11月20日(木)

 夜、仕事が予想外に早く終わった(というか明日に延期になった)ので、新宿西口の「土風炉」で飲み会。ゴーヤチャンプルーとかビーフンとか。日本酒・焼酎がけっこう充実している店だと、ビールの方はあまり選択肢がない(というか大ジョッキがない(笑))ことが多いが、ここもそうだった。僕みたいな「ビーラー」としてはちょっとね。

 夜中、JSPORTSでEURO2004予選プレーオフ2ndレグ。オランダ 6−0 スコットランド。スコットランドは1stレグでいい勝ち方をしただけに、ちょっと「このチャンスを逃せない」という意識が強くなりすぎていたのかもしれない。序盤からボールキャリアにガンガン詰めていくのはいいんだけど、行き過ぎてイエローもらいまくって、自分でリズムを崩してしまった感じ。シュネイデルの見事なロングシュートが決まって通算得点で並び、FKからオーイェルが押し込むと、もうスコットランドに流れを挽回する力はなかった。あとはファン・ニステルローイのハットトリック・ショー。まあこの結果こそ順当と言えば順当なんだけど、しかしオランダも相変わらず気まぐれなチームではあるな。

 サッカーを観ながら、ボジョレー・ヌーヴォーをちょっとだけ。いかにも「若い」味だね。若いっていいね(笑)。


11月19日(水)

 夜、テレビ朝日でキリンチャレンジカップ。日本 0−0 カメルーンうるせえよ、角澤。テレ朝においてはいつものことではあるが、実況のあまりのやかましさで試合への集中力は時間を追うごとに減退していった。とにかく、同じ調子の絶叫が延々続く上に「さあ〜」「まさに」「いよいよ」みたいなニュアンスを強調する言葉が多すぎて、聞いている方としてはかえってシラけてしまう。「ニュースステーション」のスポーツコーナーを90分間続けてるようなもんだ。「大変な試合になりました!」って……そりゃ大変だろ、そんな大騒ぎしているくせに肝心の試合内容がショボいんだから(笑)。そんな実況なら、ない方がよっぽどマシだっての(でも改善なんてしないよな。視聴率はいいだろうから(笑))。

 しかし、ジーコはこのテストマッチにいったいどんなテーマを持って臨んだのだろうか。藤田の中盤からの飛び出しには確かに新味を感じたけれど、でも彼の起用は俊輔の負傷辞退があってのことだし(どうせ俊輔が無事ならそっちを使うんでしょ)、あとはGKもDFもMFもFWもいつも通りだし…。交代も柳沢→大久保に藤田→遠藤って、撃の貢献度が高い順に外して(しかも今まで散々使った選手を入れて)どうするよ、コインブラ(笑)。永田は土肥は山卓は(あと鈴木もはるばる十数時間も飛行機に乗ってやってきて)、毎回いったい何のためにベンチに座っているのか?戦術的に目新しいものはなかったように見えたし、三都主のところでの停滞も相変わらず。W杯予選だって毎試合「ベストメンバー」を揃えられるかどうかまだわからないのに、ジーコってもしもの場合のケアを全然してないんだよね、未だに。

 あと、ジーコが現在最も(ネタ的に)旬の大久保を出してきたのにも笑ったな。まあ今日は中国人のレフェリーだったので、「かかってこい、ボケ!」とか「金もらってんだろう!!」とか叫んでもイエローカードをもらう心配がなかったからね(笑)。国代表に関する考え方も色々あると思うけど、少なくとも僕は今の彼に「日本代表」として日の丸を付けて戦ってほしいとは思わないな。ジーコは全然気にしてないみたいだけど。さすが、第1回Jリーグチャンピオンシップで堂々とボールに唾はきかけたオッサンだけのことはある。

 

 ま、ジーコJAPAN(笑)のことはそのへんでいいとして、僕たちにとって今日のビッグニュースはなんといってもアマラオ退団決定である。おそらくアマラオの方も「今年限りで自分はクラブに必要とされなくなる」ってことは意識してたんだろう。そりゃそう思うよな、あんないかにも「最後です」みたいな大キャンペーンをやられちゃ…。ただ、僕はまだあまり深いことは考える気にならないし、アマラオも他の選手・スタッフもとにかく残り2戦を集中して戦いたいところだろう。この件についてはもう少し経ってからじっくり考えたいと思う。今はただ、アマラオの前に、彼を取りまく仲間たちの前に、そして彼を愛し応援する僕たちの前に幸運が待っていることを祈り、そして彼にとって最後の東京ダービーをこの目に焼きつけたいと思っている。


