2月19日(水)

 夜、スカパーでA3チャンピオンズカップ。ジュビロ磐田 0−2 鹿島アントラーズ。鹿島の仕上がり具合は近年にないほどいいようだ。鋭い攻守の切り替えから中→外→また中と理に合ったコースを回っていくパスが小気味いい。大岩が加わって守備の安定感が増した感じだし、サイドバックの攻撃参加も非常に積極的(相馬健在!)。これに元々力のあるMF・2トップを合わせると、早くも今季各大会での優勝争いは間違いないのではないかとさえ思える。特に柳沢はこの2試合真ん中から持ち上がってシュートに至る場面が目立ち、これは今度こそ覚醒するかと大いに期待……して見ていたら、後半ロスタイムに後方から悪質なタックルをくらって負傷。ああ、好事魔多し。

 一方、磐田は主力を休ませた割にはセットプレーを中心に見せ場を作った。が、やっぱりパスが広く分布していかないし動きの連動性も低いし、常にギクシャクしたサッカー。何より、苦労してペナルティボックス付近までボールを運んでも、そこでクロス以外何も出来なくなってしまう(さらに、そのクロスに合わせる強力FWがいない)のが辛すぎる。前田あたりがブレイクするか、さもなきゃ補強しなきゃ無理だろうこれは。外国人フィールドプレーヤーが昨年と同じジヴコヴィッチとグラウというあたり、戦力的な見通しがやや甘かったのか。

 あと、城南が大連に負けたというのを聞いてちょっと驚いた。城南と鹿島が抜けて強いのかと思っていたのだが。試合は観ていないのだけれど、もしかすると城南は磐田戦に賭ける気持ちが強すぎて、その反動が最も実力が劣ると思われていた大連相手で出たのかもしれない。


2月18日(火)

 バッジオ!?うそーん。まあ親善試合くらいまではあり得ないこともないと思うのだが、「入団」まで行くと相当に眉唾ものというか、東京の補強の手口(ビッグネーム=「高い」選手には手を出さない)を知っているファン・サポーターからすると「おいおい」と言いたくなる。まあ、サンスポが東京の動向を注視してるとは思えないしねえ。でも、もしも万が一本当に来たら……やっぱり嬉しいかも(笑)。


2月17日(月)

 今日は仕事を休んだ。

 昼間はひたすら散歩。末広町まで銀座線で出て、まずはアキバでDVDやPCソフトなど物色。『男性・女性』のDVDを買う。万世橋から本郷通りに出て巣鴨方面へ歩き、東大本郷キャンパスへ。構内に入学の1次試験(?)の合格者が貼りだしてあって、ああそういう季節ですかと思いながらしばし散策。しかし東大ってけっこうかわいい女の子が多いのね(おいおい)。自分の大学時代、特に3年目・4年目・5年目あたり学校ではほとんど女っ気がなかったのを思い出して愕然とする(笑)。生協の本屋さんで国際政治関係のものを一冊購入。会員証がないんで割り引いてもらえなかった(当たり前か)。本郷三丁目から大江戸線を乗り継いで代々木に出て、高島屋で丈直しを頼んであったジーパンを受け取ってから新宿駅まで歩いて山手線で帰る。いい運動になった。体脂肪が0.3%くらいは減っただろうか。

 しかし、結局今日も一冊買ってしまい、部屋の未読の本の山がまた高くなってしまった。2冊読んでは3冊買うという逆水前寺清子状態、あるいは日本国債残高状態である。秋の試験に向けてそろそろ勉強も始めなければならない頃なのにこんなことではいけない。というわけで、明日から一人緊縮財政政策をとろうと思う。「1ヶ月1冊」のシーリングをかけて。無理だな(笑)。

 

 今年のサッカー日本代表の試合日程が発表になった。W杯開催国としてのアドバンテージを失った割にはなかなか濃い対戦相手と言えるだろう。来年にはフランス代表が来るなんて話もあるし、それらがジーコという「顔」の威力なのだとしたら、川淵会長(「キャプテン」という呼称はまだ全然馴染めないぞ)がジーコを監督として選んだ意図も分からないではない。しかし、言うまでもないことだが監督の仕事とはセレクト・準備・采配こそが本体なのであって、マスコミもファンもジーコが監督に「なってくれた」的な言い方・姿勢はそろそろ終わりにしなければならないのではないだろうか。

