3月11日(木)
今日も録画で欧州チャンピオンズリーグを流し見。ユベントス 0−1 デポルティーボ。組織サッカーがっぷり四つ。それだけに、偶発的なゲーム展開(先制点の行方)と、アタッカーのフレアの多寡が勝負を分けた試合。デポルの守備に対する意思統一ぶりは、リーガというよりセリエAのチームみたいだった。
しかしデル・ピエーロっつーのも、若い頃の輝きぶりを考えると、このままでは「悲運の名選手」になってしまうよな。
浅田農産の会長夫妻自殺と酒鬼薔薇聖斗の更正問題。全く異なるようでいて、「個人では引き受けかねる大きさの『責任』を社会がどう処理するか」という意味では通底する部分があるように僕には思える。もちろん、過失と犯罪という違いはあるけどね。馬鹿だ鬼畜だと大声で非難してりゃいいってもんじゃない。例えば、鶏処分に対する補償制度が整備されていれば浅田農産は損失について心配することなく早期に届け出を行い、結果として会長夫妻は死なずにすんだかもしれない。未成年の超凶悪犯に対応する法枠組があらかじめあれば(僕は厳罰化には反対だけど)、酒鬼薔薇についてもこんな曖昧な、皆が皆傷つき続けるような決着にはならなかったかもしれない。「これから」を考えるならば、大切なのは被害者の感情だけではないはずだ。
3月10日(水)
スカパーで欧州チャンピオンズリーグ。マンチェスター・U 1−1 FCポルト。というわけで、ユナイテッドはあえなくトーナメント1回戦で敗退。今年が若手の積極的起用による新しいチーム作り(「ベッカム後」?)の年であったことやリオ・ファーディナンドの長期出場停止という「アクシデント」を考慮すれば、CLベスト16止まりは決して不思議なことではない。ポルト攻撃陣のパスワークは1st・2ndレグを通じてテンポがよく魅力的なもので、スコアのみならず披露したサッカーの質から言ってもこの結果は妥当なものであったように思える。
ま、ユナイテッドにとって今年はあくまで我慢の年、慌てず騒がずシーズンの残り試合を使ってチームを建て直せばいいと思うのだけれど……やっぱり心の傷は深いわな。試合中・試合後における監督や一部選手のみっともない振る舞いの話など聞くと、スポーツマンシップの面でもこの数ヶ月の間にアーセナルとポジションが逆転してしまったのかとため息が出てしまう。どんな者でも常に順風満帆というわけにはいかないのがサッカーの世界。うまく行かない時にこそクラブ・チームの懐の深さが問われるように思うのだが。
夜、新宿西口の「鍛冶屋 文蔵」で飲み会。「文蔵焼き」とモツ煮込みはなかなか美味しかった。串焼きがイマイチだったかな?
週刊サッカーマガジン965号読む。水沼さんとの対談で突然(さりげなく?)キャバクラ話を持ち出す岡ちゃんには大爆笑。今回は誌面のほとんどがJ開幕と五輪予選の特集で占められているが、FC東京はけっこう評価が高いようである。かえって心配だ(笑)。
DVDで、アニエス・ヴァルダ監督『5時から7時までのクレオ』。自分を悪性の病気だと思いこみ、病院の検査結果を待つアイドル歌手・クレオの2時間をほぼ実時間通りに描いた作品。クレオが色んな人に会って街のあちこちへ出かけて、別に変わったことをするわけでもないんだが、「リアルタイムに」追っていく感覚がなかなか楽しい。地上波テレビで早朝によく流れている、走る車の窓から見える風景を延々映した映像(けっこうダラダラ見入っちゃうんだよね)とかと通じるものもあるかもしれない。ま、映画としては間延びしている感が否めないけど。初めは情緒不安定で気ままだったクレオがふとした出会いから自分を取り戻して、状況的にはアンハッピーなんだけどとても前向きな雰囲気で終わるラストは悪くない。残念だったのは、クレオが大柄骨太な美人だったことか。きゃしゃで小さい方が好きなのよ、個人的には(笑)。
トップページにもリンクを張ったように、土曜日の味の素スタジアムで「TO*SCA(東すか)」というフリーペーパーを配付します。『東なめ』のけんとさんや『東京中華』のミネさん、あとこぐまレコードさん、Mendozaさん、ともださんと一緒に作ったもの。「スタジアム観戦のお供として、オフィシャルマッチデーとはちょっと視点の異なるものを」というコンセプトでお笑い系も入れつつ、東京サポーター・ファンなら誰でもそれなりに楽しめるものに仕上がっていると思います。B39・N52入口付近に置いてある(セルフ式)ので、スタジアムに入場してからスタンドへ入るまでにすこ〜し寄り道して手に取ってみて下さい。
上記の告知サイト、まだ少ない情報しか載ってませんが、企画等のコンテンツはもったいぶって(笑)随時追加していく予定です。
U23代表の日本ラウンドメンバー発表。青木・坂田が外れて阿部・大久保が入ったのは至極まっとうな選考だと思う(大久保のプッツンには不安が残るが)。問題は、左サイドをこなせそうな選手が成岡くらいしかいないことか。もしかしてあっと驚く選手起用があるのか?
