9月20日(月)
早起き運動継続中。今日は9時半にお目覚め。
WOWOWの録画で、リーガ。アトレティコ・マドリー 1−1 バルセロナ。試合もまあそれなりに熱かったのだけど、試合前はそれ以上に熱々だった。だって、観客席が燃えてるんだもん(笑)。煙草の火が紙吹雪に引火したのかな?日本だったら絶対試合開始が遅れるか中止になるような火の勢いだったが、平然とキックオフ(笑)。火の方もアトレティコサポーターが係員から放水ホースを奪い取って無事消火。まったくもって、さすが(何が?)である。
午後、JSPORTSで日英大学ラグビー。早稲田 25−9 オックスフォード。清宮監督の自信と余裕に満ちあふれた表情が全てを物語っているのだろう。早稲田、完勝。今の早稲田みたいに独自のノウハウを持っていて体格云々とは別の次元で勝負を挑んでくるような相手だと、オ大にしろNZ学生代表にしろこの気候じゃ駄目だわな。後半、オックスフォードがペナルティを連発するのに早稲田が全然PGを狙わなくて、「ちゃんとスコアメイクしない悪い癖がまた出たのか?」とイライラしたんだけど、この試合に限っては確信があったのだろうね。結局、バテたオ大を早稲田が連続攻撃で最後まで休ませず、後半だけなら15−0。もう早稲田(あるいは清宮)がやれるのはよくわかった。来年は他の大学にももうちょい頑張ってほしい。
夕食は、鰹の叩き、鮪の中落ち、冷や奴、茶豆、海老餃子、鯛の潮汁、ご飯。三連休の締めくくりは、魚づくしでちょっと豪華気分。
カマーチョ、気の毒である。「銀河軍団万歳!」の日本のマスコミ(特にフジテレビな)には理解できないことかもしれないけど。
今日は待望の(笑)柏の葉初遠征ということで、昼頃からでかける。昼飯は麺通団でひやかけの小、げそ天、かしわ天。天ぷらに醤油をつけすぎてすげえ喉が渇いた。よく考えたらうどんにも塩が入ってるんだから、だしと醤油と合わせて塩分摂取量は相当なもんだよね。
で、山手線〜常磐線〜東部野田線と乗り継いで、江戸川台からシャトルバスで柏の葉へ。遠く面倒くさいのは確かだが、想像していたよりはスムーズにたどり着くことができた。ただ、競技場入口での荷物・チケットチェックの手際が悪く、ちょっとあれは何とかならんもんかと思った。案内のボランティアの人たちはすごく感じがよかったのに。
試合の方は、遠征の疲れが倍加するような内容と結果。柏レイソル 1−1 FC東京。立ち上がりから向かい風や荒れたピッチを意識したのか柏のフラット指向のDFラインを下げる狙いがあったのか、ロングボールを近藤祐介の前に放り込む攻撃がやたら多かった。で、それがなかなかチャンスに結びつかず、ではと楔のボールを入れても祐介は裏へ走り込む意識が強すぎて足下にボールが収まらず、ケリーも明神のハードマークを受けてほとんど仕事できない。サイド攻撃は加地の奮闘でたまにクロスが上がるくらい。偶発的なチャンスも祐介が決めきれず。前半、いや後半途中までの出来は、今季最悪と言ってもよかったのではないだろうか。一方、対する柏の方も守りはそれなりに頑張るんだけども、攻撃に移った時のフィードボールの精度があまりにも低くて…。目の前でパスがあっさりタッチを割ったり無人のスペースにボールが転がるのを眺め続けるのはけっこう辛かった。
試合が動き出したのは後半、動きの重い規郎を外して阿部を入れ、さらにケリーに代えて戸田を投入してから。中央で躍動感のあるボールさばきを見せる憂太に加え、両サイドからの崩しも出てきて少しずついい感じに。そして終了10分前。宮沢の素晴らしい弾道のクロスと、戸田の戸田らしい飛び込み。ドカーン!とヘディングシュートが決まった瞬間、勝点3を確信して「やれやれ」と安堵したのは僕だけではないだろう。何しろ、それまで柏にはチャンスらしいチャンスもなかったのだから…。
で、だ。逃げ切りを図る東京は宮沢に代えて藤山を投入。ここで「浅利がいたらなあ…」と思うのは後ろ向きに過ぎるかな?藤山は頑張っていたし彼にミスはなかったんだが、藤山は前にアタッカーを置いてナンボの選手。猛攻に出て2列目から次々に飛び出してくるアタッカーをつかまえて逃がさない、というような守りはあまり得意じゃないんだよね。今野も、その辺実は得意ではないのかもしれない。結局、加地を振りきった玉田を誰もつかまえられず、羽地にスルーパスが通って同点。今年の東京は巡り合わせも悪い印象である。