 ピースオブワールド骨折。名前が名前だけに、そして時期が時期だけに「不吉だ」と思ったのは僕だけではないだろう。ホント、早く治して帰ってきてほしいと思う。


2月16日(日)

 昼前に起きたら外は雨。今日はラグビーとサッカーのどちらを観に行こうかと思っていたのだが、迷うまでもなかった(笑)。

 

 つーわけで、TBSでA3チャンピオンズカップ第1戦。ジュビロ磐田 0−2 城南一和。城南の完勝。強靱なフィジカルを生かした堅い守備、スペースを存分に活用した両サイドからのダイナミックな攻撃、そして息を呑むような弾丸シュート。初めて見る城南のサッカーは実に積極的で魅力あるものだった。強い。左SBのファーサイドへのアーリークロスなんて、弾道の美しさ・威力にほれぼれとしてしまった。

 対する磐田は高原・金沢ら抜けた戦力の穴が全く埋まっていない様子。中盤で細かいパスをつなぐばかりで突破する場面が少なく、相手に比べてチンケというかスケールが小さいというか、とにかく前途は多難なように思える。特にFWは、中山・西の2トップが全く機能していない。まだ1試合だけでは断言できないが、ジュビロのサッカーでは比較的前線にスペースは少なく、相手に引かれると西の動き回る余地はあまりない。サイドに戻した方がいいのではないだろうか。となるとやはりFWの駒が足りない…。

 ちなみに、中継のゲスト解説は我らが原ヒローミー。サイドの攻防を結構気にしていたのがらしいというか、内心「今年のジュビロなら行ける!」とか思ったんじゃなかろうか。

 

 続いてJスカイスポーツでラグビー日本選手権準決勝。東芝府中 5−29 NEC。NECはまさに右肩上がりで調子を上げてきたようだ。ミスが少なく、ブレイクダウンでの強さはピカ一。下馬評を覆し、東芝を全く寄せつけなかった。決勝の相手はもちろんサントリー。社会人大会準決で健闘した姿が思い出されるが、今ならもっと僅差に詰め寄れるかもしれない。当たりでズラしてスムーズに次のフェイズに移行するサントリーの流れを断ち切れるかどうか。まずはタックルを一発で決め続けること。攻撃はそれほど期待できないだろうから、雨でも降ってロースコアゲームになるのが望ましい。トップリーグが始まる前に、1回くらい土田監督の顔を青ざめさせないといけないだろう。

 

 ダイヤモンドS(G3)は伏兵軽量イングランディーレが逃げ切って万馬券。僕の本命ダイタクバートラムは先行有利の馬場でよく伸びるも3着。差し馬がいきなり先行するのは予測困難なので、こういうのはあまり悔しくない。が、2着も人気薄のハッピールックで、何でこれで馬連2万しかつかないのかよくわからん。

 きさらぎ賞(G3)の方はサイレントディールとマッキーマックスのどちらを軸にするかまた迷ったのだが、昨日の反省を生かし武騎乗サイレントディールから流してゲット。4角で行き場を失いそうになったが、落ちついてコースを探してよく2着に来てくれた。迷った時に頼りになるのはやっぱり騎手の腕だわな。1着のネオユニヴァースは、次のレースで思い切り蹴飛ばすことにしよう(笑)。

 何にしても、これで年間収支プラスのまま、心の余裕を持ってG1に臨めることになったのは大きい。

 

 録画でFAカップ5回戦。マンチェスター・U 0−2 アーセナル。勝敗を分けたのは、前半30分過ぎのギグスのシュートミス。ベッカムからのロングフィードを受け、脚に絡みつかせるようなボールさばきでDF2人とGKをかわして、あとは無人のゴールに叩き込むだけだったのだが…。あまりにも簡単に見えたシュートがバーの上を越えて行った数分後、エドゥーの直接FKが壁の真ん中にいたベッカムに当たってバルテズの逆を突き、アーセナルが先制。それがそのまま決勝ゴールとなった。風向きの恐ろしさよ。

