7月20日(日)
朝、7時の船内放送で起こされる。窓の外を見てみると、一晩で海の色が全く違っているのに驚かされた。近海の鉛色からマリンブルーの海へ。甲板に出てみると、日差しの強さ・空気の臭いも完全に南国のもの。そんな風景を見ながら船内レストランで豪華1食千円の朝食を食べる。いや、千円と言ってもごはんにみそ汁に小鉢2つに鯖の塩焼きなんだけど(笑)。
午前中、NHK−BSで大リーグ。ヤンキース 7−4 インディアンス。ウェルズとサバシアの巨漢ピッチャー対決を見てると、やっぱり「地球の裏側に違うベースボールがある」って感じだ。日本で投手っつーと割と細身の選手(木佐貫とか西口とか岩隈とかさ)が多かったりするけど、サバシアなんて相撲取りみたいだもんね(絶対150kgくらいあるよ)。ま、逆にソリアーノみたいなケースもあるけれども。試合展開としては、イ軍1点リードで5回裏ヤンキースの攻撃2アウト満塁でジオンビー、という最高の場面が観れたので大満足。結局ジオンビーが見事ヒットを打ってヤンキースが逆転するんだが、1塁にいたジーターが脇目もふらぬロケットスタートで(単打にも関わらず)ホームインしたのには目を見張らされた。あれこそ「スピード&チャージ」ってヤツですか(笑)。
11時20分に父島二見港に到着。港の中もマリンブルーなのがすごすぎ。おが丸が泊まる辺りにお店が集まっているみたいだけど、商店街というほどの規模でもない。けっこうゆったりとした土地の使い方をしているというか、かといって決してさびれている感じではなく、道路も建物も街並みは概してきれいであった。色遣いはもちろん全般的に南国風。生えている植物なんかも全く内地とは違い、パパイヤとかが普通に生えていた。あと、ちょっと山側に行くと道端で山羊が草を食べておりました。
とりあえず宿(ペンション「キャベツビーチ」)に荷物を置き、「海遊」なる中華料理屋で昼食をとってから、車で島内をぐるっと見せてもらう。まずは水産センターでアオウミガメの子供たちを見学。いやあホントかわいいなあ。顔はちょっと怖いけど(笑)。境浦で沈船を見た後、亜熱帯農業センターを外からのぞき(この手の温室は苦手だ)、小港海岸へ。海に入ってみる。砂浜のきれいな海岸だったが、それでもけっこう大きな魚が平気で泳いでいるし、端の岩場に行ってみたらエイが目の前を通過した(笑)。その後、島の中央を走る「夜明道路」を通り、高台で兄島とかを眺めてから再び大村地区へ。ビジターセンターで小笠原紹介ビデオを見せてもらう。小笠原諸島って、どっちかっつーと東京よりマリワナ諸島の方が近いみたいね(正確な距離の比較は知らんが)。そう聞くと「遠くまで来た感」さらに倍増である。そして最後に大村海岸で流れ着いた珊瑚のかけらなど見る。宿や土産屋・飲食店が集まっている道路から、歩いて0分のところにもう美しい海岸があるのだった。
一旦宿に戻ってから、18時前に車で三日月山展望台(ウェザーステーション)に登る。お目当ての夕日は残念ながら雲に隠れがちであったが、しかし180度以上海の見える眺めはまさに絶景。個人的には、あの海面のきらめきが見られただけでも満足であった。
宿でおいしい食事をいただいてしばらく休憩し、暗くなってから散歩に出かける。大村海岸は近くにおが丸の照明があって決して条件は良くないのだけれど、それでも天の川がくっきり見える星空。しばし眺めた後、「Bonina」という店で飲む。「島魚のポキ」というマリネみたいなつまみが美味しかった。23時半頃まで粘ってから宿に帰り、NHK−BSで朝鮮戦争のドキュメンタリーを見ているうちに気絶。
7月19日(土)
今日から仕事で小笠原旅行。
午前10時、竹芝桟橋からおがさわら丸に乗船。4人部屋の個室だったのだが、清潔感あふれる部屋で空調もよく効き、これなら何時間かかろうと(ベットにごろ寝できる分)飛行機や新幹線よりよっぽど楽だと思えた。さらに今回は晴天の下船体の動揺はわずかで、心配していた船酔いも杞憂に終わりそうな雰囲気。出航からしばらくは窓より外を眺めるも、横浜ベイブリッジを過ぎた辺りからは特に見るべきものもなく、あとはひたすらテレビ(NHK−BSだけはほぼ終始映るみたい)や借りてきたビデオを見たり、昼寝したりビール飲んだり。
ビデオはダウンタウンの『ガキの使い』『ごっつええ感じ』、それと数年前の若手芸人(ボキャ天世代(笑)ってヤツですか)のライブを収録した『ギャグウォーズ2』なるものを見た。ダウンタウンの面白さは10年経っても不変だが、ボキャ天世代の方はなあ…。ブーマーとかフォークダンスDE成子坂とかつぶやきシローとか、いったい今どうしてるのかね?
