7月31日(土)

 昼過ぎに起きて、あとは部屋の片づけをしたり掃除機をかけたりテレビをだらだら見たり。平和な日だ。昼飯に食った「辛」とかいう韓国製のインスタントラーメンが文字通り辛くて、背中と脇の下が大汗でびっしょり。ほとんどカマーチョ状態(笑)。

 掃除をしながら、JSPORTSでJ2を流し見。札幌 1−2 山形。山形が順調に点を重ね、0−2となったところで一旦は「またダメか」という空気が漂ったのだが、そこで突然大雨が降り出す。山形のDFが次々と足を滑らし、ゴール前へ飛び込んだ相川が追撃のゴール!さらに前へ出る札幌。ところが、「これで追いつき、ひっくり返すことまでできれば、もしかするとこの試合こそが札幌にとってターニングポイントになるのでは」という予感も漂ったその時、相川がDFライン裏に抜け出してオフサイドをとられたところで北村主審の笛が再び鳴る。よりによって、相川が退場。「笛が鳴った後のプレー」か…。サポーターの大歓声が響き渡るゴール前、しかも豪雨の中とあれば、笛が聞こえない状況って絶対にあると思うのだが。時間を稼ぐようなシチュでもなかったし。これで試合はぶち壊し、である。10人のコンサドーレも奮闘したが、引いて守る山形を崩しきれずにそのままタイムアップ。やりきれないね。

 

 その後、スカパーでマイケル・ベイ監督『ザ・ロック』を流し観ていたのだが、これがなんともいい加減な映画。アクションは悪くないし、金のかかった特撮やら派手な爆発シーンやらは確かに見応えがある。でも、この監督よほど編集下手なのか、シーンのつなぎが論理的に破綻している場所が多くて…。例えば、ついさっき爆風で排水溝の水の中に飛ばされたはずのニコラス・ケイジが、次の登場カットでは(同じ場所で)衣服も濡れておらず平然と歩いているとか。ああいうのって、誰かがチェックしないのだろうか。

 

 夜、赤坂の「すっとこどっこい」で飲み会。ビールをがぶがぶがぶがぶ飲んで、何があったかよく覚えていない。

 飲んでる最中に、アジアカップの録画予約を忘れていたのに気づく。iモードで「PK戦で勝ったらしい」と知り、安堵すると同時に「何やってんだか」と少々腹が立った。その時にはそれくらいの感想しか抱かなかったのだが…。


7月30日(金)

 今日は22時すぎまで仕事。ずっとエクセルで表や図をはり合わせて資料を作っていたので、疲れたというよりもとにかく肩や首が重くて重くて…。

 

 帰ってから、BS朝日で五輪代表壮行試合を途中から。日本 4−0 ベネズエラ。ここ3戦のひどい出来から、期待よりもはるかに大きな不安を抱いて迎えた試合だったが、フタを開けてみるとこれはこれでビックリ、久しぶりの快勝だった。とにかく点を取ったメンツがよかった。大久保、平山、高松、田中。4人のFWが1点ずつきれいに分けあって、これで皆が気持ちよく欧州へ出発することができる。もちろん1回の親善試合で良い結果が出たからといって楽観するわけにはいかないのだけれど、ここまで来たら大がかりな修正などどうせ期待できず、小さな修正を重ねながら本番までにどれだけ良いムード・良い状態へ持っていくかが勝負になるだろう。そういう意味では、とにかくスカッとできたこの勝利の意味は小さくない。

 最終予選後、あれほど得点力に苦しんでいた日本が急に4点も取れたのはなぜか。ベネズエラDFのマークがズレズレだったからだ、という点は置いておいて(笑)、やはり松井の活躍は大きかった。彼が2トップの後ろで動き回りつつ精度の高いパスを出したことで、前線のパス回しに余裕が生まれ、平山が前を向く場面が増え、さらには大久保・田中が裏を狙う動きに集中できるようになった、と。まあその形は「2トップ1シャドー」から最終予選以前の形への「逆戻り」と言えなくもないんだが、こういう試行錯誤こそが山本さんの本意でもあるのだろう(いまだにテストかよ、というツッコミは僕がしなくても皆がするだろう(笑))。平山については、ヘディングでのゴールももちろん良かったんだけど、前半のポスト直撃のシュート、あれはいい兆しだと思う。彼ほどの逸材が単なるポスト役に甘んじてはいけない。目指すべきはストライカーのはずなのだ。あのゴールへ向かう姿勢は嬉しかった。