ま、結果は結果で仕方がない。としても、やっぱり内容も悪かったよね。近藤祐介の1トップはあまり機能していない(役割付与のあり方に問題がありそう)し、中盤もケリーが封じられちゃうと…。そこは「ケリーがいなくても憂太が!」と行きたいところだけど、右サイドにいてはトップ下の代わりになるのは難しい(いっそ交差する形でケリーが右へ流れれば面白いと思ったのだが)。あと、今日は今野が好守ともにイマイチだったように思う。宮沢と組むとなんとなくしっくり来ないのはわかるんだけど、もうそろそろ何とかしないといかんよね、チームとして。ああ、こういう状態で浦和戦に臨まなければいけないというシチュエーションは憂鬱だ。
試合前、会場に入ってすぐ目に飛び込んできたのが、柏ゴール裏いっぱいに広げられたネガティブ横断幕。「フロント選手監督全員ダメ男」「オマエらがダメなのは生まれつき」「明神みたいな魂のないCAPいらねえ」(明神、見事にケリー押さえ込んでましたね)「負けて手を振る羽地さらし」(羽地、素晴らしい同点ゴールでしたね)「調子はいかがですか負け犬」……etc。ま、他人様の事だから僕とかがとやかく言う筋合いじゃないかもしれないけど、そりゃあ選手もゴール裏に挨拶なんかしたくなくなるっての。しかもそれで無視されたからといって腹を立てて暴れるっつーんだからわけわからん。子供以下だぜそりゃあ。選手はサポーターの奴隷ではないし、サポーターはサポーターであるからといって神様ではない。心ない、愛のない罵声を浴びせ、ガス抜きと叱咤激励の区別もつかない人たち。そんな連中がチームを「勝たせる」ことなどできるだろうか?あんな状況で選手が「チームのために」ましてや「サポーターのために」戦えるわけないじゃないか。そんなこともわからないのだろうか。
帰りはのんびり駅まで散歩、と思って歩いたら、余裕で30分以上かかってしまった。やっぱり遠い。バスも考えたんだが道が混んでたからなあ…。ということで、帰りは常磐線の車内で爆睡。
夕食は赤坂の「大昌園」で焼肉。悔しい試合の後ほどうまいものを食って気をとりなおしたくなるのである。厚切り牛タンにカルビ、ロース、ハラミ、ピートロ、豚カルビ、サンチュ、テグタンスープ、ご飯、あとデザートにシャーベット。満たされたぜ(笑)。
夜、JSPORTSでプレミアシップ。サウサンプトン 1−2 ニューカッスル。サー・ボビーを切ってスーネスを監督にした効果は、今のところいい方に出ているようだ。サウサンプトンにボールを支配されながらもキレずにしつこく守り続け、シアラーとカーのドカン!2発で勝点3をゲット。サー・ボビーの「攻撃サッカー」は楽しかったんだけど、一方で(特に末期は)どこか緩んでいるような印象もあったので、今の締まった雰囲気がキープできれば成績的には上向きになるのかもしれない。
9月18日(土)
休みの日にしては極めて珍しく、9時過ぎに起床。眠いのなんのって、そりゃあもう。昼過ぎまではひたすら部屋の掃除。
昼食は渋谷マークシティー裏の「はやし」で味玉ら〜めん。うん、これはうまかった!うま味十分の魚介系醤油スープに加え、僕好みの、やや粉っけの強い太麺。しつこくもなく、あっさりすぎず、元気の出る味。
午後、秩父宮ラグビー場でトップリーグ。サントリー 14−21 ヤマハ。均衡した潰し合いになってペナルティでしか点の入らない展開が終盤まで続き、「開幕戦がこれじゃあちょっと…」と心配になるほど地味な試合だったのだが、それだけに富岡の「止められて、止められて、でも負けずにつないで突き抜ける!」トライは快感度が高かった。ダラダラとトライの取り合いになるよりも、こういう2〜3トライを奪い合う試合の方が個人的には好感が持てる。ヤマハは強力なフィニッシャーがいないのが難点だが、相変わらず大崩れはなさそうなチームであった。
試合前。選手たちがサインボールをスタンドに投げ込んだんだけど、他の選手がどんどん勢いよく放り込んでいくのに対し、最後に入場した村田亙さんが最前列に立っていた小さな兄弟に優しく手渡ししていたのが印象的だった。ああ、いい光景。