夜、NHK−BSでJリーグ。セレッソ大阪 1−4 横浜Fマリノス。平穏無事というか、全く順当、実力通りの結果であった。横浜にとってユ・サンチョル獲得は大きな戦力アップにつながるだろう。守備面で言えば波戸でも不足はないのかもしれないが、攻撃時に右サイド前・内への圧力が全然違うように見えた。さらにセットプレー・終盤の前線における威力も、あらゆるポジションで平均以上の力を発揮できることも既に実証済みである。全くもっていい補強をしたものだと思う。まあ、由紀彦とのコンビネーションはあんまりないみたいだが(笑)。
一方、我らがFC東京は清水とスコアレスドローだった模様。これで優勝はちょっと無理だな。試合自体を見てないので、安易に「本当は優勝する気がないんだろう!」などとありがちな怒りを発する気もないのだが、ため息が出てしまうのも事実。聞くところによると試合後にアマラオ・加賀見・福田のコールが起こったとか。これに関しては、「そういうアマラオコールって後ろ向きなんじゃないの?」(今回は出場停止なんだから仕方ないだろう)と言いたいが、同時に「若い連中ばかり使って、喜名や加賀見や福田はチャンスも与えられず、一体何のためにチームにいるのだろう」と思ってしまう。残り2試合、正直3位も厳しいところだが、まだ過去最高順位の可能性は十分あるわけだから捨てたもんじゃない。「リーグ屈指の防御力」については間違いなく明るい材料なんだし。
12時前には就寝。結局、昼寝と合わせて15時間ほど寝た(笑)。
7月18日(金)
仕事やって帰ってメシ食って軽く居眠りして明日からの旅行の準備して、あっという間に午前3時。
辻元清美(と土井たか子の政策秘書)が逮捕されたというニュースを聞いて、ちょっと驚く。「他にもっと悪い奴がいるだろうに」「起訴はともかく逮捕の必要があるのか?」「当然田中真紀子も逮捕されるんだろうな」という感想ももちろん頭を駆け巡ったが、やはり一番気になるのは「なぜこの時機に」ということだ。「今年中に総選挙があるから」というのは権力の発動理由としてもっともらしいが、しかし現政権にとって社民党がそれほど大きな脅威であるとも思えず、また自民党連中にも火の粉が降りかかるおそれがあることを考えるとどうも腑に落ちない。今表に出ていない事柄に関係して、何か社民党を潰さねばならない理由でもあったのだろうか。
7月17日(木)
夜、ゴロゴロ寝転がりながらテレビ朝日の世界水泳中継を見る。もちろん、やかましい実況(角澤アナ)と解説は聞こえないように音声を消してね。シンクロナイズドスイミング、優勝のドデュの演技がスピード・ダイナミズム等で段違いに優れているのは素人目にも明白だったが、他の順位(特に「芸術点」)の差はイマイチよくわからなかった。仕方なく音声をONしても、相変わらずチンプンカンプンのまま。だって解説者が「いいですよー!」「たかーい!!」とか言うばっかりで「解説」してないんだもん。ま、こっちも眠くて意識朦朧だったせいもあるけどね。
その後、日テレで『どっちの料理ショー』『ダウンタウンDX』と続けて見る。こんなにTVを長時間見るのは極めて珍しいことだ。『どっちの料理ショー』のベーグルサンド×ホットサンド対決は、個人的にはベーグル(極上サーモンとローストビーフ!)に軍配だったのだが、「糸を引くチーズ」の魅力でホットサンドの勝ち。出演者じゃなくて良かった(笑)。『ダウンタウンDX』の方は、的場浩司のエピソードに腹を抱えた。無礼な奴を見ると頭の中に「仕事人のテーマ」が流れる、って話には笑いながら大いに同意。あと、ダウンタウンが志村けんをあんまりハゲハゲ言うもんだから、ちょっとかわいそうかもと思った(笑)。
ナビスコカップ予選リーグ最終節、東京はベガルタ仙台に逆転勝利で決勝トーナメント進出。テレビ中継がなかったので内容はわからないが、よう踏ん張ったよね。アマラオが決勝点というのがまた嬉しいじゃないですか。もしかして、浦和戦でアマが途中出場だったのは、こちらを睨んだ温存策だったですか?
