2月10日(火)

 田尾和俊著『恐るべきさぬきうどん3 最後の聖麺』(ホットカプセル)読了。さすがにネタも尽きてきた様子。新規の穴場探訪というより「人の紹介の確認」(この差違は微妙だが)が多くなってきたし、数年前から掘り返したような(笑)お便り紹介もチラホラ。ギャグもどこかで見たものが多い(これはしゃーないわな)。もちろんそういう不満が出るのも期待の高さの裏返しであって、単なるグルメ本の枠を超えた「読み物としての」オモロおかしさ自体はまだまだ健在である。巻末にはこれまでのまとめ的な「麺通サミット」(笑)のコーナーがあって「S級指定店」が挙げてあるんだけど、これを見るとやっぱり先々月の遠征前に読むべきだったかなあ、と思う。特に「あたりや」には絶対行っておくべきだったな。

 で、前書きにもあるとおりこれで完結か……と思ったらまだ4巻5巻と続くんだな、これが。読むのが恐ろしいというか(笑)。

 

 夜中、スカパーでセリエA。ウディネーゼ 1−3 ボローニャ。イタリアの『ガゼッタ』紙が中田に評価「8」をつけたというからどんなプレーだったんだと思って観てみたのだが……なんだ、フツーじゃん(笑)。別に、ボローニャ移籍後の数試合の中でも出来のいい方ではなかったような。もっとも、シニョーリを欠くボローニャにあって既に中田が大黒柱的存在感を発揮していることは確かで、単体としてのプレーそのものよりもチームの出来全体の方が評価に関わるようになってきているのかもしれない。責任は重大だが、世界にアピールする千載一遇のチャンスとも言えるだろう。

 

 これには共感(自省を込めて)。


2月9日(月)

 最近絶好調の東芝府中については、ここ(←2/11リンク先訂正)の2/8付日記に超的確な論評(「東芝府中のよいところは〜」以下の文)がしてありますな。ラグビーのプレーは個人技にしろ組織プレーにしろゴールラインを越える(トライorゴールをとる)ために行われているのであって、(方法論の差違はあれ)そのためにフィフティーンの意思統一がなされているのが「いいチーム」であり、そうした意識が相手や観客に向けて存分に表現されているのが「いいラグビー」なのだと思う。それは考えてみれば至極当たり前のことなんだけど、プレーヤーやチームというものは(かえってその「レベル」が高いほど)戦術・技術の複雑な迷路にはまりこんでしまいがちであり、しばしば本来の目的を離れてパス回しや次のフェイズへの布石が自己目的化してしまう。一旦栄華を極めたチームがそのようなプロセスにはまって衰退するのはよくある話だし、今のサントリーがその手の悪循環にはまっているのは間違いなかろう。いつ何時も忘れないようにしなければならないのだ。「めざせ!ゴールを!!」

 このことはサッカーにだって当てはまる。「ダイレクト・プレー」の大切さというヤツだ。具体的にわかりたい人は、DVDでFC東京の2000年シーズンゴール集を見てみよう(笑)。


2月8日(日)

 昼からJSPORTSでラグビーマイクロソフトカップ1回戦。サントリー 5−32 NEC。サントリーが君臨する時代は完全に終わったようである。選手層が薄くなったり戦術が読まれていることもあるが、何より相手方が自信を持ってサントリー戦に臨むようになってきたのが大きい。この試合もNECが自分の得意なラグビーに徹したのに対し、サントリーが「おつき合い」してしまったような印象。小野澤の孤軍奮闘ばかりが目立つ試合だった。NECの方は、確かにトーナメント戦に強そうなスタイルだし、それを自覚してやっているのが強みだろう。東芝府中に次ぐ優勝候補だ。

 試合後のインターバル、大急ぎで秩父宮に駆けつけて第2試合は生観戦。ヤマハ 10−39 東芝府中。前半はゴール前に押し込まれながらもヤマハが粘り抜き、5点リードで折り返す。その守備力は「さすが」と唸らせるものがあったが、しかし最近の東芝は後半にこそ強みを発揮する「2段ロケット」。淡々とトライを積み重ね、気がつけば大差のゲームとなっていた。今の東芝は強い。本当に強い。あと2週調子さえキープできれば優勝はほぼ確実だろうし、それくらい報われていいラグビーをしているチームだと思う。

 

 夕方、新宿区役所裏の「ルノアール」で打ち合わせ。具体的な詰めはまだまだなんだが、とりあえず「野郎はみんなエロネタが好き」という一点だけは確認できたようである(笑)。特に峰○氏(本人の名誉に関わるため一部伏せ字)は、「マ○」だの「○射」だのとぶっ飛んだ単語を連発して村田を大喜びさせてくれたのだった。

