1月31日(土)
風邪6日目。朝から鼻腔拡張テープを貼って過ごす。鼻は別に大したことないのだが、一旦直ったかに思っていた喉の痛みが時間が進むにつれ再発。今年の風邪はしつこい。それとも、単に僕の回復力が衰えているということなのか?
田尾和俊著『恐るべきさぬきうどん』第2巻読了。テイストは第1巻と全く変わらず、どんどん読み進められる面白さ。ただ、後半になるとさすがにややネタ切れ気味というか、一般点の割合が増えたり有名店のレポートが載ったりと当初の「穴場探訪」という趣旨から外れつつあるのは否めない。まあ2巻続けただけでも大したものだと思うけど、これ5巻まであるんだよな…。3巻を読むのが少々怖い(笑)。
夕飯は赤坂の「大昌園」で焼肉。スタミナをつけねば、と思いながらガンガン食ってたら食いすぎで苦しく、咳がますますひどくなったような。いや、単に食いしん坊なだけなんですけどね。
夜中、スカパーでマージーサイド・ダービー。リヴァプール 0−0 エヴァートン。久しぶりにリヴァプールの試合を観た。なんか相変わらずひどい攻撃をやってるねえ。もともとリヴァプールはオーウェン頼みのチームであって、別にそれはそれで構わないと思う。のだけど、今は他のアタッカー陣がオーウェンを生かすどころか、彼らがてんでバラバラの動きをしていて逆にオーウェンがサポートに奔走しているような印象である。キューウェルもオーウェンの動き出しを全然見てないし。オーウェン以外に1人「周りが見える」プレーヤーを置くか、それとももっとサイド攻撃・ポストプレー等選択肢を増やすか、とにかく何かいじらないままでは駄目だ。今日のようにドリブラーが中央に集まってお互いの動きを邪魔し、仕方なくミドルシュートを撃ってもタイミングをGK(しかもナイジェル・マーティン)に読まれている状態では得点の確率は低い。
1月30日(金)
昨日帰りにヨドバシカメラで買った加湿器「FE−05KLY−G」を一晩使ってみたんだけど、スゴイねえハイブリッド式は。全然蒸気らしいものが見えないもんだから、最初は「ホントに効いてるのかいな?」と思っていたらあーた、2時間もすればハッキリわかるほどにお部屋がしっとりしてましたよ。それも、スチーム式(湯気がボーッと出るやつね)とは違って変に湿っぽくなるわけでもなく、何というかあらゆるものの手触りがムラなくまろやか(笑)になった感じである。
風邪も5日目、加湿器のおかげでのどの方はすっかり良くなった。ただ、今度は鼻の方が……。マスクマンからティッシュマンに変身(笑)。
そんな感じで体調は改善しつつも完調とは行かないのだけれど、夜はつき合い(便利な言葉だ)でちょいと飲みに行く。新宿南口の「天海」という小ぎれいな居酒屋。4日ぶりのビールは、そりゃあうまかったですよ。こんなに長く飲まなかったのって大学出てから初めてではなかろうか。
ネーミングがナイスなニュース。
1月29日(木)
黒田硫黄著『映画に毛が3本!』(講談社)読了。『ヤングマガジンUPPERS』連載の映画紹介マンガを単行本化。左側にマンガ、右側に書き下ろしのコラムを載せる形式で60本余り。黒田硫黄だけに大いに期待を持って読んだのだが……これがイマイチ。いや、マンガ本体は面白いんだけど、連載との心境の変化なのか、それとも連載時に相当の制約があったのか、はたまたマンガと文章の「ノリ」の違いなのか、マンガではけっこういい面を取り上げてポジティブに描いているのにコラムではネガティブな評価が前面に出ていたり(逆のパターンはほとんどない)、何かちぐはぐな感じ。マンガだけか、もしくは文を加えるにしても軽い見出しと「本作の教訓」だけでまとめれば良かったんじゃないかなあ。
えー、イラクのサマワ市のなんとか協議会があるとかなくなったとか嘘ついたとか連絡不足だったとか、防衛庁長官がツッコまれて絶句したり首相が逆ギレしたり(こいつがまともな「反論」をしたのを最近見たことがない)して国会が粉叫しとるわけですが、そういう事実誤認はまあありがちなことだからあんまりしつこくいじめてもしょーがないというか。どーせ本当に安全だなんて誰も思っちゃいないんだろうし。それよりも問題なのは、「いざという時国連なんて守っちゃくれないんだからこういう時にアメリカにスリスリしとかなきゃ駄目だもんねー」という小泉の奴隷的発言の方だろう。理念も誇りも何もなく、ただでかくて強いヤツにゴマすって虎の威を借りるだけ。こういう打算のみ(そりゃ打算を一切なくせとは言わんさ)に基づいた政策を大真面目に「国際貢献」などと呼ぶ恥知らずな輩のなんと多いことか。