この記事を見て5年前のことをしみじみ振り返る。忘れられない試合、忘れられない勝利、そして忘れられないゴール。加賀見が、FC東京の歴史の重要な1ページをめくった選手であることは間違いない。そして彼は、今でもクラブの一員だ。うれしいことじゃないか。
3月7日(日)
昼、JSPORTSでラグビー日本選手権。NEC 34−27 サントリー。懸命に戦っている選手に対して失礼な言い方になってしまうけど、今季のサントリーのラグビーから受ける印象は「悠長」である。パス出しもフォローもターンオーバー時の反応も、全てがのんびりしているように見える。早さも速さも相手(NECや東芝府中)に劣るから、小野澤や栗原やイエレミアの個人能力で突破しないとらちがあかない。強い時にはこれも「余裕」となるのかもしれないが…。まだ1年目ながら、永友氏のコーチとしての資質はどうなんだろうと思ってしまう。
タイムアップ後すぐに家を出て、2試合めは秩父宮で生観戦。トヨタ 12−55 東芝府中。先週(三洋電機戦)のトヨタの完勝ぶりを見ていたので、もう少し接戦になるかと思ったのだが。本当のトップクラスと当たると小さなDFの綻びが致命傷になっちゃうんだね。トヨタはやはり下のリーグで1年やっていたのが大きいのだろう。前半の東芝のモールラッシュに対しても、「あれ?どうしてこれで止まらないの…」ってな感じで人数をかけず足下にも強く飛び込まないままズルズルやられていた。高いレベルの「感触」というのはそう簡単には取り戻せないものなのだろう。広瀬の長くてスピードのあるパスはなかなか見応えがあったけれども。東芝の方は、インフルエンザで主力数名を欠いた事がかえっていい危機感をもたらしたか、ここぞという場面における集中力と意思統一が凄かった。「今度こそ」のリベンジの確率はけっこう高いのではないだろうか。
しかし今日はスタンドに座っていて風の冷たかったこと!2月より全然寒い感じ。周りの人たちもインジャリー・タイムに入ると「はよ終われ!」とか呟いてたんだけど、そういう時に限ってけっこう粘る谷口レフェリー(笑)。まあ、そりゃ仕方がないわな。
試合後、東京体育館まで歩いて水泳。水に入るまでが寒くて寒くてもう…。
午後、味の素スタジアムでFC東京カウントダウンフェスティバル。開門15分前に着いたら既に歩道橋の下数十mまで長い行列ができていた。まったくもって最近の人気過熱ぶりはスゴイことである。あっという間に用意されていたメインスタンド1階は埋まり、結局じりじりとゴール裏まで席が広げられていく状況に。クラブ側にとっても予想以上の入りだったのだろう。今に制御不能になるんじゃないかと心配だ。
試合前、トイレでコンタクトレンズを入れて階段を上ったら、どとねと氏とぶらっくばす氏が並んで立っていた。「出待ちしておりました」って、おいキミタチ(笑)。軽くごあいさつ。