 帰りに「東京麺通団」で遅い夕食。あつかけにゲソ天・なす天・イワシ天。いつもは天ぷらを小皿の上で醤油をかけて食べるのだが、ふとためしにゲソ天をダシにひたして食べてみたらムチャクチャうまかった。揚げたてでなければ(種類にもよるだろうが)醤油よりダシをかけた方がころもがしっとりしていい感じかも。

 

 帰宅後、テレビをつけたら日本五輪代表×イラン五輪代表のテストマッチが終盤だった。いや〜、テレ朝もう「平山カメラ」(笑)なんつーのまで設置しちゃってさ、「平山、平山」の連呼ですよ。「スターシステム発動!!」、みたいな。平山は聡明で天狗になるようなタイプじゃないみたいだから、このまま行くと中田みたいなマスコミに冷淡な男になるんじゃないかという気がする。先制点(ちゃんと田中達也も褒めてやれよ!)のシーンといい、後半ロスタイムにロングボールを胸トラップで受けて決定的なシュートを放ったシーン(釜本みたい!)といい、いい選手であることは間違いないと思うんだけど。慌てないのが素晴らしいよね。

 あと、角澤アナは、はっきり言って実況やめた方がいいと思います。君は、90分間絶えず怒鳴りたててないと死んでしまうのか?人を不愉快にさせるのもそろそろいい加減にしてほしいと思う。

 東京サポーターとしては、今野が上の年代でも守備に攻撃に「効く」選手であることが確認できたのが収穫。合流してくるのがスゲー楽しみ。


2月7日(土)

 昼間は家で昼寝三昧。年が明けてから体調がぐずぐずとすぐれない上に仕事もそれなりに忙しかったため、体はけっこうガタが来ている感じ。

 

 夕方、TBSで代表のテストマッチを観る。日本 4−0 マレーシア。ま、「1次予選を想定して」組んだマッチメイクなんだろうけどさ……実力の釣り合いってものも少しは考えるべきだったのではないだろうか。いくら何でもマレーシアが弱すぎた。特にGKはひどく、ボールの曲がる方向と逆に跳んじゃあそりゃ入るわな(笑)。この4得点で「快勝」「好発進」などとはしゃいではいけまへん。記念すべき土肥ちゃんの初キャップ試合でもあったのだが、たま〜にしかボールが飛んでこないもんだからかえって緊張しちまったよ。宮本のバックパスで東京サポーター全員フリーズ(笑

 で、山田のシュート(これ自体はなかなか良かった)をまたGKが後方にそらして(笑)4点目が入ったところで出かける。ということで石川・加地・茂庭の出番は見ていないのだけれど、少なくとも加地については他のレギュラー組に混ぜる形で試してほしかったな。1次予選では左右から相手が息つく暇もなくクロスを放り込み続ける攻撃が必要になるだろうから、多分山田より加地の方がいいんじゃないかな〜と僕は思っているのですよ(逆に、石川は1次予選ではあまり出番ないかも)。そういう見方からすると、久保の不調もちょっと気がかりだね。

 

 夜、赤坂の「和民」で飲む。了の指摘通り、なんか昔に比べて食い物が不味くなってるような気がするなー。「すっとこどっこい」に慣れたせいだろうか。

 

 夜中、スカパーでプレミアシップ。エヴァートン 3−4 マンチェスター・U。いや〜、この試合もシビレた。ユナイテッドの3点リードからエヴァートンがじりじり追い上げてついには追いついて。昨日の試合のリプレイを見ているようだったけど、ただ、ユナイテッドとスパーズの違いは決定力(試合を決定づける力、という意味で)のあるFWを持っているかどうかにあるのだった。値千金の決勝ゴールを突き刺したファン・ニステルローイの立ち姿のかっこよさよ!!オーラが立ち上っているような気さえした。さすがは年俸10億のFWである。


2月6日(金)

 夜、JSPORTSでFA杯4回戦再試合。トットナム 3−4 マンチェスター・C。45分の段階でトットナムが0−3でリード、しかもシティは退場者を出して10人。この状況で、いったい誰がこの結果を予想できたというのだろう。終盤、トットナムDFラインの後ろに入れられるアーリークロスまがいの(笑)ボールに対してことごとくシティのアタッカーが競り勝っていくのを見て、改めて「前がかり」という言葉の意味を実感させられた。「状況の優位や劣勢が何だというのだ。そんなもの、人間の力でひっくり返してしまえ!!」というメッセージが伝わってきたというか。ロスタイム、キーンのヘディングシュートが決まった瞬間背筋に電流が走った。

 

 DVD『THE VERY BEST OF ダウンタウンのごっつええ感じ ♯1』観る。今観てもぜんぜん笑えるね、これ。「5人合わせて、ゴレンジャイ!!」(笑)。あと「妖怪人間」とか「おかんとマー君」とか「MR.BATER」とか「挑戦者」(試合前の国歌がいつまでも終わらないやつ)とか「ガタンゴトン」とか、まさに珠玉のコント集。腹いてーよー(笑)。