 ま、それにしても、ここでいい試合をしたとしても、本番までに小野の加入でまたチームのバランスを取り直さなければならないというのが何ともはや。一本調子になりがちなこのチームに小野のリーダーシップやゲームコントロール力が加わることは必ずプラスになるだろうから、ポジティブにとらえたいところではあるけれど。

 あと、残念だったのは闘莉王の報復ファウル。あれはガチンコの本番(しかもオリンピックである)ならば一発退場になってもおかしくないプレーだ。彼の闘志はとても頼りになるだけに、それが空回りしないことを祈りたい。


7月29日(木)

 夕飯は、干焼蝦仁(CookDoだが(笑))とピータンサラダにごま油のドレッシング、鰹のたたき、シーチキンとたまねぎ・きゅうりのあえもの。これだけ豪華メニューにしてしまうと、自炊の節約効果もなにもないっすね。うまかったからいいけど。

 

 フジテレビでマドリー来日試合。ジェフ市原 1−3 レアル・マドリー。まずマルキーニョスの先制点が試合を大いに盛り上げ、さらに攻撃的守備と果敢なフリーランニングを持ち味とするジェフを相手にしたことで「銀河軍団」のパス回しや動きの質の高さが引き出された格好になり、最後までダレぬ面白い試合となった。オシムの鍛えたジェフをあれだけ走らせバテさせるのだから、やっぱりマドリーはすごいということだ。人もボールも、あくまで滑らかな動きではあるが、移動の速いこと速いこと。

 マドリーは重要な選手の流出もなく、モリエンテスやラウール・ブラボも帰ってきたし、サムエルも加入したし、今のところ昨年よりはよいバランスでシーズンに突入できそうな気配である。あともう1人2人守備の選手を獲れば、これは相当強力なチームになるだろう。さすがにペレスもカマーチョも昨年の轍は踏まないだろうし、テレビで見る限り1年前ほどの浮ついた雰囲気はないようだが、さてどうなるか。

 ラウール(ゴンザレスの方ね)の得点はすごく嬉しかったなー。ああいう、強烈じゃないけど「どうあがいてもGKはとれませーん」というのが彼本来のシュートなんだよね。それが昨シーズンはどうにも決まらなくて…。不調が長引いたせいでリーガでもユーロでも「戦犯」扱いもされたようだけど、ラウールの本当の力はあんなもんじゃない。「神の見えざる力」が戻ってくれば、彼こそが世界一のフットボール・プレーヤーだ。

 ジェフは、重要な選手を欠きながらも何度か良い場面を作ったし、櫛野も素晴らしい反応を見せてくれた。「健闘」と言ったらジェフサポーターに怒られるかな?後半、村井のタッチライン際のドリブル突破、それと林が切り返しから放った決定的なシュート、あのどちらかでも得点に結びついていたら…ジェフのサポーターにはとてつもなく大きなジェラシーを感じたことだろうね。これがマリノスやアントラーズだったら「ケッ!」って感じなんだけど、ジェフだとなんとなく「仇を討ってくれ!」とか思ってしまう勝手な俺(笑)。

 ま、試合自体は楽しかったんだけど、やっぱり中継の方はちょっとね。スター軍団マドリーを迎えてはしゃぐのは別にいいかもしれんけど、ジェフ市原に対する敬意が足りないんじゃないの、敬意が。内田アナあたりもひどかったけど、一番「おいおい」と思ったのが風間八宏。もう、「個人的嫌いなサッカー解説者ランキング」で赤丸急上昇である(笑)。「アパルトヘイト時代の南アで、「名誉白人」という不名誉な称号を進んで受け入れていた日本人」みたいな感じか?スタンドで白いレプリカユニを着て、Jチームを馬鹿にしている連中とかも同類だが。


7月28日(水)

 夜、赤坂某所の盆踊り(!)を見物に行く。場所が場所だけに盛り上がりが心配だったのだが、どこから沸いて出たのか(笑)若者と子供たちも多く、たくさんの屋台と人混みでにぎわいを見せていたのだった。都会の真ん中では実に貴重な事だ。