で、柏が頑張って横浜と引き分けてくれたので、準々決勝は磐田ではなく浦和と。そこを勝ち抜けばG大阪×清水の勝者が相手。これは、もしかすると、ひょっとするとひょっとするんじゃないですかね……(と期待を膨らませて裏切られた事が何回かあるような気がするので、とりあえずは「無心」でいよう(笑))。
ビデオで、深作欣二監督『柳生一族の陰謀』。徳川家光・忠長兄弟の将軍跡目争いという史実をベースにした架空歴史ものだが、徳川2代将軍秀忠の死は毒殺だった!というハッタリかましな(笑)冒頭から、計略渦巻く城内での闘い、家光派の巨魁・柳生但馬守がはりめぐらしまくる陰謀、様々な思惑を秘めた無数の人々の鉄砲・刀入り乱れる戦へと話が発展していく。終盤、一旦家光の天下が定まったかに見えたものの、忠長謀殺の証拠隠滅を狙った根来衆虐殺、それを目にした柳生十兵衛(千葉ちゃん!)と但馬守の親子対決と話は盛り上がり、そしてラストはあまりのトンデモなさに腰が抜けた(笑)。
但馬守役の萬屋錦之介は周りが現代的な時代劇風の演技をする中一人大時代的な演技を見せ、正直言って途中までは「浮いちゃってるなあ」という感じではあったのだが、しかし冷徹かつ謹厳な但馬守のキャラとしては悪くないし、何よりあの大仰さがラストの衝撃を増してくれていて良い。片腕を切られ、十兵衛が斬った家光の生首(←ネタバレ)を抱えながら、「夢だ夢だ夢だ!夢でござ〜るぅ!!!」。うーん、狂ってる(笑)。
7月15日(火)
松沢呉一著『風俗ゼミナール 上級お客様編』(ポット出版)読了。全体的な文章の面白さについては今さら強調するまでもないが、巻末に収録されている「いつか会えるさ」はちょっと胸にじーんと来た。松沢さんって、初期の傑作『Q2のある素敵な暮らし』やショートカット版『風俗バンザイ』とかでもそうだけど、単行本では必ず(とまでは言えないかもしれんけど)一つは心に響く「いい話」が入ってるんだよね。本人は決してそういう部分を高く評価されることを好まない(だから普及版の『風俗バンザイ』はもっとドライになっちゃった)みたいだけど、でもファンとしては、泣かせることもできる力量を持っている松沢さんこそ素晴らしいんだと言いたい。笑って笑って笑い転げて最後にホロッとさせられるのに、いったい何の文句がありましょうか。
7月14日(月)
夕方、ふと思い立って、買い物のついでに巣鴨から根津まで歩く。学生時代だったら時間はかかるにせよさほど苦でもなかったように記憶しているのだが、10年近くたつともう駄目だわ(笑)。腰に来るね。それにしても本郷通り沿いを中心に巣鴨→駒込→本郷→根津と歩くと、この時期なのに夕方の暗いこと暗いこと。人通りが少ないからそう感じるんだろうけど、何かあの辺に住むともう夕方以降は出かけたくなくなっちゃうんだろうな、とか思った。
マスコミは例の12歳について相変わらず(誰でもある程度持ってそうな「異常さ」まであげつらって)大騒ぎしてるけど、実のある議論はまだあまり目にできていない。忘れちゃいけないこととしては、「あの幼稚な残虐性はいかにもガキらしい犯罪である」「そもそも少年法改正論がターゲットにしているのは(オヤジ狩りのような)意識的・狡猾な少年犯罪(のハズ)であり、今回のような衝動・欲求型の犯罪は少年法とは別次元の問題だ」「少年法は基本的には事後処理の枠組みであって、抑止力のみの観点から論じるのはバランスを失している」「いわゆる”有害情報”が今よりはるかに少なかったと思われる1960年代には少年による性犯罪は現在の十数倍起きていた」「政治家・マスコミは人々の感情の高揚(というかヒステリー)を煽動することで支持を高めようとしている」といったあたりが挙げられるだろうか。ふつーの中学生まで怪物扱いされかねず、いい迷惑だよな、ガキんちょたちも。
7月13日(日)
せっかくの日曜だが、雨では出かける気にもならない。足はパンパンだし(笑)。1日中机に向かう。