2月5日(木)

 夜、渋谷の「麺喰王国」「勝丸」で正油焼豚ラーメン+煮卵。まあ、普通においしかった。でも、正直1,100円かけるほどのものではないとも思った(つれの食べたとんこつ塩味のラーメンはなかなかのものだったそうだが)。さほど混んでない割に出てくるのが遅かったし、「老舗実力店」という割には…。あと「竃」には行ってみなければならないとは思うけど。

 ところで、この「麺喰王国」とやらの公式サイトにはこういうページが設けられているようですが、「〜してほしい」「〜して下さいね」という依頼あるいはお願いならともかく、「下記のリンク許可条件に同意していただく必要があります」とはどういうことなんだろう。「弊社は、自らの判断に基づき、いつでも本サイトへのリンク許可を取り消すことができるものとします」って、僕には何を言っているのやら理解不能なんだが(笑)。誰でもアクセスできるネット上に自ら商業的宣伝効果を狙ったサイトを設置して「いらっしゃい、さあいらっしゃい」と言っているくせに、人がそこを紹介しようとすると「許可がいります」って、ちょっとムシが良すぎないかね?


2月4日(水)

 夜、JSPORTSでFAカップ。ミドルズブラ 2−1 アーセナル。ミドルズブラというチームは時折爆発的な力を見せることがあるんだが、この試合はその典型。アーセナルがアンリ・ピレスを温存したとはいえ、スコア以上の完勝だった。ゼンデン・ジュニーニョ・メンディエタのアタッカー陣は華麗かつ破壊力抜群だし、後ろにはサウスゲイトとミルズがいる。リーグ戦で12位にいるのが不思議でならないのだが…なんで?

 

 『Number』594号読む。今回の特集は「不器用で悪いか!」ということで、大方の予想通り(笑)清原・川口能活・野茂といった面々が登場。森末さんも書いていたように、『Number』は「サッカー日本代表特集」とかよりこの手の種目に関わらないテーマものの方が面白い事が多い。座談会と斉藤孝のコラムはイマイチだったがインタビューものは標準以上で、特に吉田義人の話(文:藤島大)の最後の一行と坂本博之の話、あと野茂×佐野対談の「真面目にやってる人がほとんどや。俺はそう信じてる」にはマジで泣けた。


2月3日(火)

 夜、仕事仲間5人と六本木ヒルズに映画を見に行く。ブームはもう去ったということなのか、それとも平日夜は元々こんなものなのか、ヒルズ内は人影もまばらで心配していた混雑はなかった。とりあえず「香港茶楼」という店で夕食をとる。店は綺麗で料理も出るのが速く、味も結構イケる方だと思う。また使おうかな、と思ったのだが、休日はやっぱり行列しているらしい。うーむ、並んでまで「流行の店」で食いたいとは思わんなあ。

 

 で、ヴァージンシネマでエドワード・ズヴィック監督『ラスト・サムライ』。不平士族をネイティブ・アメリカンに重ね合わせるのは時代考証的にもアナロジーとしても適当とは思えないし、ツッコミどころには事欠かない(だって、政府側が送り込む暗殺者がもろにNINJAなんだぜ(笑)!)映画だが、しかしトム君のくそ真面目な日本びいきっぷりに免じて許してあげようじゃないの。これはそもそもリアルさよりも一種の「美学」の追求を目指した作品であって、日本ではなくおとぎの国「JAPAN」の物語だと思えば腹も立つまい(駄目(笑)?)。渡辺謙や真田広之の過剰さを排した演技と文句なしのアクション、日本俳優陣の頑張り、そしてトム君の腰の据わった刀さばき。見せ場は十分だ。惜しむらくは、最後の天皇とトム君の対面シーンが蛇足だったかな。トムは戦闘できちっと死ぬか、さもなきゃ行方不明にでもならなきゃいかんだろう。都合良すぎでちょっと引いてしまった。ま、ともかく、期待していた以上のものは見せてもらったので満足だ。

 

 終映後、感動の涙が止まらぬ女性2名を駅まで送り、男4人で渋谷に出て「魚民」で軽く飲む。女性陣の前ではとても言えなかったツッコミ話で盛り上がりまくり。「あのニンジャ、100人くらいいたぞ(笑)」「いくら侍でも鉄砲くらいは使うだろ、戦国時代でも使ってたんだから」「トムは監視役の侍にボブとか名付けて、失礼な奴だ。ガキの事はちゃんと本名で呼んでたのに(笑)」「エンドロールが長くて長くて、コントかと思ったよ」「トム死刑だろ、普通(笑)」等々。あと、『ゾンビ』リメイク問題とか、三池崇史は打率悪いねとか、映画よもやま話。


