9月10日(水)
朝メシを食いながら、JスカイスポーツでW杯南米予選ベネズエラ×アルゼンチンを前半の途中まで観る。何だかんだ言って、アイマールはきちんと育ってきたんだねえ。つーか、恐るべしアルゼンチンの攻撃力。朝っぱらから、30分ちょいで3ゴールも見れたので非常に満足(その後1点も入らなかったらしいが(笑))。
夜中、録画でキリンチャレンジカップ。日本 0−1 セネガル。何なんだよこれは、と思った。「ジーコジャパン」の戦いぶりに関してもそうだが、それ以上に日本テレビのアナウンサーに対してである。
かつてジーコが出場したトヨタカップを中継していた局だからなのか、とにかく「ジーコジャパン」マンセー!!というか、「対ジーコネガティブ発言禁止令」(笑)でも出ていたのだろうか。「固定メンバーで成熟度を深める段階ですね」って、きみ、敵アタッカーも追うのをやめているロングボールを超どフリーの体勢でCKにしてしまうサイドバックに成熟度もクソもあるかいな。だいたい、選手交代もろくに出来ないジーコがいつ「試すべきものは試した」のかね?「ポゼッションは日本の方が完全に上です」」「セネガルのカウンター狙いに注意ですね」って、あーた、前半日本が中盤の底からパスワークで攻撃をビルドアップした場面がどれほどあったってのよ。DF+ボランチのパス回しで精一杯、やむなくFWへの一発のスルーパス狙ってはオフサイドにかかりまくりだったじゃないかね。「三都主と山田が(セネガルのサイドを)抑えている証拠です」って、おいお前(笑)、日本の左サイドは破られまくり、何回抜かれたと思ってるんだこの野郎。だいたい、アフリカの国というだけで「一対一では勝てませんから」という言葉が真っ先に口をついて出る事からして(別に間違ってはいないけどね)、アナ氏は2002W杯のセネガル戦を1試合でも見たのだろうかという疑念が頭に浮かんだ。確かに逆襲中心ではあるが、きちんとMFが押し上げてサイドでもオーバーラップができていたセネガルについて、「最少人数で攻めています」「7人で守って3人で攻める感じですね」とか言って腰の引けぶりを強調するような実況をするなんて、いったいどういう神経してんだ。
とにかくコンフェデ杯・ナイジェリア戦とこの試合(の特に前半)までではっきりしたのは、監督の無策と集団としてのバラバラぶり、それを個人の技術と経験で補い合う選手の健闘、という構図が繰り返される日本代表の現状だろう。右サイドに流れる俊輔にパスが通る。当然DFは寄せていく。そこでフォローに入るアタッカーはいたか?俊輔がワンツーリターンや味方を囮に使ったプレーで何回チャンスを作り出しただろうか?「黄金のカルテット」(というのはマスコミの勝手な呼び名にしても)のミッドフィールドでの優位性はどこへ行ったのか?前半の「ビルドアップままならず長いスルーパスで一発狙いサッカー」から後半サイドを強く意識した攻撃(主に中田が右サイドに流れることによる)に移行することで試合は非常に面白くなった(柳沢のシュートミスがなければ、あるいは小野がフル出場できていれば負けなかったかも)けど、それは果たしてジーコの指示だったのだろうか?もしそれが中田を中心とする選手たちの自発的な打ち合わせによってなされたのだとしたら、いったい日本代表の監督というのは何のために存在するのだろう。
元々監督が短期間で代わることが好きではなく、ましてW杯予選がずっと先の事だと思っていただけに「ジーコジャパン」に関して鷹揚な態度(笑)をとっていた僕だが、しかし来年早々予選が始まるとすれば話は違う。スカウティングにほとんど興味のないジーコ監督、対するライバルたちはおそらく日本を最大のターゲットとしてガチガチに研究し、その弱点を突いてくるだろう。2006年ドイツ大会への出場の望みがなくなってはじめて我に帰るのでは遅すぎる。トルシエについても言われていたように、日本サッカー協会はジーコ監督について「限界の一線」を明らかにしてほしいし、明言できないのだとしてもその点については確固たる考えを持っていてほしいと思う。川淵会長は今のままズルズルでもいいのかもしれないが、少なくとも僕は「ジーコと心中」だけは御免である。
9月9日(火)
仕事場を出たのが午前1時半。もーいや(笑)。
帰り道、夜空を見上げたら月の横に赤く光る星が。あれが大接近中の火星ですかね?小笠原の海岸でもはっきり見えたけど、今日はいっそう大きく見えたような。お月様に寄り添っているのが何だかまたいい感じじゃないですか。あそこまで大きく見えると、ちょっと手を伸ばせば届きそうな、ってのは言い過ぎか(笑)。でもスゲエよなあ。
9月8日(月)
夜中、録画で欧州選手権予選。オランダ 3−1 オーストリア。スコアだけ見たらそりゃオランダの快勝なんだけど……何なのよ、あの終盤のダレようは。オランダの「スパークしきれない、妙な余力残し」は相変わらず健在である。次はいよいよグループ1位を賭けたチェコ戦だが、どうもまた必死こいた相手にやられそうな気がするな。若いファン・デル・ファールトのがむしゃらさとオーフェルマウスの職人ぶりには期待できそうだけど。たまには全力を出し切ってみいや!!