で、肝心の練習試合。FC東京 0−0 湘南ベルマーレ。いやあ、機能しなかったね4−4−2。ケリーの穴は埋まらないというか、埋まる気配すらないというか(笑)。要はFWの後ろウイングの中からの攻撃展開が全然なくなってサイドにもしっかりマークが残ってしまい、しょーがないのでロングフィードからFW・ウイングが個人技で突破しなきゃいけない状態だった。で、無理を重ねてゴール前に運んだボールもことごとくパラシオスにはね返された、と。今の東京のメンバーには(「ウイング」「サイドハーフ」でなく)「攻撃的MF」のポジションをこなせる選手が少ないし2000年ほどFWコンビに突破力がないので、ボランチの1人がもっと前に出るかケリーと同様(同等にはできなくても)の役割の選手を置いた方がいいのかもしれない。私見ではもうちょっと宮沢が俺様プレーをしてもいいと思うのだけれど…カバーリングに入るのが文丈だときついか。そう考えると、ケリーがいない場合は宮沢+浅利(今日は頑張ってたよなー)か今野のコンビで行くということも考えられる。もしくはサイドに規郎・戸田よりは「絞り」の効くコバや梶山を使うとか。あるいはトップ下梶山か。いや、サポーターは色々組み合わせを考えて楽しめるけど、監督にしてみたら頭痛いわなあ。
アマラオはやけに体の調子が良さそうで、ドリブルもかなりキレてましたな。まあ、頑張って湘南を躍進させてほしいものである。個人的には、あのスタンドの大「アマラオコール」とか「シャー」は、ちと行き過ぎていたのではないかと。せっかくの新シーズンのチームのお披露目だったんだからさ。ちょっと未練がましい感じもするし。
[3月7日追記]一晩寝たら、まあアマラオだからいっか、という気になっていた(笑)。
試合後、お寒い内容によりスタンドには不満ムードが充満していたのだが、またしても原監督の「超天然」スピーチが全てを吹っ飛ばした。「今週、ちょっと練習し過ぎました」「今日反町が来てるんで」「見せないようにするのが大変でした」「(スタンドから反町サン向けにブーイングが起こって)いやもう帰ったみたい(笑)」「来週は、今日みたいな寒い試合じゃなく、熱い試合をお見せすることをお約束します」だってさ。大ウケ。原さんの挨拶聞けただけでも電車賃分以上の価値はあったと思う。
帰り、渋谷のワールドスポーツプラザで予約していた『F.C.TOKYO 2003SEASON REVIEW』を買い、さっそく家で観る。106分間だから結構なボリュームであった。わずか数ヶ月前の事なのに「あんなこともあったね。そう言えばこんなことも」ってな感じで懐かしいばかり。11月のヴェルディ戦後の原監督挨拶がちゃんと収録されているのがよかった。あの試合は、あらゆる意味でシーズンのクライマックスだったと思うから。
夜、世田谷のまつげ夫妻宅で宴会。生春巻を巻くのはけっこう難しかった。フラフープはダイエットに効果あるのだろうか?