2月2日(月)

 録画でプレミアシップ。ブラックバーン 2−3 チェルシー。取りつ取られつのシーソーゲームといえば聞こえがいいが、立ち上がりの不意を突かれて先制されたチェルシーが「開眼した」ランパードの2ゴールで逆転、でもFWの決定力不足に意味不明の交代・パス回しの精度の低さで追加点は奪えず、また不意を突かれて同点。要するに「何やってんだよチェルシー」的な展開だったのだが、しかし終了間際のジョンソンのボレーシュートだけは文句なしに凄かった。ビックリした。ゴールネットが破けるかと思ったもん。つーわけで、またも個人能力で押しきり、どうにかチェルシーは3強の一角として踏みとどまった……のかな(笑)?

 放送中、解説の粕谷秀樹さんが「あとチェルシーに足りないのはラウール(みたいな選手)」という趣旨の話をしていて、深く同意。最近レアル・マドリーも色々ともめているらしいが、ロナウドやジダンやフィーゴやロベカルの穴は埋まっても、ラウールの穴だけは絶対に埋まらないことは確かだ。

 

 FC東京の2004年シーズン新体制発表。うむ。こうして改めて眺めてみると、ますます楽しみな陣容になってきたじゃないか。注目の背番号、イメージ的には阿部が9でルーカスが11だと思ってたんだが、逆でしたな。ルーカスもまだ未知数である以上、アマラオの後を引き継ぐのは阿部しかいないという判断なんだろう。それはそれで良い(嬉しい)選択だと思う。あと、根拠はないんだけど、なんとな〜く馬場と規郎の背番号は逆にしてほしかったな。まあ結局そこら辺のイメージは彼らの活躍次第でいくらでも変わっちゃうんだけどね。今野と増嶋はいい番号が空いていて良かったねえ。とにかくもう早くJリーグが始まってほしいと思う今日この頃。まだあと40日以上ある!

 ちなみに、今年のチームスローガンはこれ。「90分間攻撃サッカー。」のシンプルさに比べるとやや演出過剰(笑)にも感じられるが、しかしこの変な横文字など使わない、たたみかけるようなイケイケぶりが東京らしくて素晴らしい。だってさ、なにしろ「激流のごとく」だぜ(笑)。


2月1日(日)

 風邪7日目。鼻と喉は小康状態。昨晩寝る前に飲んだ風邪薬の影響かやや体がだるめなので、1日ゴロゴロして過ごす。

 

 近鉄バッファローズの球団名売却構想については、珍しくナベツネを応援しようかと思っている。さすがに「これだけはやっちゃいけない」リミットを超えてるでしょ、これは。元々プロ野球の球団名は親会社の社名になっているわけで、そこは我々Jファン的には眉をひそめたくなるところでもあるのだが、しかしそのような形で数十年の長きにわたってこの国随一のエンターテイメントは成立してきたのだし、個人的にも「その球団の経営・成績・存続についてきちんと責任を担う」のであれば会社名が球団名となっていても別にかまわないと思う。でも、今回の構想はそれとはわけが違う。なんでファンの思い入れの対象となるべき球団名を、それだけ切り離して、どこの誰とも知らんような会社に売らなきゃいかんのよ。しかも、それが何年かごとに変わるというのだから最悪である。ファンは、あるいはマスコミは、新しい球団をどう呼べばいいか相当混乱するのではないだろうか。近鉄も膨大な赤字を背負いきれなくなったのだろうが(基本使用料の「35億円」って、広告価値じゃなくて今の年間赤字額なんじゃねーの)、いっそ球団丸ごと売却した方がまだしも潔いいぞ。

 だいたい中村紀洋なんぞに年俸5億も出してる球団が「金がない」言うなっての。簡単な金勘定もできんのか、キミタチは。

 

 録画でプレミアシップ。マンチェスター・U 3−2 サウサンプトン。ピッチコンディションの悪さも手伝って両チームともいいサッカーをしたとは言い難かったが、しかし審判の不安定な判定とユナイテッドのDFのガタつきぶりが戦況を混沌とさせ、結果的には最後まで目を離せない接戦となった。ユナイテッド、リオ・ファーディナンド1人いなくなっただけでこんなザルDFになっちゃいますか。レアル・マドリーが隙だらけの今年、僕は密かに今年のチャンピオンズリーグはユナイテッドが勝つのでは、と思ってたんだけどね。いきなりリオが8ヶ月もいなくなってしまうなんて、いったい誰に予想できようか。あ、あと、攻撃の方では、クリスティアーノ・ロナウド君はFC東京の長澤コーチのところでクロスの修行をした方がいいと思います、マジで。


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