9月7日(日)
午後ちょっと北千束まで髪を切りに行って、あとは家でちょこちょこと調べ物。
夜、晩飯を食いながらNHK−BSでJリーグ。ジェフ市原 2−3 鹿島アントラーズ。腐っても鹿、とでも言うべきか。アントラーズイレブンの遺伝子にまで染み着いているかのような勝負強さが発揮された試合だった。先制された後にはあの平瀬が目の覚めるような反転ボレーを突き刺し、相馬が退場+PKで同点という絶体絶命の状況に陥っては迷うことなくアタッカー2名を外して勝点確保に動き、それでいてFKから秋田のヘッド一発で勝点3まで奪ってしまった。今日もいつもの汚いプレー連発で、相変わらず絶対に好きにはなれない闘いぶりなんだが…こういう「強さ」にかけてはリーグ随一であることを認めないわけにはいくまい。
しかし、この試合でも上川レフェリーはとんでもなく酷い笛を吹いていたねえ。相馬のPK+一発退場も怪しかったけど(つくづくペナルティエリア周辺に弱い審判だ)、最後の崔龍洙の退場、ありゃいったい何なのよ。負けてて時間ない方のチームのFWがチャンスで笛が鳴った後についシュート打っちゃったからって、そう簡単に2枚目のイエロー出しちゃっていいのか、オイ。逆のチームがやったならそりゃとってもいいかもしれんけどさ。これで崔は次の東京戦もサスペンションでしょ。戦力的にはそりゃ助かるけどね、でも金を払って試合見に行く立場からしたら「テメエ、金返せ!」ってなもんですよ。3枚累積で自動的に出場停止となる今のルール下では、無駄なカードはリーグにとっての損失に他ならないと思うんだけどね。プロ(スペシャル審判)だろ、アンタ。
で、首位のジェフがこけて上位浮上のチャンスだったわが東京は…スコアレスドローですか(生中継がBS−iのみのため未見)。テレビ観戦したつれによれば、「試合自体が死んでいた」感じだったらしいので、勝点1とっただけでもまずまずかな。今のところ3位につけてるし。はるばる大分まで行ったサポーターには納得できない結果かもしれないけど、まあ名古屋戦のことを考えれば(笑)。勝負は次でしょ、次。
9月6日(土)
目が覚めたら午後2時半だった(笑)。
夕方、BSで磐田×セレッソ大阪を前半だけ観る。昨年から続く主力選手の流出によりジュビロの選手層は確実に薄くなり、今では「創造性のあるプレー」を見せることができるのは名波くらいになってしまった(前田や成岡はまだまだだ)。ただ、数年にわたって鍛えられてきた中盤守備はまだまだ健在であり、この試合でも怖い大久保(と森島)にボールが入る前のエリアで2〜3人の強烈なプレッシングにより度々ボールを奪い、名波を起点とした速い展開からチャンスを作っていた。ハーフタイムを迎えて「やっぱり磐田かよ」と思いつつ家を出る。で、試合が終わった頃にiモードで結果を確かめてみたら、なんとスコアは2−2。大久保の2得点だとか。まだ暑い季節のデーゲーム、ジュビロの高度なサッカーが疲労で機能しなくなったところで大久保の個人能力が炸裂した、ということだったのだろうか?