11月18日(火)

 コンビニでサッカー雑誌を立ち読みしていたら、サッカーマガジンとサッカーダイジェストの表紙の見出しが全く同じ「磐田が来た!」だったのでちょっと驚いた。たまたま、なんだろうか。写真が両方中山隊長なのはわかるんだけれども。

 大久保の暴言(審判に「金もらってんのか!」)にも驚かされたが、今日決定された処分(の軽さ)にも驚かされた。2試合停止ってのは、あくまで「2度目の出場停止だから」ってことだよね。で、暴言に対するペナルティはどこへ行った?「下手くそ!」「何見てんのじゃ!」とかならまだしも(笑)、今回大久保君が主審に対して言った事は選手としてレフェリーに対して「言ってはならないことランキング」で一・二を争う内容だと思うんだけどね。厳罰がいいこととは思わないけど、リーグとして事情聴取くらい行わないと…。ある意味殴るより悪質な行為だから。まあ、それを「バカ」と言ってしまう(実際バカなんだけど)チェアマンもある意味すごいが(笑)。


11月17日(月)

 ビデオでジョン・カーペンター監督『ダーク・スター』。金は全然かかっていないけれどもよく練られたシナリオ、手作りだけれど「安っぽい」と片づけることのできない雰囲気の出ているセット、そして自作自演のスタッフ(カーペンター&オバノン!)たち。愛すべきトホホ、とでも言ったらいいのだろうか。この映画がなければ『エイリアン』も『スター・ウォーズ』もなかったのかと思うと、相当に感慨深い。元ネタ(もちろん『2001年宇宙の旅』)を知らない人も楽しめるかどうかは微妙だと思うが、ラストの「宇宙サーフィン」のロマンにはマジでじーんとさせられた。


11月16日(日)

 昼前に起き、病気の親戚の家を訪ねてあれこれ話してから、北千束へ出て散髪。頭は軽くなったが心は重いな(笑)。

 帰ってから、NHK−BSで残留争いの大一番。ベガルタ仙台 3−1 京都パープルサンガ。ベガルタは勝たなければ後のない状況下、「勝つんだ!」という気持ちが個々のプレーからよく出ていたし、チーム全体としても非常に前向きなサッカーをしていたように思う。特に佐藤寿人の2得点はストライカーらしい泥臭さと機転の両方を見せてくれた素晴らしいもので、ゴール後のパフォーマンスも普通の状況なら多少鼻につきそうなものだけれども、今日あの真っ黄色のスタンドに向かってやるのならば全然オッケーだろう。ともかく仙台はとりあえず1週間生き延びることができた。あと2戦、僕が来年「閣」で牛タンを食べるためにも(笑)頑張ってほしいものである。

 

 夕方、JSPORTSでラグビーW杯準決勝。イングランド 24−7 フランス。あるいは、前半途中で横なぐりの雨が吹きつけ始めた瞬間に勝敗は決まっていたのかもしれない。ハンドリングに苦労するコンディションの中、イングランドはボールキープ力にものを言わせてFW・BKを問わずクラッシュ、ラック、クラッシュ、ラック、クラッシュ…と前進。たまらずフランスはペナルティを犯し、SOウィルキンソンが確実に(いつもよりは確率低かったけど)ゴールポストの間を撃ち抜く。最後までその繰り返し。この大会においては何の迷いもなく勝負のみにこだわる、そんなイングランドの姿勢がピッチを支配した試合だった。

 一方、徹頭徹尾「自分たちの」ラグビーにこだわった(こだわることができた)イングランドに比べると、フランスは完全に自滅してしまった感じ。立ち上がりこそまあまあうまくイングランドの攻撃を受け流しているようにも見えたのだが……ミシャラクが連続でPGを外したのは本当に痛かったし、それで焦りが出たのかドミニシがシンビン+負傷という最悪の形で退場してしまったのはさらに痛かった。そうなっちゃうと今のイングランド相手に流れを取り戻すのは至難の業。後半のフランスはただイングランドの圧力に挽き潰され、ウィルキンソンのPG・DGが次々と決まるのを目の当たりにしながら何もできなかった。フレンチ・フレアはかけらも見えず。フランスは好きなチームだけに、運(天候)にも恵まれず、力を出しきれぬまま敗退してしまうのは残念でならない。

 で、決勝はオーストラリア対イングランド。これはこれで面白い。片や大会前の下馬評は低かったものの、一戦ごとに力を増してついにNZを撃破した豪州。片やNZと並ぶ優勝候補との評判通りの実力を発揮して着実に勝ち上がってきたイングランド。おそらくイングランドの方がやや力は上だと思われるが、しかしオーストラリアにはなんといっても地元ファンが付いているのである。個人的にはオーストラリアのスタイルの方が好みだけれども、そろそろ北半球のチームに勝ってもらいたいような気もする。うーん、微妙だ。どちらを応援するというのでもなく楽しむとするか?