古賀なにがしとかいうアホタレのことをいつまでもギャーギャー騒いでる場合ではないのだよ、多分。
ついでに言うと、この話もまことにアホらしい。4回だろうが3回だろうが、そもそもベンチ入りすらしてない人間がプロフィールに「出場」と書いちゃいかんだろうが(笑)。
1月28日(水)
かぜ3日目。早くも体のだるさは消え始めたような気がするが、のどは相変わらず痛がゆい。油断すると咳がでるため、今日も1日マスクマン。
で、昨日の帰りにドラッグストアで見かけた「竹酢入りマスク」なるものを使用してみた。なんでも、竹を炭にする時に出る液を精製し5年以上熟成させたのが「竹酢」で、500種類以上の天然成分を含んでいるとか。ほーそりゃあさぞかし効きそうだということで試してみたのだが……うーむ。普通のマスクの内側に湿った竹酢シートを(さらにガーゼにくるんで)挟むという使い方で、確かにのどは楽になるような気がするのだけれど、竹酢シートの挟み場所がちょっとでもズレると通気性の悪いシートが思いっきり口と鼻を塞いでしまい、風邪で苦しむ前に窒息して死にそう(笑)。シートをもっと折って小さくしなければいけなかったのか?ともかく、高度なテクが必要なツール(笑)だった。
1月27日(火)
かぜ2日目。他人に感染らないよう、顔の半分以上を隠すでかいマスクで仕事場へ。「馬鹿は風邪ひかないはずなのにな」という超お決まりの言葉を何回もかけられた(苦笑)。相変わらずのどがちょっと苦しく、夕方早々に撤収。
映画秘宝3月号を読む。『王の帰還』と『ヘザーズ』の記事は面白かった。前作は大作すぎてとっつきにくさもある『指輪物語』の紹介として、後者は「社会を映す鏡」たる映画作品の解説としてまっとうに機能していると思う。プロの仕事です。一方、誌面の中心はは2003年ベスト10特集だったが、こちらは適当に読み飛ばす。仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、映画秘宝も(ムックの頃に比べて)メジャーになるにつれアンチテーゼとしての価値は確実に減少しているよね。相変わらず独自のスタイルは持っているけども、それはそれとして他の映画雑誌と等価というか。ま、秘宝の目論見通りその手の切り口が定着したからこそ言えることだけど。
加賀見は普及部コーチですか…。東ガス一の男前だっただけに、スクールのお母様方は大喜びかもしれん(笑)。個人的には、同い年の選手が引退してコーチとかになるのを見るとちょっと複雑な気分である。
1月26日(月)
仕事中から集中力を欠いてボーッとしたり情緒不安定になったり(笑)していたのでおかしいなと思っていたら、どうも風邪を引いたらしい。のどが、なんとなく、苦しい……。
ということで早めに帰宅して寝っ転がって『ゴルゴ13』文庫版1巻を読む。初期ゴルゴはとにかく軽口が多くて笑えるな。「美人のアシスタントくん」って、おいおい(笑)。最近の話だと一言も喋らないのがデフォルトになってるのに。あと、第1話の最初が「いたずらしようと背後に忍び寄った娼婦を反射的に殴ってしまいトラブルになる」という、今の目で見るとセルフ・パロディじゃないかと錯覚するような始まり方をするのも面白い。ラスト・シーンは、どの話もやたらカッチョよく描いてあるね。
こんなデカデカと書いたらもはや「密会」じゃないだろう、というツッコミはさておき、もしかするとあの日誰かから風邪をもらったのかもしれないなーと思うので、皆さんビタミンCは多めに摂っておきましょう。あらちゃんさん(というのも変な言い方だな)がなぜ緊張したのかって?「ケンカ屋峰村」「地雷男ミネ」という部分はいまいち周知されてないみたいだからなー(笑)、3じゃん(笑)?