 

 帰ってから、録画でアジアカップ。日本 0−0 イラン。ロスタイムの露骨な時間流しを見てもわかるように、過酷なコンディションの中、両チームにとってある程度納得ずくの結果ということなんだろう。これで日本は今後の組み合わせについてかなり恵まれるわけで(中国・韓国・イラクよりはウズベク・バーレーン・ヨルダンの方がどう見ても楽だ)、決勝進出まではどうやら大丈夫……だよな、きっと(笑)。

 試合の内容的には、フィジカルの強さとステディなパスワークを武器に幾度か攻勢をかけたイランに対して、日本は相変わらず思うようなサッカーができない状態。もちろん身体も重そうだけど、それに加えてやっぱりいくつか重要な駒を欠いている事が大きく響いているように見える。ジーコ・ジャパンの得意とするのは「退却しつつボールを奪って自陣で回し、そこから前線へ質の高いパスを出して一気に局面打開」という「弓矢サッカー」だが、射手としての力量では福西・遠藤は小野に遠く及ばないだろう。また、玉田・鈴木はともにボールを引き出す動きに優れるものの、フィニッシャーとしては久保らと比べるべくもない。守備時の中盤の緩さが気がかりである以上に、攻撃力を発揮できずに足下をすくわれることが心配だ。

 よって、優勝に向けた今後の焦点は、「いかにして点を取るか」になると思う。猛暑やこれまでの出来を考えると、ボランチやウイングハーフに大きな期待は寄せがたい。2トップは既述の通り「つぶれ役」が適任だ。それらにジーコの采配下手を合わせて考えると、カギを握るのは俊輔と、あと本山になるだろうか。ホント、俊輔は「得点よりアシスト」なんてアホな事言ってないで、いい加減エースの自覚をもってほしいものだ。日本の10番を背負ってるんだぞ、10番を。周りが苦しんでいる今、あなたが自分で試合を決める気概を持たなくてどうするというのだ。本山の方は、もちろん日本有数のビッグプレー・メーカーとして大いに期待したい。つーか、大久保も五輪代表にとられている現在、これまでの役回りとは関係なく、有力なアタッカーには「ストライカー」として機能してもわらねば困るだろう。

 ま、こんな1ファンの勝手な物言いなど吹き飛ばして、玉田や鈴木がスカッとゴールを決めたり、逆にセットプレーの得点を3バック+スーパーサイヤ能活が守りきって勝っても(これは結構ありそう)、僕としては一向にかまいまへん。というか、その方が喜びも倍増してきもちいーかもしれんね。

 しかし、今まで気づきつつもスルーしてたけど、あのスタンドの反応。試合中延々日本のプレーがブーイングを浴びて、どこであれ相手が喝采を浴びる状況も、3試合目でしかも段々エスカレートしているとなるとイヤんなるね。もちろんこの「反日応援」にもあちこちで言われているように色々原因があるんだろうけど、率直な感想として「キミたちはそれでどうしたいの?どうなってほしいの?」と言いたくなってしまう。僕は、過去を率直に振り返らない、それこそ中国の反日感情の一因となっている歪んだ歴史修正主義(「新しい歴史教科書をつくる会」とか)みたいなのは大嫌いだが、未来を見ない後ろ向きな振る舞いというのも同じくらい馬鹿げたことだと思っている。ちょっと頭に来て「いっそ小野や大久保や田中達(…はジーコ呼ばねえか(笑))もこっちに動員して中国叩き潰せばよかったぜ!」などと、これまた不毛な発想をしてしまった。いかんいかん、「人の振り見てわが振り直せ」だよね。


7月27日(火)

 奈良崎コロスケ著『ミミスマ 隣の会話に耳をすませば』(宝島社)読了。この本のいいところは、街角で採録した様々なシチュエーションの会話に対して、過剰な解説を付けない、つまりは筆者の解釈を読者に押しつけることをせずに、「そのまま」の形で掲載しているところである。読めばわかるように、コロスケ氏が集めた素材は本当に面白いものが多い。だからこそそれに対してダラダラと余計な事を書き連ねてしまいそうなものだが、そこで抑制を保った(もちろん最低限必要な解説と節度ある筆者の感想は加わってますが)ところに、コロスケ氏のフィールドワーカーとしての矜持が感じられるのである。ホントえらい、と思う。僕にはできないことだ。