夕食は赤坂の大昌園で焼肉。厚切りタン塩にネギ塩カルビに上レバーに骨付きカルビにロースにハラミにテグタンスープにライスにシャーベット。平日が超忙しい時期、休みくらいは豪華な食事を、と思ってガンガン頼んでいたら食べ過ぎた(笑)。
夜、録画でプレミアシップ。マンチェスターC 1−2 アーセナル。この試合みたいにアンリが駄目な日でも、ガンナーズにゃヴィルトールがリュングベリがピレスがいる。おまけに控えにゃベルカンプまでいる。シティの方はそこまでの厚みがないから、いくらアネルカがガンガン行ってもポストやバーに嫌われてしまったらどうしようもなかった。しかしプレミアってのは、何度も言うけどボールがポンポン回りすぎて、疲れた時には催眠的に眠くなるな(つまらない、というのとは全然違う)。そう思ってたら、現地のカメラが客席で居眠りしている人の映像を映して、解説の粕谷さんが「寝るような試合じゃないでしょ(笑)」とコメントしていた。スマン、俺も寝た(笑)。
夜中、Jスカイスポーツでサッカー欧州選手権予選。マケドニア 1−2 イングランド。マケドニアはよくイングランドを研究していた様子で、人数をかけない攻撃ながらもボールホルダーのDFを引き出す動きとFWの裏に走り込む動きの組み合わせでフラット4バックにうまくギャップを作り、先制点を奪うなど試合を優位に進めた。アウェイで苦しくなったイングランドは、前半終わり頃ベッカムの中盤をドリブル突破する「らしからぬ」プレーが飛び出したのを契機に反撃開始。後半早々にベッカムの正確なロングフィードをヘスキーが落としてルーニーが同点ゴールをゲット、直後にPKをベッカムが決めて一気に逆転した。
面白かったのは、後半開始からMFを減らしてヘスキーを入れることにより、エリクソン監督がベッカムの自由度を増やして「支援」したこと。ベッカムの、チームが機能しなくなると中へ入りたがる癖は通常「悪癖」とされている(そう言えば元「東京のベッカム」にもそういう傾向はあるな(笑))のだが、しかしこの日に限ってはその動きはマークをずらす動きの乏しい(スコールズ欠場は痛い)中盤に流動性をもたらし活を入れるもので、非常に正しい判断であるように思えた。おそらくエリクソンもそう考えたのであろうし、そういうコーチと主要選手の連携が発揮されたことはトルコ戦に向けて明るい材料だろう。
時間の無いはずの人間がこんなに長い日記を書いてはイカンな(笑)。
9月5日(金)
午前3時まで仕事。さすがに頭がかっかしてすぐ帰る気にもならないので、新宿から代々木〜千駄ヶ谷と散歩してからタクシーを拾った。深夜の街は全く静まりかえっていて、考え事をするには最適である。「人間、至る所に哲学の小径」とでも言おうか。まあ、どうせ大そうなことを考える訳でもないのだが(笑)、悩もうと思えばいくらでも悩めるんだよね、人ってのは。
9月4日(木)
いかんなあ。またまた愚痴になってしまうが、本業の方がいよいよ激ヤバになってきちまった。毎日帰宅が1時前になって、帰って風呂入ってビール飲みながらメールとサイトのチェックして、そこですぐ寝てようやく睡眠4時間半といったところである。9月の2試合は観戦記も無理そうだな…。本格的活動再開は10月に入ってから、と、今のうちに言い訳をしておこう(笑)。
9月3日(水)
キリンチャレンジカップ(セネガル戦)のメンバーが発表されたのだが…。うーむ。トップコンディションに戻っていない小野やサンプドリアで熾烈なレギュラー争い中の柳沢をわざわざ呼び戻すほどの試合なのだろうか…。あと、本山が選ばれているんだけど、左サイドでは三都主が(ジーコジャパン的には)不動のレギュラーを張っているんだし、同サイドにドリブラーかぶらせるくらいだったら右のサイドアタッカーを呼んでもいいんじゃないのかねえ。ウチにも、あと横浜にもいい選手がいるだろうに(笑)。まあ、そこら辺は右SBの山田君がきっと頑張ってくれるんだろうし(←棒読み)、ジーコが監督やってるうちはとことんボックス型の中盤で行くんだろうから、仕方がないと言えば仕方がないのかな。あ、間違っても(今の)加地は呼ばないでね。疲れちゃうから(笑)。
9月2日(火)
寺島実郎著『「正義の経済学」ふたたび』(日本経済新聞社)読了。自分の立ち位置、他人の振る舞い、人と自分との距離。こういったことを冷静に見つめ考えられるようになってこそ「大人」というものであり、有意義な動き方(あるいは落ち着き方)ができるんじゃないの、というお話(かな?)。確かに大事なことだと思う。
9月1日(月)
夜中、ライフで買った刺身をつまみつつマージーサイド・ダービー。エヴァートン 0−3 リヴァプール。結果的に点差こそ離れたものの、プレミアシップらしく両チームの闘志が乗り移ったかのようにボールがガンガン動いて、非常に面白いゲームだった。勝敗を分けたのはマイコー・オーウェンの問答無用の決定力とGKドゥデクのしぶといセービング。オーウェンの2点目の「ドカンと突き刺し」も良かったけど、やっぱ1点目のキューウェルとのコンビネーションが最高だったな。素晴らしいピッチコンディションということもあるのだろう、2人ともボールに極力タッチせず、むしろボールの進行方向に合わせて走り込み、「いいシュート(パス)を打てる位置に体を(ボールを、ではなく)置く」という動作の連続で何人ものDFを一気に抜き去った。「流れるようなアタック」とはまさにこれのこと。堪能させていただきました、はい。