夜は赤坂の「すっとこどっこい」で飲み会。『冬のソナタ』や『ラスト・サムライ』、あと『世界の中心で愛を叫ぶ』等々でマジ泣きしてしまう女性とどう付きあったらよいのか?という話(いや、『ラスト〜』はそれなりによくできた映画だと思うし、あとのヤツはろくに観ていないのであんまり言えないけどさ)とか、善意の非論理的な愛国主義ってやっぱりキモチワルイっつー話とか。10時を過ぎた辺りから酔っぱらっちゃって、最後の方はもうあまり覚えていない。
帰ってから一旦爆睡。目が覚めたらちょうどWOWOWのリーガ中継が始まったところだった。エスパニョール 1−0 レアル・マドリード。ラウール・ジダン・フィーゴ抜きのレアル、なすすべなく完敗。ちょっとチームがバラけちゃってる感じだ。個人で仕掛けては孤立してボールを取られて受け身に回ってなんとかしのいで…って、全然レアルらしくないのな。あと、このチーム、ラウールとジダンがいないと人を使ってチームを動かす選手がいなくなっちゃうのね。
というわけで、明日はプロ野球ストライキの日だそうです。ま、ラグビーでも観に行くべえ。
しかし、記者会見でのロッテ瀬戸山代表(こないだ古田に握手を断られた人)の言いっぷりも凄かったな。「誠心誠意交渉しましたが〜選手会側が〜に固執し〜遺憾ながら〜」(うろ覚えなので正確な内容は書けません)って、一生懸命「私たちはチームを守ろうと頑張っているんです。わからずやの選手たちが悪いんです」と言おうとしてるのはわかるんだけどね、しかし自分たちの「来年は11球団」や「合併はもう決まったこと」への固執ぶりを棚に上げて、今さら何をかいわんやである。近鉄とオリックスについて「看過できぬ損失が」って、じゃあライブドアに売ればよかったじゃん。「経営的判断でありまして」って、1人の選手に数億もの年俸を払っていた球団が赤字を出したことについて「経営」なんてよく言えるよな。
それと、経営者側は新規参入が「来年に関しては難しい」ってお題目のように唱えているようだけど、それっていったい何でなの?そりゃ練習場とか球場の手配とかは大変なんだろうけど、それこそ、他の11球団が団結して新球団へ協力しても何ともならんのか?「難しい」と「不可能」は違うはず(「不可能」ならばそれを具体的に説明せんかい)。別に、今と同様のお金ジャブジャブ経営の球団をもう1個作らなければならないこともないのである。つつましく、それこそ宮城球場から地方のミニ球場を転々として、劣る戦力で140試合戦って120敗くらいしたっていいのだ(最初はね)。ホント、あの経営者連中の辞書には、創意とか工夫とか意気とか夢とかいった言葉はないのだろうか。
それにひきかえ、古田は今のところ頑張ってくれているようだ。交渉決裂後のNHKニュースでのインタビュー、彼がまっすぐTVカメラを見つめて「プロ野球に明るい未来があることを示したい」という趣旨の発言を繰り返していたのが印象的だった。正直なところ、以前の「選手の権利拡大」路線の頃の選手会にはあまりいい印象を持っていなかったのだが、今回に関しては選手たちも「権利」なる言葉を振りかざすこともなく、恐怖と不安に耐えてよく戦っている。これからもなかなか出口が見えず苦しい戦いが続くと思うが、僕は大いに共感しているし、ぜひ頑張ってほしい。
あと、「ファンの夢を壊さないためにストライキはしてはならない」という意見について。そりゃあ試合が観られないのは残念である。僕だってそうだ。でもね。選手って、そこまで媚びなきゃいけないものなのだろうか?理不尽を押しつけられ、軽んじ侮られながらも、結局は抗えず戦えないような選手たちが僕たちのスターでいられるだろうか?そんな状態に夢はあるのか?僕は違うと思う。「ストライキがファン離れを引き起こす」って?もうファンは離れつつあるよ。巨人戦のスタンドすら埋まらない状態だぜ。それを引き起こしたのは、ナベツネの「たかが選手」発言に代表されるような、経営者たちのファンと選手を馬鹿にしきった振る舞いだろう。
いい加減目を覚まそうよ。「合併計画」も「1リーグ制」もこれだけの反発を生む過ちだったのだという反省に立って、もう1回12球団でやれる途を全力で探ればいいじゃないか。それができれば何もかも丸く収まるのだから。このままだと、プロ野球にアカルイミライは残されていないぜ。
9月16日(木)
午前中、病院へ行く。歯医者と眼科以外に通院するなんて、いったい何年ぶりのことだろう。ここ2〜3年の生活で体にガタが来たということだろうか。診察の結果、あえなく再検査に。ふーむ。