11月15日(土)

 朝から大阪遠征。東京駅から「のぞみ」に乗って2時間半、二日酔いの頭痛に耐えつつ新大阪へ。地下鉄に乗り継ぐ前に駅のレストランで肉うどん(やっぱり関西風がうまいのお)をすすっていて、ふと気がつくと、斜め前の席で田淵幸一がコーヒーを飲んでいた。携帯で誰かと話していて「いや、来年はやらないから」という言葉が聞こえたが、いったい何をやらないのかとても気になった。地下鉄で千里中央へ、そこからモノレールを乗り継いで公園東口駅へ。どの電車にも青赤の皆さんが大勢乗車。そりゃ来るよな、このシチュエーションなら。

 

 で、万博競技場でJ1第13節。ガンバ大阪 1−0 FC東京。負けは負け、そりゃ残念には違いない。でも、現地で会ったけんとさんとも話したんだけど、今日ばかりはしょうがないというか、「ボールがゴールに入らなかった」というただ一点を除けば(「そこがなければ何の意味もない」という考え方の人もいるだろうけど)東京は攻撃において今季最高のパフォーマンスを見せた、と言ってもいいだろう。立ち上がりからパス回しはテンポもダイナミックさも十分だったし、ガンバのボランチ・サイドハーフの守備連携があまり機能していないところを存分に突いて決定機を量産した。シュートも決して悪かったわけではない。20本くらいシュートを撃って、その過半が枠内をとらえていた。優勢ぶりは誰の目にも明らかで、最初の10分くらい見た時点で「こりゃ先制できればまたお祭りだな」と思えたほどだった。

 でも、とうとう最後まで点は入らなかった。何でこういう時に限って神が光臨しちゃうかなあ。松代のセービングは常人の「ナイスプレー」の領域を超えてたような。何しろ、あまりの凄さに試合後、東京サポーターから盛大な「松代!」コールが湧き起こったくらいだからね。ガンバの守備は完全に崩した上でケリーが撃って戸田が抜けて、でも入らなくて、しょーがないからシュートのうまい阿部を入れたけれど(で期待通りいいシュート2本撃ったけど)防がれて、もう最後は「これしかない!」って感じで宮沢が素晴らしい弾道のミドルを撃ったけどそれでも止められて…。あらゆる手は打ったのだが、何しろ今日は相手が悪かった。ホント、あれだけのプレーをされたらもうしょうがないとしか言いようがない。

 だから、今日の結果に関しては(勝っていたら首位に浮上しただけに)残念ではあるけれども、意外と悔しくないというか「まあ、ベストを尽くしたのだから」という心境である。サバサバした感じ。こういう試合は年に1〜2回あるのはどうしようもないことで、そもそもリーグ戦はノックアウト方式とは違ってこういう不確定要素を排除するために多くの試合数で競われるものなのだ(だからこそカップ戦勝者ではなくリーグ戦王者が「最強」となる)。後で反省すべきは、今日の試合よりもむしろ毎ステージ序盤戦でもたついてしまうことの方だろう。名古屋戦とか、市原戦とか、戦いようによってはまだ何とかなった試合こそが後悔の対象となるはずだよね。

 ま、今くよくよしても仕方がないので、とにかく残りの2ダービー(東京ダービー、金町ダービー)を連勝してあとはタナボタを待つ(笑)、と。確率はけっこう厳しそうだが、もうそういう道しか残されていないわけだし。勝てば道はひらけるさ、きっと。不運があれば幸運が来ることもあるって。

 最後に、気になったこといくつか。何か3年前に来た時も見たような気がするが、東京側ゴール裏にいたガンバの場内警備がやたらゴツいスキンヘッドのオッサンで、妙な存在感を発揮していた。上川主審は驚くべき事に(笑)無難に試合をさばききったが、しかし聞くところによると松代のハンドを見落としていたらしい。仮にそのプレー(戸田と一対一でけっこう決定機だった)で松代が退場になっていれば……うーむ。あと、万博のメインスタンドには「稲本シート」なるものが確保されているのだが、これってどうよ(笑)。もうちょっと見栄えに気をつかった方がいいのでは。

 