夜、NHK−BSでJ1。大分トリニータ 0−4 ジュビロ磐田。大分は守って守って守りきって、ジュビロ3バックの裏を突くカウンターで点をもぎ取るしか勝機はなかったはずで、もくろみ通り序盤はMFロドリゴの鋭いスルーパスからFW吉田が2度惜しいチャンスを作っていた。が、肝心のDFがダメダメでは仕方がない。岡中の孤軍奮闘と、サンドロの脂汗と、日本人プレーヤーの棒立ちぶりばかりが目立つ戦いぶりに解説の木村和司師匠も激怒(笑)。ジュビロのパス回しがまるで早送りのように見えた。満員のお客さんの前、いくら強い相手とはいえ意地を見せてくれよ、意地を。いや、去年磐田で6失点したチームのサポーターの言う事じゃないかもしれんが(笑)。
金子勝著『日本再生論』(NHKブックス)読了。議論の細部、特に終盤の社会体質云々には多少の粗さもある。(少なくともこの本については)処方箋にやや具体性がかけるきらいもあるだろう。でも、「二分法的政策思考こそが問題の根幹だ」という発想には賛同したい。結局、もうずっとそこから脱却できていないんだよね。
日本の政策を巡る改革議論は、すぐ「やる」「やらない」、あるいは「改革派」「守旧派」という分け方をしてしまう。それは日曜朝の政治討論における田原総一郎のゲストに対する恫喝とか、あるいはオリックスの会長が小泉を口説く時のやり口(医薬品と医薬外品のドリンクの瓶を並べて、「ほら違いなんてないでしょ」って、中身が違うんだよ、バカ(笑))が典型だと思うのだけれど。小泉純一郎の「抵抗勢力」っていうレッテル張りも同種のものだよね。小泉クンは「やりました!私はやっています!!」って叫ぶばかりで、何をやるかその中身こそが問題だろうっての。マスコミなんかも結局そういう紋切り型でしか状況を伝えられないから、有権者も政策論議に重きを置けずに「なんとなく良さそうだから」で小泉内閣を支持するわけだ。みんな、そんなんで本当に怖くないのかねえ。
午後、表参道から埼玉高速鉄道直通の南北線に乗って浦和美園へ。昨年W杯以来のさいたまスタジアム遠征である。
ロープでレッズ側と仕切られた「ビジターA自由席」に到着。バックスタンド2階席よりよっぽど見やすいと思った。ただ、トイレの数が少なく激混みになるのと、生ビール売り場が1つしかないのにはちょっと参ったな。ビールのつまみで「串もの2本セット」(ってソーセージと鶏の唐揚げなんだけど(笑))を購入。このうちの唐揚げが意外に美味しく、思わずもう1つ買ってしまった(当然、ビールも2杯ほどおかわり)。思わぬ拾い物に得した気分。
スタジアムは、東京側ゴール裏の1角を除き、まさに真っ赤っかであった。ゴール裏・バックスタンドはもちろん、メインスタンドまでも赤く染められているのが独特だ。あの辺では「レッズサポにあらずんば人にあらず」なんだろうか(笑)。ホント、大したものだと思う。
キックオフの1時間半ほど前、ピッチでは前座で小学生チーム同士の試合をやっていた。それぞれ白と黒のユニフォームだったけれど、白いユニフォームの方はFWに大柄の子を並べて、それに比べると黒の方は平均して頭一つくらい体が小さい。白チームが右サイドの突破を中心にガンガン攻める。が、勝ったのは黒チームの方。ボールキープはできない(当たり負けるから)ながらも鮮やかな速攻から1点、相手のミスにつけこんで2点、さらにFKをドライブのかかったキックで直接叩きこんで(!)3点。非常に感心させられた。白い方も最後に1点返したのがなおよかったな。
肝心の試合の方は、まあなんつーか、ダルな展開だった(暑かったからねえ…)。浦和レッズ 0−1 FC東京。浦和レッズはエメルソンも山瀬も不在なのに、いつもと変わらぬ「後方ガッチリ」のサッカー。一方の東京も「おつき合い」と言いますか、文丈・金沢あたりが上がりを控える慎重な攻撃に徹して試合は停滞。攻めあぐねるレッズのバックパスの多さには笑ったが、しかしこちらも相手の守備を突き崩せないのだから目くそ鼻くそだ。今日は阿部・戸田の先発だったのだけれど、戸田はどちらかと言えば守備の方で汗をかいちゃって、阿部はボールの収まりがあまりよくなかった(裏を狙ってのオフサイド連発は全然かまわないと思う)。もうちょっと、粘ってからサイドにはたいて自ら前へ飛び出すプレーも習得してもらえるといいのだけれど。