そのままお宅のテレビ(テレ朝)でアテネ五輪最終予選を観る。日本 2−0 UAE。前半30分以降はGKがCKかぶったりDFのマークがズレたり後方からのファウルでFKを与えたりして冷や汗もののシーンが続いたが、そこでUAEのシュートがことごとく枠から逸れるのを見て根拠もなく(まあ、流れから)「悪くても引き分けは行ける」と確信した。あとは1点取れるかどうか。交代で高松を投入してはいたが、両サイドの徳永・森崎が突破力に欠けるためいいクロスが入らない。勝ちに行くなら石川投入か。しかし山本監督は動かなかった。これは、一見消極的にも見えるが決して悪くない判断だろう。何しろ今日こそが本物の「絶対に負けられない戦い」だったのだから。
「引き分けでも御の字だ」と覚悟した後半残り10分、勝負を決めたのは、両チームが疲労の極に達しようとしている中で未だ気力・体力・技術の全てにおいて高いレベルを保っていた日本のエース。田中達也。左サイドから回り込むドリブルで一気にDFラインを突破、シュートこそGKが弾いたもののボールは詰めていた(偉い!)高松の足下に転がって押し込まれた。そしてその2分後、相手のクリアミスを拾った達也は間髪置かずミドルシュート、早いタイミングで撃ったことがGKのミスを誘ったか、ボールはGKに当たりながらもゴールラインをわずかに超えた。決定的な2点目。頼りになる。決定的な仕事ができる。この男をおいてU23代表は語れない。まさに「エース」と呼ぶにふさわしい男である。
とにかく、敵地できつい環境にある中、選手たちは本当によく頑張った。特に鈴木啓太の奮闘ぶりにはちょっと胸が熱くなった。守備の強さとカバーリング・パス能力・攻撃センスの全てにおいて物足りなさが残るのは相変わらずだが、アウェイの厳しい状況において初めて彼の良さがわかったような気がする。技術的には間違いなく(U23代表の中では)下手くその部類。だけど、その下手くそな選手がミスしながらも頑張って頑張って頑張り通すところに胸を打たれる。おそらく彼のキャプテンシーの源はそういうところにあるのではないだろうか。自分の弱いところを自覚しながら成長していけば、今に宮本みたいな存在になれるかもしれないと思う。
そんな選手たちの頑張りを目の当たりにして、試合後のインタビューで涙ぐんで言葉に詰まった山本監督。まだ3試合残っている段階でそれはいかんという意見もあるだろう。この試合の采配に対する批判だってあるかもしれない。だけど、あの涙を見る限り、彼が僕たち日本のサッカーファンと多くのものを共有している人なのは間違いない。僕は山本さんに共感する。山本ジャパンは「僕たちの」日本代表だと思う。コンディションも悪く(この試合でも出来は悪かった)、加えて不祥事さえ起こした茂庭をこの大事な試合で先発させてくれたのも嬉しかった。山本ジャパンが、どこぞの代表と違って、きちんと「チーム」として機能していることがわかる試合であった。
ま、実はまだ折り返し地点にすぎないわけで、日本ラウンドで負けたら何にもならないのは相変わらず。放置するわけでも規則で縛り通すわけでもなく、個々の選手の個性も勘案してチームを作り上げていく山本サッカーが大きな結果を出せば、日本サッカーにもまた新たな地平が切り開かれるのではないかと思う。とにかく、頑張れ。頑張ってくれ。
長嶋茂雄氏入院は僕にとってもかなりショッキングなニュースであった。何しろ長嶋さんですからねえ。まさに晴天の霹靂。元々不健康そうなひとならばともかく、「絶対病気なんかかからないんじゃないか」という印象のあった人だけに、ファンでも何でもない僕でも不安感をかき立てられてしまう出来事であるように思う。快復を心からお祈りいたします。
3月4日(木)
週刊サッカーマガジン964号読む。こないだのNumberもそうだったけど、石川ナオが「チーム(メイト)を語る」企画によく引っ張り出されるのはやっぱり彼が聡明だからってことなのかな?「インテリジェンスのある高速サイドアタッカー」っていいなあ。
ジーコに関しては割と是々非々のスタンスをとってきた「マガジン」だけど、さすがにオマーン戦後は編集長を筆頭として(笑)アンチ・ジーコへと傾斜してきているように見える(一部論者除く)。ジェレミー・ウォーカーの「ジーコは自分が何をしているかも分かっていない、と思う」には笑ったが、その通りだと思う。あと、ジーコジャパンに絡めて、「定型的攻撃」「クローズドスキル系の技術」と「流動型攻撃」「オープンスキル系の技術」を対比して論じている西部謙司さんの連載は非常に興味深く、次回がちょっと待ち遠しいね。
UAEは3−0でバーレーンに勝ったとか。やばい(笑)。強いじゃんUAE。明日の試合はどう考えても、最高に、アトランタ五輪予選のサウジ戦並に厳しい試合になりそうだ。相手はホームの大観衆に後押しされて攻め寄せてくるのだろうか。先取点を奪われるのはあまりにきつすぎる。まずはしつこいプレスをかけ続け、我慢することだ。そして、チーム一丸で耐えて耐えて耐えて、耐え抜いたところで逆襲の一撃………前園真聖になるのは誰だ?