7月26日(月)

 体調不良につき、早めに帰宅してダウン。昼寝がこれほど気持ちがいいものだとは。

 

 夜、JSPORTSでコパ・アメリカ決勝。ブラジル 2−2(PK4−2) アルゼンチン。終始劣勢だったブラジルが前半・後半のロスタイムにそれぞれ同点ゴールを決め、最後はPK戦に持ち込んでうっちゃり勝ち。アルゼンチンの選手にしてみれば悲劇以外の何ものでもないが、第三者の視点で見れば全くもって喜劇的な展開の試合だった。組織プレーにおけるアルゼンチンとの質の差は明らかだったのに、それを全てはね返してしまったブラジルの超絶個人技。92分のアドリアーノのボレーシュートなんて、見た瞬間思わず吹き出してしまったよ。大会を通じて見れば「このだらしないブラジルが勝っちゃうのかよ…」という感想を抱いてしまう(アルゼンチン人もそう思うだろうな)のだけれど、他の国だって全力を傾けているとは言い難い状況なのだからしょーがないか。解説の向笠さんが思わず「(どの国も)もっとちゃんとやりましょうよ」とか言ってたのには笑った。


7月25日(日)

 朝起きたら、非常に体調悪し。二日酔いという感じではないが、とにかく体が重く、おなかの具合も下降しまくり(←微妙にキタナイ表現ですな)。もしかしてこれが夏バテというヤツですか。

 

 夕方、不調をおして品川の原美術館「飛ぶ夢を見た 野口里佳」展。Webで自作の紙製ロケットの打ち上げ写真を見た時から是非訪れたいと思っていた展覧会だったんだけど、結局最終日になってしまった。作品の方は、海底遺跡を写した『星の色』と『ロケットの丘』、それとなんといっても『飛ぶ夢を見た』が素晴らしかった。『飛ぶ夢〜』の、あの空の青色。あんなきれいな色は、いくら作為的に出そうと思っても出るものではあるまい。その青さを背景にどこまでも飛んでいく、白いロケット。空というのは、「空」という実体がどこにあるわけでもなく、実はただの空気の層なのだが、だからこそその青さは神秘的でもあり、どこか人の心を解放してくれる奥行きがある。いつまで見ても見飽きることのない青。

 ちなみに、ミュージアムショップでこの展覧会の図録をめくって見たのだけれど、残念ながら『飛ぶ夢を見た』の素晴らしい青は印刷物では再現不可能だったようだ。色の深さが展示作品とは全然違ってしまっていた。ま、そうだからこそ「写真展」なるものが成り立つわけだが。

 

 夜、実家で五輪代表の親善試合を後半途中から。日本 0−1 オーストラリア。今、山本さんの頭の中は「しまった!」あるいは「マズイ!」という気持ちで一杯ではなかろうか。おそらく当初の予定では既に小野が合流しているはずで、だからこそこのようなハードスケジュールの強化試合が組まれたのだろう。しかし、小野は8月まで合流しないことになった。本番は新しいメンバーで新しいコンビネーションが必要になるのに、今までと同じメンツで無為に(というと言い過ぎか?)繰り返される親善試合。結果は芳しくなく、チームに焦りや停滞感が生まれかねない状況だ。怪我人が出るリスクだってあるわけだし。ベネズエラ戦は、もうやりたくないのが本音じゃないかな。


7月24日(土)

 夕方、味スタでナビスコ杯の消化試合(笑)。FC東京 1−1 柏レイソル。なんともしまらない試合だったが、東京にしてみれば練習試合に毛が生えたようなものだったのだから、ある程度は仕方がないのかもしれない。問題は、決勝トーナメント進出の可能性があったのに攻勢をかけられなかったレイソルの方だろう。もっとガンガン攻め寄せてくると思ったのだが。アウェイ側のゴール裏もなんだか寂しかったなー。