 夜中にスカパーでレッジーナのホームゲームをちょっと見てたら、ピッチ脇の看板にカタカナで「アイフル」の文字が。イタリア人は「ありゃなんだ!?」と思ってるんだろうな。いや、レッジーナの人はそれどころじゃないか(笑)。


2月15日(土)

 今日の散歩は楽しかったなあ。

 夜、赤坂の「つぼ八」で飲み会にちょっと顔を出す。うーむ、僕もついに「年をとるとどういうところが変わるんすか?」とか質問される歳になってしまったか(笑)。

 帰ってから今日の競馬をビデオでチェック。唯一買っていたすばるSはツルマルファイターとタニノゴードンのどちらを本命にするか迷いまくった末に逃げ馬タニノゴードンから流したところ、案の定(笑)ツルマルファイターが2着に入ってタニノゴードンは馬群に沈み、馬連30.4倍を逃した。痛恨。タニノゴードンは「長期休養明け好走後」という最も2走ボケの出やすいパターンで、京都は午前中からフォーティーナイナー産駒の好走が目立ってたのにー!ここ数週の京都の「先行馬が止まらない」馬場を気にしすぎたのが敗因(ヒモを先行脚質の薄目から選んだとこまでは良かったけど)。今年は二者択一の場面で必ずハズしている(勝負弱すぎ)というのもあるし、だいたい自分の馬券フォームからズレた買い方をしてしまったのが許せん。

 夜中、Jスカイスポーツで6カ国対抗ラグビー。イングランド 25−17 フランス。今年は秋にW杯があるということで両チームとも色々と思惑はあったのだろうが、午前3時まで眠い目をこすりながら見ていた人間からすると「しょーもな!」と言いたくなるような試合だった。イングランドは相変わらずFWはバカ強なんだけど、それに安住してBKのラン能力を殺して平然としているのが気に入らない。パントパントの連続で、20年くらい前の慶応のラグビーかと思ったよ。それじゃ本番は勝てないぞ、ウッドワード。一方のフランスはとにかくつないでムーブを交えて抜きにかかって、ランニングラグビーに関する志の高さはよく分かったのだけれど、でもいくら何でもミスが多すぎだろう。ラインアウトは不安定、スクラムは組み負け、ノックオンの数も多く、おまけにSOメルスロンは高校生でも決まるようなPK外してるし。フレアとか何とか以前の問題だ。


2月14日(金)

  ビデオで、三池崇史監督『極道戦国志 不動』観る。血は溢れるほど流れる(吹き出る)し首は転がるしエロいしグロいし女子供は酷い目に遭うし殺し方とかの演出はいちいち変(笑)だし力アニイはかっちょいいし、いかにも「三池崇史が作ったVシネマ」って感じの作品。まあだいたい面白かったけど、一つ気に入らなかったのは主人公がちょっと弱すぎることかな。冷徹そうではあるけどそんなに頭がいいように見えない(一応設定上「極めて秀才」とはなってたが)し、クライマックスで対決する血を分けたコリアン暗殺者はそりゃ苦戦はするんだろうけど、やっぱり自分の手でぶっ殺さなきゃおかしいだろう。それでこそ「肉親殺しによる怪物誕生」の物語として筋が通るんだろうに、って見方はストーリーの構造を重視しすぎかな?あ、一応18禁です(笑)。


2月13日(木)

 朝何となくテレ朝のワイドショーを見てたら(見るなよんなもん(笑))、隠し子騒動(?)の件で芸能リポーターが市川新之助を取り囲んでくっだらない質問を浴びせかけていた。「ご結婚はなさらない?」とか「相手の女性は納得されたんですか?」とか、どう考えても彼らの勝手だよな、そんなこと。で、それらに対しても臆せず実に堂々と答えてた市川君。その会見の様子を見ていて、渡米した松井をやはりマスコミが連日取り囲んでいる光景を思い出した。輪の真ん中にいる人間があまりに立派なので、周りでピーピー言ってる連中はバカにしか見えないという(笑)。