夜、NHK−BSでアテネ五輪最終予選。日本 4−0 レバノン。次が大事な試合なので「ホッとした」などと気を抜くわけにも行かないだろうが、とりあえず「よしよし」くらいだろうか。相手が初戦に比べて弱かったとはいえ、点の取り方と取ったメンツがよかったように思う。立ち上がりから優位に試合を進めつつもなかなかシュートが決まらず苛立ち始めた頃に飛び出した、エース田中達也の素晴らしい先制ゴール。続けざまにキャプテン鈴木の追加点、そして後半味方にバテが出始めたところで控えFW高松が見事なトラップから中押し。で、ロスタイムに切り札石川がとどめのミドルシュートを突き刺して計4点。
特に鈴木啓太の2点目は、思わずテレビの前でガッツポーズをしてしまったほど鮮やかな得点だった。右サイドを破って正確なクロスを上げた田中も素晴らしかったが、そこに走り込んでいた鈴木はとにかく偉い!何度も繰り返すように今の山本ジャパンのスタメンには「ヨコ系」のパッサーが森崎しかおらず、攻撃の広い展開という部分に難がある。加えて初戦のように鈴木・今野が横に並んでしまうと、中盤は完全に停滞してしまう。そういう意味でも今日の先制点後のように鈴木が前や斜め前にどんどん飛び出して行き、今野はそれを見ながら中盤固めに専念、という形で「タテ系」2人が異なる持ち味を生かして中盤を活性化したのはいいことだ。そしてそれが可能になったのは、DFラインからサイドへのフィード→ファーへ流れた平山狙ってクロスという1次攻撃の形がしっかり作れていたからだろう。石川の先発起用は当たりだったと思う。
ただ、問題は次のUAE戦。日本が今日と同じようなメンバーで臨むとなると、UAEは当然DFが石川の前に蓋をし、アタッカーは那須・森崎のラインにプレッシャーをかけてくるだろう。となると今度は中盤が(外を動いていく球に合わせる形で足を動かすのではなく)自力でボールを動かして行かなければならないのだが……カギはトップ下か。ボールを足下に収めてサイドや鈴木の飛び出しを生かすとなると当然第一候補は松井になるが、今日みたいに「ダンスマン」(笑)されてしまうとやぱり攻撃は停滞してしまう。調子によっては前田先発、あるいはUAEがある程度積極的に攻めてくるのであれば山瀬先発も面白いかもしれない。
あと心配なのは、連戦による疲労と、守備の連携か。疲労の方はメンバーのやりくりでしのぐしかない。DFは、那須がカバーリングに健闘しているけれども、闘莉王の上がった後今野のカバーだけではやっぱり手薄になる(攻撃の事を考えればそこは割り切るしかないが)し、何よりGKがちょっと…(笑)。
ともかく、今日しっかり勝点3を取ったので、次は「とりあえず負けなければいい」試合になる(よね?)。冷静に、普段通りの力を出せばきっと大丈夫だ。がんばれよー!!