 前半立ち上がりの東京はパスもよく回るし攻撃のスピードもあるしで、決して悪い出来ではないように見えた。阿部の鋭いクロスに憂太(だっけ?)が合わせたり、梶山が角度のないところからきっちり枠にシュート飛ばした場面なんかは、「おおやるじゃないか!」という感じで場内も大いに沸いていた。だけど、段々レイソルのマークが外れなくなって、同時にオフ・ザ・ボールの動きも減っちゃって…。後半30分すぎるまで、居眠りしちゃうんじゃないかと思うほど(実際うつらうつら来てました(笑))退屈な試合だった。ハッとさせられたのは、柏の大谷が二列目からオーバーラップして東京守備網の穴に飛び込み、見事ミドルシュートを決めた場面くらいか。

 後半最初に阿部を下げてケリーを投入した時の布陣には笑った。前から、ルーカス、ケリー、栗澤、馬場、梶山、宮沢……いや、ほんと、「こんなにテクニック系の選手揃えてどうすんだ」と思っていたら、案の定「足下パスとこねくり回し」のオンパレード。あれでは攻撃も停滞するわな。ルーカスも、ケリーが入ると日本人選手との連携がかえって悪くなっちゃうような感じだし。結局戸田と前田(二人とも良かった!)の投入によりスピード勝負の攻撃が復活し、追いつくことに成功したわけだが、ハーフタイムを挟んで60分ほどは実にツライ時間だった。今日は石川と加地が代表で、規郎が負傷で欠場していたから仕方がないのかもしれんが、彼らに加えて阿部や戸田といった選手たちもやっぱり必要なのだと再確認できたように思う。「有酸素系サッカー」ができるのはいいけど、「無酸素系サッカー」も忘れたらアカン。

 あと、金沢はよくがんばってくれた。前の方のプレーがどんどんこじんまりしていく中、一生懸命ボールとプレーエリアを大きく動かそうとしていたのがよくわかった。宮沢がいなくなった後は配球役をしょいこんだ形になったし。お疲れさんでした。

 ついでに一言。試合始まってまだ間もない頃、突然ゴール裏からアマラオコールが上がったのでびっくりした。後で聞いたところによると、アマラオ本人が観戦に来ていたとか。そうか、それでサポーターは大喜びだったのか。……って、いいのか、それって。今日は湘南の試合もあったんじゃないのか、アマ。いや、少なくともアマラオはあまり深く考えていないと思うのだが、しかし若い連中が暑い中頑張っている試合中にゴール裏があのコールをしてしまうというのは、いかがなものかと思わないでもない。試合前かハーフタイムにやればいいのに。

 

 帰りに赤坂の「すっとこどっこい」で飲む。携帯電話・PC等の進化と人間の変化の速度差について、とか。ビール超がぶ飲み。

 

 帰ってから録画でアジアカップ。日本 4−1 タイ。まさしく中澤様々の試合だったような。守備にあっては敵のハイボールをことごとくはね返し、攻撃時にはセットプレーでの得点源になる。元々頼りになる男だったけれど、高温多湿下での試合ではその強さがますます際立って感じられる。彼がいる限り、少なくともアジアレベルでは「高さ」「強さ」に関して大きな心配はいらないだろう。

 ただ、今の日本代表は高さにおいては敵を圧倒しつつも、フィールドを面として制圧しきれていないのが問題だ。高い位置で攻撃を開始できないだけでなく、相手にちょっと気の利いた選手がいれば、今日のようなミドルシュートでの失点にもつながってしまう。高いクロスならばその落下点(ないしターゲットの選手)をピンポイントでマークすればいいが、いわゆるバイタルエリアを押さえるにはDF・MFの連携と運動量が必要だ。プレッシングサッカーをしなければ走力が不要になるというものではない。もう少し足が動くようフィジカルを上げていかないと、韓国やサウジ相手には苦戦するかもしれない。


7月23日(金)

 久しぶりにサッカーのない日。夏バテ気味なので、夜はひたすらだらけて過ごす。

 プレステ2の出力コードをD端子付きのやつに替え、試しに『2001年宇宙の旅』のDVDを観てみる。映像がぐっときれいになったのはもちろん、その高精細な画面に十分耐えられる映画(特撮)の質もスゴイ。まさしく名作は永遠なり。


7月22日(木)

 今日も気温は30度台半ばまで行ったはずだが、昨日一昨日の「39度」のインパクトは体感的にも大きかったらしく、暑さがあまり苦にならない。近頃運動不足なことも考え、21時過ぎまで仕事した後で中野坂上から歩いて帰った。

 