夕飯は、つれが作ってくれた鶏肉のマヨネーズ+豆板醤ソテー、しめじと豆腐の炒め物、水菜サラダ、明太子。明太子は山口宇部空港で買ってきた巨大なやつだが、これがまた食っても食ってもなくならないのである。
夜、録画で欧州チャンピオンズリーグ。レバークーゼン 3−0 レアル・マドリー。僕は毎シーズン1つは欧州で「お気に入り」のチームを見つけることにしている(昨年はモナコ、一昨年はレアル・ソシエダ)のだけど、今季は今のところレバークーゼンがそうした存在になりそうな気配である。先々週バイエルンを4−1で一蹴したのに続いて、今度はレアル・マドリーに完勝。内容もまた実に爽快なんだこれが。堅固な守備網はマドリーの豪華アタッカー陣を孤立させ、ボールを奪った時にはもう前目の3〜4人がスペースへ走り込んでいる。あっという間に組み上がる速攻。バイエルン戦の時に「2000年のFC東京みたい」と書いたけど、この試合なんか観るとそれ以上だよね(笑)。こういうチームがいいよなー、こういうチームが。
夕飯は、タイ風チキンカレー、サーモンのカルパッチョ、白ワイン。S&Bのタイ風カレーというのも何だか不思議な感じである。
夜、録画でマイケル・ムーア監督『ロジャー&ミー』観る。これがムーアの劇場デビュー作になるのかな?モンタージュのテクニックとユーモアに溢れた近作とは異なり、悪く言えば余裕がなく面白みに欠けた、良く言えば純粋な真摯さに溢れた映画。『ボウリング〜』とか『華氏911』になると突撃アポなし取材もそのほとんどが計算ずくに見えるけど、この映画だと「マジで突撃→はね返される」のサイクルを繰り返している感じである。悲痛で、不器用で、格好悪くて…でも、誰よりもまっすぐだ。
9月14日(火)
午後、仕事でNHKへ。帰りにちょっと売店をのぞいたら、「冬ソナ」のペンダントとかいうのが売ってて、しかもそれを嬉しそうに買い込む若い女性を目撃。ありゃあいったい何なんだ。
夕方一旦仕事場に戻り、11時前まで仕事してから新宿西口のバーでビール2杯。1時間1本勝負の飲みだとお酒が何だか貴重なものに感じられ、かえってゆっくり味わえたりするので良い。終電で帰宅。
9月13日(月)
あー、桑原さん解任ですか。まあ4試合で1分け3敗なんて数字はジュビロにしてみればとても耐え難い数字で、監督が責任をとらされるのもわかる気がするし、桑原さんの起用法がサポーターの不評を買っているという話も前々から聞いていたので、特に驚きはしない。ただ、1stステージ前半の素晴らしいサッカーがまだ目に焼きついている僕としては、ちょっと気の毒というか、桑原さんも損な時期に監督になったなあという気がするのである。はっきり言って今のジュビロは采配云々以前にベテランの衰えこそが問題なのであって、ファン・サポーターはその現実から目をそらしたいためにスケープゴートを見つけたかったという面もあるのかな、という気もする。柳下さんもそうだったけど。若手の起用って、けっこう難しいものだよ。東京は昨年・今年と身にしみて感じていることだが(笑)。
ま、次が鈴木さんということなので、これはこれで楽しみではあるね。鈴木さんのチームもピークの時にはそりゃあ凄かったからね。この人もババ引いちゃったかな、という気もしないでもないのだけれど。
9月12日(日)
午前中、録画していたリーガ・エスパニョーラ。レアル・マドリード 1−0 ヌマンシア。今年のマドリー、確かにこれまでのところ内容的にイマイチなんだけど、シーズン当初に爆発して尻すぼみだった昨年よりもむしろいい傾向なのではないだろうか。しっかり勝点3はゲットしてるし。これからサムエルやウッドゲイトが復帰して、さらに前線でもラストパスのタイミングが合ってくれば、それこそ尻上がりに無敵に近づいて行くのかもしれない。あとは、やっぱりラウールが点を取ることか。一昨年からの彼は下がり気味のポジションで色々な仕事をこなしてチームに貢献する反面、得点の匂いは次第に薄れてしまっていて、それが「不調」のイメージをもたらしている(そして彼自身もそのイメージに追い込まれているようだ)。ファンはちゃんと見守っているみたいだし、カマーチョはアタッカー(ストライカー?)としての彼に期待しているようなんだが…。本当は強力なボランチを獲ってラウールをもっと楽にしたかったんだろうね。