だから、後半早い時間帯でアマを投入したのは先週に引き続く原監督の好判断だったと思う。ともかくも「当てる」ターゲットができたことで、ジャーン・宮沢あたりはフィードがやりやすくなって、サイドの攻撃もそれなりに生き始めた。まあ、これはそういうやり方に慣れているという部分が大きく、決してアマラオの動きが良かったわけではない(ヨタヨタしてたもんね)。それでも35分を過ぎてから直接FKを得て、宮沢がきっちり枠に飛ばしてCK、最後はファーに飛んだボールを茂庭が力強く(←これが良かった!)折り返して、待ちかまえたケリーのボレーがDFと都築に当たりながらゴールイン。ここぞという時間帯でのセットプレーでの得点。それまでの沈滞ムードはどこへやら、スタンドは大いに盛り上がったのだった。野球なら0−0の投手戦から9回表スクイズで1点、ラグビーなら同点の後半35分にドロップゴールで勝ち越し、といったところか。
あと、相手方の消極性に助けられたとはいえ、やっぱり守備の方も褒めなくてはなるまい。これで12試合で10失点。凄いことだと思う。前半は流動性の低い浦和の攻めに対して変にノーマークになることもなく、分厚く守備の層を形成していた。浦和の苦し紛れのミドルシュートがバーの上を飛んでいくばかり。ジャーンはもちろん、茂庭もなかなかに判断が良くなっている。後半半ばになるとさすがにスペースも与えるようになって、特に得点してからは左右に振られたりもしたが、そこは「守備の司令塔」浅利の投入が効いた。守備陣形を指さし確認(笑)、穴があると見るや周りに指示を与え、あるいは自ら走って塞いでしまう。ある意味、勝っている試合において彼ほどの「切り札」はいないのではあるまいか。
試合後、土肥ちゃん(唯一の決定的ピンチに好セーブ!)がわざわざベンチに帰っていた選手(戸田・阿部)も呼びつけて(笑)、揃ってゴール裏にあいさつ。上位進出のために大事な試合だということは、選手もスタンドもわかっていた。ましてや、真っ赤に染められたさいたまスタジアムでの勝利である。沸きまくる東京サポーター。一方、喜ぶ東京側を尻目に栓を抜いた風呂のようにサーッと帰っていくレッズサポーター。レッズにゃ(僕個人は)何の恨みもないが、ひっじょーにいい気分だったのは確かだ。
帰りはやはり南北線で溜池山王に出て、焼鳥屋「鳥勝」でちょっと飲む。ビールがすげーうまかったのは錯覚ではあるまい。ジョッキ3杯あっという間。
さらに調子にのって「Bubble Bar」で飲んでたら、いつの間にか終電がなくなってた(笑)。上機嫌ゆえに、1時間ほど歩いて帰る。
7月11日(金)
俺はこの仕事に向いているのだろうかと、弱音も吐きたくなる今日この頃。
山田風太郎著『柳生忍法帖』(角川文庫)読了。今回の柳生十兵衛は、女7人の仇討ち助っ人役。最初から十兵衛が激強なのは明らかなのだが、「自らの手で敵を討ってはいけない」という縛りが物語をスリリングなものにしている。恐るべきピンチの連続。にも関わらずあくまで爽やか、最後の最後で男らしく、結局は敵の女までがつい(惚れて)彼を助けてしまう。男の僕でも惚れてしまいそうだ(笑)。やっぱり山風の描く柳生十兵衛が最高である。
柱谷さん、お咎めなしとはいかなかったものの(しかし「巨乳不倫」ってのも失礼な表現だねー(笑))、クビはちゃんとつながった。って、当たり前だが。今日発売のFRIDAYも、「続報」とかいいつつ大した写真は載ってないみたいですな。だいたい僕はスキャンダル雑誌なるものは好きじゃないけど、写真で証拠を示せないのに強弁する「写真週刊誌」ってのも最低以下だと思うね。