 夜、何とか仕事に一区切りつけて新宿西口の「藏の桜」で飲む。メンツが揃ったのは結構遅い時間だったのに、3人でビール12杯にサワー等10杯。飲み過ぎ。


2月12日(水)

 働けど働けど我が暮らし楽にならず。じっと手を見る。生命線が短い(笑)。

 

 日本ラグビー狂会編・著『ラグビー・サバイバー』(双葉社)読了。とにかく平塚晶人のインタビュー集が素晴らしい。曼陀羅クラブとか青山高校ラグビー部とか汐入タグラグビークラブとか三菱重工相模原とか横須賀高校とか、メジャーなマスコミでは決して取り上げられない、でもこの国のラグビー文化の底力を知らしめてくれる逸話が満載。これにピエール・ヴィルプルーの哲学と早稲田大学の革新的な試みを合わせれば、まさに「日本ラグビーは大丈夫だ」。ちょっともったいないと思ったのは、秋山陽一さんの日本フットボールルーツ論。せっかくよく調べているようなのに、文章で整理して伝える力が足りないのか結論が見えづらく、これではサッカー界にインパクトを与えることは難しいだろう。

 あと、巻末の一文を読んで、中尾亘孝が何をあんなに怒っていたのかようやく分かったような気がした。思い込みが激しく現場に来ないことで有名なスポーツ(サッカー?)ライターにそんなこと言われたくはないわな、そりゃ。


2月11日(火)

 DVDで、デイヴィット・リンチ監督『ロスト・ハイウェイ』観る。最初から最後まで、どこを切ってもリンチ印。つーか、『ブルー・ベルベット』とか『ツイン・ピークス』の頃にはまだあったストーリーの整合性みたいなものは1万光年先まで吹っ飛び、耽美度そのままに電波度50%アップ!って感じですかね。冒頭からしばらくは「すげー色っぺーカミサンを持つ(しかも夜の生活イマイチな)男が抱いた妄想」みたいな感じで物語が進んでいたのだが……監獄内でのあっと驚く展開により全くわけがわからなくなり、そのまま何の説明もなく一気に加速して終了(笑)。傑作。

 

 夕方、渋谷で買い物。ビックカメラで耳かけ型のヘッドホン「Pioneer AIR’S LITE SE−E03U」購入。さすがに本体20gともなると軽いこと軽いこと。普通のヘッドホン(頭の上にかぶるやつ)はもちろん、両耳のイヤホンするより楽なんじゃないか。ノートパソコンDVD生活には必須ですな。

 Jスカイスポーツでリーガ・エスパニョーラ。レクレアティーボ 1−1 バレンシア。惜しいなあ、レクレア。油断しまくったバレンシアの隙を突いてモリーナのファインゴールで先制して、後半35分にもGK不在のゴール前でモリーナの足下にボールが入ったんだけど…簡単な方を外しちゃうんだもんなあ。ああ、もったいないもったいないもったいないもったいないもったいない……。僕がサポーターだったら1週間は眠れないくらいのもったいなさ。

 朝日新聞のコラムでモットラムがW杯での韓国絡みの判定のいくつか(特に韓国×スペインの「あれ」)をボロカスにけなしていた。現役時のレフェリングと同様の思い切りの良さ。エライ。


2月10日(月)

 ビデオで、三池崇史監督『DEAD OR ALIVE FINAL』。うーむ。香港(だよね?)の街を強引に未来世界と見立てたり日本語と広東語で平然と会話したりといった「奇策」にも関わらず、非常に良くできた「アンドロイドもの」だと思いながら観ていたのだが……。ラストのひねりというかおフザケというか、あれ全然要らなかったんじゃないかね?同じハイテンションの(中にちょっと悲しみも交じった)物語でも、2人(哀川翔と竹内力)の対決でグワーッと盛り上がりきったところで最後「ドカーン!」といった1作目に比べると、今度はグワーッと盛り上がったところで肩すかしされたような感じで、イマイチすっきりしないんだよね。2人の格好良さを生かし切れてないというか。もったいない。


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