 帰りは万博記念公園の中を太陽の塔なぞ眺めつつ散歩して駅へ。乗り換えの千里中央駅の「うを清」なる寿司屋で夕食の握り詰め合わせを購入。新大阪から再び「のぞみ」に乗車。帰りの車内では寿司をつまみながら(美味!)新大阪の売店で買った『劇画 自民党総裁』(原作・戸川猪佐武『小説吉田学校』、画・さいとう・たかお)を読んだのだが、これがもうドロドロの権力闘争を描いていて面白いこと面白いこと……あっという間に2時間半が過ぎて、気がつけば東京駅に到着していた(笑)。これを読む限り(どうせ相当脚色されてはいるのだろうが)中曽根や田中角栄は小泉なんぞの100倍くらいの大政治家だわな。今の政治家はすっかり小粒になってしまったんだね。

 J2の方は、広島勝ち川崎分け新潟負けで、広島が一足先に昇格決定。うーん、広島に何の怨みがあるわけでもないけど、今年は新潟・川崎に上がってほしいと思っていただけに残念だ。つーか、これで次川崎は広島に勝つだろうから、新潟けっこうピンチだよね。「引き分けでもいい」なんて状況の方がかえってプレッシャーかかるんじゃないだろうか。

 夜中、赤坂の「すっとこどっこい」で飲む。久々にスッとする楽しい飲み会だったような。気がつけば(こればっかし)終電逃してた(笑)。


11月14日(金)

 夜、新宿住友ビルの「魚三」で仕事場の宴会。瓶ビールをコップで飲むのは、相変わらず苦手。旅館の夕飯とかラーメン屋とかで自分でつぐのならまだしも、大勢で飲んでいて注ぎつ注がれつしていると絶対に風味が落ちているし、悪酔いする確率も高いような気がする。ま、おごってもらったのでとても文句は言えないが(笑)。二次会は「歌広場」でカラオケ。途中からわけわからんちん。つーか、大勢でのカラオケってのもまた苦手なのである。悪酔い。


11月13日(木)

 金がないねえ。まあ、一ヶ月のうちに財布を(清水行きのチケットごと)なくして友達の結婚のご祝儀渡して新潟旅行して次大阪まで行くとなりゃあ(笑)、そりゃあスッカラカンにもなるわな。節約せねば、節約。


11月12日(水)

 夜、8時前まで仕事をした後超特急で国立競技場へ出向き、ワールドユース選手権壮行試合を後半から。U−20日本代表 0−1 U−20オーストラリア代表。大熊ジャパンを生で見るのは初めてだが(最初で最後かもしれんが(笑))、後半だけ観た限り正直あまり魅力的なサッカーとは思えなかった。尾亦が左サイド番長(今は徳永が右サイド番長(笑))をやっていたアジアユースの頃からそうだが、「アーリークロス・サッカー」とでも言おうか、中盤→前線へ攻撃を「構成」していくというよりもサイドからFWへ早めに当てていく攻撃が中心になっていた。よく言えば「ダイレクトプレー重視」、悪く言えばただの「放り込み」。スペースがたくさんあったりフィジカルで勝てたりしたアジア勢相手の予選ならともかく、例えば今日の相手みたいに4バックでキチッと守れて個々が頑強なチーム相手だと非常に苦しいように見受けられる。そういうサッカーをやるにしても、もうちょっとクロスの精度を上げないとなあ。

 FC東京の所属選手では鈴木規郎が後半中頃から登場。思いきった縦勝負からのクロスあり、惜しいセットプレーもありで、まあまあの出来だったのではないだろうか。でも、やっぱり後ろに引っ張られ気味なんだよね。先制されて点を取りに行かなくちゃならなくなってからの出場だったのに…。攻撃の選手としての「アピール」はまだまだという感じである。

 まあ、とにかく、「頑張ってほしい」と言うしかないな。本番での力関係はよくわからんが、やっぱり予選リーグで敗退しなければオッケーという感じですか?


11月11日(火)

 夜、10時前まで仕事してから新宿西口の「紙風船」で飲む。ピリ辛牛スジ豆腐が最高。

 黒田硫黄著『セクシーボイス アンド ロボ』♯2(小学館)読了。1巻では本当に楽しげでイケイケだったニコに悩みや迷いが生じてきて、一方ただのヘタレだったはずのロボが(相変わらずヘタレではあるのだが)それなりの活躍を見せるようになってきた。ここら辺の人間関係・バランスの微妙な変化は連載ものならではの醍醐味と言えるだろう。それにしても黒田硫黄は、島本和彦と並ぶ「決め台詞の名人」だと思うのだが、どうだろう。


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