午後、秩父宮ラグビー場でトップリーグ最終節。東芝府中 50−10 サントリー。東芝は昨季あたりからスピードに乗った直線的な攻撃を売り物にしていて、でも何となく個々の強靱さを強調しがちなところがあまり好きになれなかったんだけど……先々週の神鋼戦、そして今日の試合を観て完全に見方が変わった。見直した。「次の展開」を考えるあまりパス回しの自家中毒に陥っているサントリー(や他の追随チーム)と比べて、東芝府中の攻撃はそのフェイズごとに「抜いてやる」「突破してやる」という意志がよく出ているものだった。だからパス回しも前へ突っかけるスピードも速く、時には瀬戸際のタイミングでも思いきってつなぐことでビッグチャンスを生み出していく。モール攻撃と展開の場所・バランスも良かったと思う。神鋼・サントリーと連破して優勝できなかったのは気の毒ではあるけれど(それがリーグ戦というものだが)、存在感を示せたのは間違いない。見ていてとても美しいラグビーだったと思うし、日本ラグビーが忘れかけていたものを思い出させてくれたような気さえする。薫田監督と選手達は、大いに賞賛されるべきだ。
一方のサントリーは、ほとんどいいところがなかった。前半中頃に東芝府中のミス(勝ち慣れていないだけに浮き足だった?)を突いて追い上げた時には接戦に持ち込めそうな雰囲気もあった。でも、ハーフタイムにもう一度立て直してきた東芝の高速展開の前にDFは崩壊。連続トライを許し、最後は次々登場する東芝のフレッシュな交代選手達にも翻弄されてろくな反撃もできなかった(後半0点!)。もうイエレミア・小野澤・吉田といった突破役を使うタイミングが完全に読まているし、フェイズを重ねているうちに何となくDFラインに穴が空いてそこを個人技で突く、というやり方自体がマンネリ化しつつもあるのだろう。攻撃ムーヴの工夫なんかは東芝より複雑・高度にやっているように見えても、そもそもチーム全体に迫力がなくなってきているというか。ま、選手層が薄くなっていたところに怪我人が続出したことも影響しているのだろうが、このまま続く2つのカップ戦でも挽回できないとすれば、これも「一つの時代の終わり」となるのだろうか。
今日の試合の結果、トップリーグ初代王者は神戸製鋼に決定。サントリー・東芝府中に負けはしたが下位への取りこぼしが少なく、しぶとく勝点を積み重ねて栄冠を手にした。正直言ってスター選手が何人もいる割には地味というか印象が薄いのだが、あの試合巧者ぶりを考えればリーグ戦の王者というのもある程度納得がいくだろう。接戦が多くなって、最終節まで緊迫した優勝争いが続いて、とりあえず強化策としてのトップリーグは成功への方向に進んでいると言えるのではないだろうか。どちらかというと問題は人気の方か。今日みたいに1万人強の観客が入ってくれればいいのだが……女の子の歌とかは別に要らない(個人的にはチアリーダーの方がいいな(笑))から、変に若者向き(とオジサンたちが思いこんでいる(笑)雰囲気)にせず、格調高くスマートに演出してほしいよな。
夜、スカパーでセリエA。パルマ 0−0 ボローニャ。両チームとも戦力的には苦しい状態なので、ある意味妥当な痛み分けということになるだろうか。中田は合格点のプレーはしていたと思うけど、1トップのトップ下では彼の長所が生きづらいし、今季あまりフル出場していなかったせいか終盤はフィジカル的に苦しそうな印象だった。しかし中田があまり活躍しなくてもシニョーリが欠場していても、それでもボローニャの試合は楽しい楽しい。だってパリウカのスーパーセーブが堪能できるんだもん。もう今年で38にもなるのに、その神様ぶりは全く衰えていない様子である。そう考えると、一観客としてはボローニャのDFがザルのままの方が楽しいのかも(笑)。
1月24日(土)
昼間、JSPORTSでトップリーグ。クボタ 7−35 ヤマハ。ヤマハは飛び抜けた能力の選手・華やかなスターはいないのだけれど、しかしチームとしてよく鍛えられている。この場合の「チームとして鍛えられている」とは、個々の局面・試合の流れにおいて選手間で意思統一ができるようになっているということだ。耐える時はしつこいタックルで耐え、チャンスと見るや素早い攻守の切り替えで迫力あるカウンター!!こういうチームは個人的に大好きである(FC東京チックでもあるし)。1敗しかしていないのに優勝に届かないのがちょっと気の毒だが、来年はもう少し得点力をつけてリベンジしてもらおう。
