということ。
日本代表監督問題については、怒りを通り越して呆れ果てる。あの老人達は「備え」ってものを知らないのだろうか。もしトルシエが任期途中で契約破棄して帰ってしまったら?もしトルシエに能力がないことが明らかになったら?もしベンゲルに監督就任を断られたら?もし「中継ぎ」などという条件では誰も引き受け手がなかったら?もしトルシエの次の監督も駄目だったら?こんな「もし」はいくらでも挙げられる。日本サッカー協会の強化部門がよほどの馬鹿でなければ、昨年のコパ・アメリカの惨状を見た時点で次期監督候補のリストアップを始め、「次の次」までにらんで複数の候補を用意しておくだろう。ベンゲルが駄目ならもう一切白紙で結論は一ヶ月以上も先延ばし。これで何か得することでもあるのだろうか。ベンゲルにとっても西野にとってもトルシエにとっても、失礼かついい迷惑だ。
そもそも、今の日本協会幹部にプロの監督の能力の評価をできる人物などいるだろうか。幹部連中は皆メキシコ組で、五輪以後時が止まっているアマチュアだ。「W杯で指揮をとったことがあるから西野よりトルシエが上」だと?それならカペッロやリッピやクライフやファーガソンより岡田武史の方が上か?結局、書類上の経歴でしか(それも「クラブより代表が上」という少し古くさい観念によってしか)判断ができないのだろう。トルシエの問題点など、ここ2年のA代表の試合を見れば明らかだと思うのだが。老人達はとにかく責任回避して2002年まで居座りたい様子だ。加藤久さんらを追放したツケが、2002年にまで回って来そうな気配である。あんた方はW杯の開催さえできりゃあ本望かもしれんが、俺たちゃ2002年に勝ちたいし、その後何十年もサッカーとつきあって行くんだよ!!