 帰宅後、コパ・アメリカ準決勝。ブラジル 1−1(PK5−3) ウルグアイ。前半、予選リーグで結構だらしない系だったウルグアイが奮闘を見せ、一方のブラジルは完全に寝た状態。ほぼ互角のボールポゼッションでのせめぎ合いからウルグアイが先制。「もしやもしや…」という展開であったのだけれど、後半になった瞬間に今度はウルグアイが寝ちゃった(笑)。開始直後にアドリアーノの同点ゴール。しかし決してブラジルも目が覚めたわけではなく、あとは眠気を誘うダルな攻防が続いてPK戦へ。まあ、結果論からすると、ウルグアイは前半のうちにもう1点取っておくべきだったのだろう。PK戦ではもう力が残っていなかった感じであった。

 これで決勝戦は、ブラジル×アルゼンチンというビッグネーム同士の対戦に。これまでの内容から考えると、派手さはともかくアルゼンチンの優位は動かないように思えるが…さてどうなるか。要は、アルゼンチンが緩いブラジルDFから手堅くゴールをあげられるかどうかだと思う。


7月21日(水)

 夜、日テレで五輪代表テストマッチ。韓国 0−0 日本。元々そういう傾向はあったのだけれど、最近の山本ジャパンはますます1トップ頼み、つまりは「平山大作戦」になってきている。そしてそれは、彼の得点力に期待しているというよりも(もちろん得点も期待はしてるんだろうけど)、攻撃を組み立てる上での「型」の一部として非常に大きな役割を背負わせているということだ。しかし、ここまで観た限りでは、彼には少々荷が重すぎるようであるし、チーム全体の攻撃のバランスも悪くなってきているように見える。

 何よりもヤバいと思うのは、平山から本当に得点の香りが漂わなくなってきていることだ。今日も後半にペナルティエリア内でやや偶然気味にDFライン裏に出る場面があったのだけれど、シュートを狙うそぶりも見せずにクロスを選択したのにはガッカリさせられた。普通に振り向けばゴール方向はガラ空きだったのに…。このままだと単なるポストマシーンになってしまうのではないか。もしかすると高原の欠場は、平山にとっても大きな災難になるのかもしれない。

 次に、チーム全体の問題。展開力のなさ(例:サイドチェンジの少なさ)がワンパターン化を招き、結果としてサイド攻撃は失われた。左右から前へ出る力にあれだけ彼我の差があっては、全体として押し込まれてしまったのも当然と言えるだろう。その打開策が後半の石川・松井投入だったと思うのだが、しかしながら全く機能しなかった。石川は孤立してDF2人に追い込まれまくったし、松井は左右に攻撃を展開させるというよりも裏へ走り出ようとするばかりで(それは他のFWの役目だ)チャンスを作れなかった。ここはやはり小野頼みになってしまうのだろうか。

 よかったことと言えば、韓国相手に気迫負けしていなかったことと(大久保!)、きっちり守りきってドローに持ち込んだことか。ただ、茂庭・今野の、特に後者の負傷退場は気がかりだ。中盤を縦横無尽に走って敵の攻撃を食い止める今野の存在があってこそ、小野に「将軍」(トップ下かボランチかはともかく)として攻撃の全てを仕切らせる事ができると思うのだが…。

 

 1時間休憩を挟んで(笑)、JSPORTSでコパ・アメリカ準決勝。アルゼンチン 3−0 コロンビア。ビエルサ指揮下のアルゼンチンは、攻撃的な陣形をとる割にはソリッドというか質実剛健な印象がある。キリ・ゴンザレスやサネッティの存在がしっくり来るというか。今大会でも初戦こそ派手な勝ち方をしたものの、その後一旦躓いたこともあってか、この試合ではますます堅く固いサッカーで完勝。決して攻撃に没入しすぎることはなく、ボールをとられたらすぐにチェイスしてカウンターを許さない戦いぶりには隙がなく、コロンビアは完全にノーチャンスだった。これで優勝してビエルサ続投なんつったら、サビオラとかアイマールとかダレッサンドロとかはどうなってしまうのだろう。今、あのチームではトルシエ×俊輔と同じ問題が生じてるのかな。

 

 栗澤加入はもちろん嬉しいニュースに違いないのだが、つい「小林のケツに火がつくな」などと考えてしまったネガティブ思考な俺(笑)。


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