夕方、新宿3丁目のルノアールで打ち合わせ。ルノアールなんぞに入るのは、大学時代にリクルーターに連れられて本郷三丁目の店に入って以来だ。基本的に静かな場なのでゆっくり話すにはいいんだけど、机の上の変な置物がちょっとだけ気になったりしました(笑)。
夜は「魚や一丁」に流れて飲み。3連投なので用心し、ビールジョッキ2杯とグレープフルーツサワー5杯くらいに押さえておいた。この店の料理は相変わらずでかい。まな板みたいな厚焼き卵とか、フリスビーみたいなつくねとか。7時から11時くらいまで飲んで1人3千5百円なんだから、僕たち(「たち」は余計か(笑)?)のようなリッチでない人間にはありがたいことである。
夜中、JSPORTSでFA杯4回戦。アーセナル 4−1 ミドルズブラ。ミドルズブラがけっこう荒っぽいプレーをしていたのに、アーセナルの連中がけっこう余裕しゃくしゃくで流していたのが印象的だった。ま、週末にホームでやったのならばこんなもんよ、といったところか。
1月23日(金)
夜、新宿中央郵便局前の「inton」で飲み会。店内を埋めるぶたさんの置物やイラストが可愛らしく、思わず「これから豚肉料理を食べる」という事実を忘れそうになった(笑)。2500円の「Boo」コースをいただく(ちなみに、他に「Foo」コースと「Uoo」コースがある)。鉄の串に刺して焼いたヤツが、とてもシンプルだけど一番うまかった。
2次会は南口の「歌広場」でカラオケ。色々思うところあって非常に緊張したが、とりあえず「いとしのエリー」と、あとこれとこれと歌ってごまかしておく。最近の曲?知らんよ(笑)。
その後渋谷に移動し、西口の「魚民」で2時半まで飲む。生グレープフルーツサワーなら何杯飲んでもだいたい大丈夫なことを確認(などと油断しているとまた悪酔いしちゃったりするのかもしれんが)。
帰ると、ちょうど『Foot!』の再放送をやっていた。我らが原監督のスペイン紀行編である。デポルのイルレタ監督は親切で熱心でサッカーが好きで自分の信念を持っていて……ヒロミと同類の人間ですな。マウロ・シルバやバレロン等に頑張ってスペイン語でインタビューするヒロミ、いかにも「俺もこれ欲しい」という顔でデポルの施設を見学するヒロミ、イルレタ監督のあまりの熱さにやや呆れ顔になりながらしっかり最後まで話につき合う(当たり前か)ヒロミ、イルレタ監督の軽自動車に対して「俺の自転車の方がいい」と失礼なことを言うヒロミ(笑)、スペイン料理を食って「これうまいよ!」を連発する(というか、それしか言わない(笑))ヒロミ。日本が誇る天然サッカー人原博実は世界中どこに行っても自分を見失わないのだった。すばらしすぎる。
1月22日(木)
夜、新宿西口の「こみね」で仕事の打ち上げ。生レバー刺し・生ハツ刺しを食いまくる。うまかった……んだが、どうも飲み物の方があんまりいい焼酎を使っていないらしく、腹一杯になる前にやや気持ち悪くなってしまった。いいちこでもボトルで頼めばよかったのだろうか。
帰りに思い出横町でつけめん。ここは何度来ても店名が覚えられないんだけど、素面の時に来る気にならないのだから仕方がない。まあ、大味な食い物です。
1月21日(水)
録画でトップリーグ。神戸製鋼 31−21 リコー。神戸製鋼は試合巧者である反面、(特にミラーあたりがいないと)もっさりしたというかオッサンくさいというか、とにかくシャープさに欠けるラグビーをすることが多い。この試合もそうした悪い面が出て、リーグ残留のかかったリコーの必死さと相まってあわやという接戦になってしまった。大畑をCTBに置いてボールを持つ回数を増やす、というコンセプトはわからないでもないけど、その外14番があまりスピードのない巨漢選手なので結局攻撃がスピードに乗っていかないんだよね。WTBを外でポイントを作るリンク・プレーヤーとみなして割り切っているのかもしれないが、彼の存在で攻撃の煮えきらなさに拍車がかかっているように思えてしまう。「いい攻撃を繰り返しているうちにゴールラインを越えている」攻撃の限界というか。