昼食は中野新橋の『華屋』で醤油ラーメン+味玉+白髪ねぎ。普通においしいが、醤油がちょっと辛い感じがした。つれの食べている「石垣島の塩ラーメン」というやつのスープを飲ませてもらったが、これはうまい!メニューのチョイスを間違ったかも。次はご飯ものを付けて、塩ラーメンを食べることにしよう。
午後と夜は、シコシコと原稿書き。今回は、なかなか難しいっす。
夜中、JSPORTSでセリエAのパルマ×メッシーナをダラダラ観ていたんだけど、眠くなりそうだし柳沢も出ないし途中でやめてしまった。もうちょっといいカードを放送してくれればいいのに。プレミアシップは1試合しかやらないしなあ。ああ、やっぱりWOWWOWに入るしかないのか。
夕方、味スタでJ第4節。FC東京 3−1 ヴィッセル神戸。相変わらず内容がどうもなー。怪我人が多いとか代表戦の疲れが残っているとかそんなレベルの話ではなく、なんか根本的に、原監督がどういうチームを作りたいのかが見えなくなってきているように思える。
今日は入場料の半分以上が阿部吉朗のゴール分だったかな。左サイドで起用されるためシュート数は相変わらず少ないが、体のキレも積極性もひと頃とは大違い。超落ち着いたトラップからゴール左上にズドン!は最高に気持ちよかった。本人も自信を持ってやっているのがありありとわかるし、ゴール裏のコールも他の選手より一段声が大きいように思えるし(後ろの席に座っていた女性は吉朗の応援歌だけ歌っていた。ある意味、エライ)、もう完全に「スーパーサブ」の地位を確立したようである。いや、彼のゴールを見ると、思わず叫んで喉からしちゃうんだよね。
その他、良かったこと。開始直後(だけ)の分厚いサイド攻撃(今野の絶妙な飛び出しにはシビれた!)。馬場の鋭い切り返し。ケリーの粘っこいドリブル(これは45分限定だが)。藤山の勘のいいDFぶり(スタンド大盛り上がり!)。柏原主審のPKプレゼント(笑)。ヒロミの両足ぴょんぴょん。
一方、悪かったこと。加地の早期交代(先発起用自体が無茶では…)。相変わらず厚みもスピードもないサイド攻撃。ロングボールを多用した後半の単調な攻め。決定機を決められなかった祐介。おまけに、審判に目をつけられまくってる祐介(笑)。柏原氏の不安定かつ不明瞭な判定基準。それに過剰反応する東京ゴール裏。あと、最後の時間稼ぎ(2点差で勝っててホームだぜ?!)。
まあ、何にせよ、これで五分の星に戻せたわけだ。次の柏戦できちっと勝って、ついでに内容も右肩上がりにして(笑)、その上で浦和・鹿島・横浜・名古屋・磐田の5連戦に臨みたいものである。挑戦者の資格くらいは有してからぶつかっていかないとね。
帰ってからJSPORTSでプレミアシップ。フルハム 0−3 アーセナル。先制点のシーンには笑った。ペナルティボックス正面でアンリにボール持たれた瞬間、慌てたフルハムDFが4〜5人で殺到。案の定どフリーになっていたリュングベリにちょん蹴りのパスが通り、きれいにシュートが決まってあぼーん。せっかくフルハムは無失点で頑張っていたのに。ま、それくらいアンリの脅威は大きいということなんだろう。あとはアーセナルの強さばかりが目立つ展開になってしまった。
夜中にWOWWOWで『スキャナーズ』をやっているのを発見し、思わず見入る。クローネンバーグの世界観ってのは昔から今に至るまで一貫していると思うけど、個人的には70年代後半〜80年代前半の乾いた狂いっぷりが好きである。超能力を得るってのは憧れの対象にされがちだが、この映画観たら絶対エスパーになりたいなんて思わないわな(笑)。鼻血タラタラ肉片ドロドロの超能力戦はどう考えてもイヤだ。
ちなみに、ラストはハッピーエンドなのかアンハッピーなのか。最初に観た時子供心に相当迷ったのだけれど、今はさすがにそんな二分法など放棄しているので、素直に「凄い」ラストだと改めて感心。キムがどう反応するかがわからないまま終わるところが何ともキモチ悪くて良い。
今日で「9・11」から3周年ですか。あの時はそれこそ僕なんかもテロリストを憎んだものだけど、その後の展開がね…。アメリカ自身がアル=カイダ以上のテロリストになってしまうとは。犠牲者の人たちは天国でイラク戦争を眺めて、どういう感想を抱いているのだろうか。