3月2日(火)
録画でプレミアシップ。フルハム 1−1 マンチェスター・U。これでユナイテッドは「終戦」と言っていいのではないだろうか。勝点差云々より、1月にCB補強しなかったのが結局長丁場を乗り切る上で致命的であったように思われる。この試合もサハの超スーパーゴール(スピードでDF2人を置き去り!)で先制したもののリードを守れず、最後には主審のジャッジにまで見放された(サハがGKに突き飛ばされたの、あれ完全にPKだよな)。もうとっととチャンピオンズリーグに専念した方がいいんでないの?という感じである。
しかし、ここ最近のユナイテッドの落ち込みぶりを見るにつけ、欧州トップクラスのサッカーチームであっても実はとてもとても微妙なバランスの上に成り立っているということがよくわかる。リオ・ファーディナンドの離脱はDFラインの不安定化を招き、それがボランチの攻撃参加を妨げ、その事が両サイドへのスムーズな展開を妨げ、最後はFWの孤立化につながった。豪華な攻撃陣をもってしても決して補えぬ穴。まこと、サッカーはおそろしい。
波光史成著『図解 会計のしくみ』(東洋経済新報社)読了。
3月1日(月)
夜、NHK−BSでサッカーアテネ五輪最終予選。日本 0−0 バーレーン。いやー、厳しかったねえ。やはり現地の気候も影響したのか日本選手の動きは重く、集中力もやや欠けるところがあったように思う。序盤を除いてはボール争奪戦(特にこぼれ球への反応)で優位に立てなかったし、途中からは(出し手だけの問題ではないかもしれんが)ミスパスのオンパレードになってしまった。田中達や菊池は特に調子が悪かった様子で、今野もいつもの高速DFがあまり発揮できなかったようだ。初戦で浮き足立ったということもあるのだろうが……まさか仕上がりが早すぎて韓国戦がピークだったってことはないよね?
それと、攻撃に関して、やっぱりこのチームには「前の見える」「ヨコ系の」選手が不足してるんだよね。基礎技術は高いし一芸を持っている選手が多いため、限られたエリア・局面での突破が連鎖すれば勢いに乗るのだが、一旦受けに回ると攻撃を組み立て直すことができない。縦方向への可能性の低いパスをカットされ続けたり、狭い方へ狭い方へボールを動かしてしまったり。最後は、単調なパワープレーに頼るしかなくなってしまった。本来は鈴木啓太を外してパッサーを入れるべきなのかもしれんけど、彼はキャプテンだし、そもそも阿部も森崎和もいないメンバー(後は青木か…)なのだからちょっと動きようがない。
まあ、この試合は負けなかっただけでもよしとしよう。何を置いても、まずは次きっちり勝つことだ。高松・坂田に期待。
えー、「代表キャバクラ7事件」(笑)について、その2。「悪いことは悪いに決まっとるが、んな大騒ぎするほどのことじゃないよ」という僕の意見は相変わらずだけれど、しかし某所で(いや、おがんさんとこですが)「一般の婦女子にはキャバクラもセクキャバもランパブも区別ついてないです。「いやー。ふけつー」みたいな。」と書かれていたのは結構ショッキングであった。そっかー。そう言われてみると、代表や東京のファンの大きな部分を占めるおなごサポーターがキャバクラは風俗の範疇にはいると思っていても不思議じゃないわな。そうか、それは確かにイメージ損なうこと著しいかもしれん。うーむ。僕なんかだと「キャバクラくらい(トラブルのことはさておき)別にいいじゃん。風俗で体力消耗したわけでもないし(笑)」とか思ってしまうけどね。本来水商売と風俗ってはっきり別のカテゴリーで(中には微妙な店もありますが)、客が受けるサービスも全然違うからさ……とか書いてると、うまねんWEBもイメージダウン!!
あとね、「選手がそういう事するのも、今の日本代表の悪い雰囲気を作っているジーコのせい」っていう言い方はやめた方がいいと思う。選手たちはみんなプロなんだから、自己管理(ツッコミを入れられないように脇の甘さを見せないこと含む)は自分の責任でやらなくては。代表関係の重要な試合がいくつもある時期にリオのカーニバルに出かけるのが悪いのと同様、代表の合宿中にこういう事件を起こすのだって悪いに決まってるのだ。ただ、監督が職務放棄まがいのバカやるのに比べりゃ、若い連中がバカやる方がまだ大したことないっていうだけの差で。
いずれにしろ、あんまりあーだこーだ言ってると週刊現代の思う壺な気もするので、少なくとも日記で書くのはここら辺で打ち止めにしよう。