10月15日(月)
一昨日豊田スタジアムまで応援に行った東京サポーターの話を掲示板などで読むと、どうもテレビ東京のぶつ切り中継で見た印象とはだいぶ違うようだ。延長では東京が押しに押しまくり、「あと一歩」の場面の連続だったとか。そうかあ。延長のほとんどが切られていたから僕らはまださばさばしてるけど、スタジアムで見ていた人たちは悔しさ50倍増くらいだったんだね。
で、その流れから東京系の掲示板ではテレビ東京に対する批判が多く出ているみたいだ。競馬ファンでもある僕からするとあの日の14時半からの競馬中継は絶対に動かせないのはわかるし、14時半キックオフの試合を16時放送開始、しかも延長戦に突入じゃあダイジェスト的な編集になってしまうのもやむを得ないように思える。時間枠が少なすぎって言われちゃそれまでだし、まあ皆さんが怒る気持ちはわかるのだけれど、今回のケースに「スポーツに対する愛情の欠如」とか持ち出すのも大人げないかと。キックオフの時間と延長制度も悪いと言うことで、ひとつ堪忍してやってください(笑)。
10月14日(日)
昼間、馬券を買うついでに渋谷で買い物。ブックファーストの地下1階に降りたら、野村サッチーのサイン会をやっていた。一瞬写真でも撮ろうかと思ったが、カメラが故障したり呪われたりするといけないのでやめておいた。
秋華賞(G1)はテイエムオーシャン軸の相手ローズバド本線でズバリ的中。配当は低かったが、しかしテイエムの先行抜けだしやレディパステル届かず3位などほぼ予想通りの展開になり、気分的にはとてもスッキリ。
夕方、ビデオでスペインリーグアラベス×R・マドリード。欠場者も多くすっかり歯車の狂ってしまったレアル・マドリーに対し、ホームのアラベスが昨季UEFA杯の勢いそのままにガンガン攻めまくる展開。もはやどちらが格上か全くわからぬ雰囲気のまま90分が過ぎ、結果はスコアレスドロー。レアルが今季このまま4位以内にも入れず、それでいてチャンピオンズリーグで優勝なんてことになったら(昨季のアラベスはまさにそういう状況だったが)、ファンはどういう風に感じるのかね?
夜遅くなってからはスカパーでこまめにチャンネルを切り替え、小野君の初ゴール(おめでとう!)を目撃したりパルマ×ビアチェンツァで中田がすっかり消えているのを確認したりユベントス×トリノでユーベが3−0から追いつかれるのを見たりブレッシア×キエーヴォでバッジオのプレーに酔ったりしてるうちに日付が変わりました。では、おやすみなさい。
10月13日(土)
朝起きてなぜか急に『大甲子園』が読みたくなり、押入から重い段ボールをとり出す。1巻から19巻まで一気に読み、午前中がつぶれた。
午後はまたまたJリーグ中継漬け。
まず、首位と2位の対決磐田×鹿島。開始直後に連続したビッグチャンスをジュビロが全てはずし、0−0のまま前半終了。これはアントラーズペースになってしまうかと思いきや、後半に中山隊長爆発。強引なGKへのチャージから先制点をもぎ取り、終了間際にも素晴らしいスピードのドリブルでスペースに走り込んで藤田にドンピシャのセンタリングを合わせた。これで磐田が首位に浮上。名波の欠場と高原の移籍から来る藤田・中山の過剰負担や決定力不足、それに奥のイマイチ君化など不安材料も増えてきた磐田だが、鉄壁の3バックに強力ダブルボランチを合わせ後ろの強さは相変わらず。初の1st・2ndステージダブル優勝もいよいよ視界に入ってきたようだ。FC東京を応援する立場からはそうなっちゃ困るとも言えるのだが、「チャンピオンシップなし。でも観客動員は大いに増加」のシーズンにしてリーグ首脳陣の鼻をあかせてもらいたいという気持ちもある。誰がどう考えても、今年はジュビロの年だよ。
ところで、テレ朝の川添とかいう解説者は技術的な話がやたら少なかったが、いったい何のためにいるのだ、彼は。
その後テレビ東京で名古屋×FC東京。前後半だけで90分あるサッカーの中継をわずか1時間15分の枠でやってしまおうという無謀な録画中継だった(東京の成績が良いので無理して確保してくれたのかな?)のだが、やはりこういう時に限って運悪く延長戦に突入。結果、後半終了のホイッスルから延長終了までがわずか5分というゴダールばりの省略法になってしまった。
内容的には(といっても実質試合の半分くらいしか見ていないのだが)前半ロスタイムのアマゴールで追いついたところまでは良かったが、後半途中からは全く足が止まってしまい速攻も不発、おまけにシュートが枠に飛びゃーしねえ(笑)。グランパスがもう少しボレーシュートの練習に力を注いでいれば、やられていたかもしれない。まあ、引き分けもやむなしかな。これで勝ち点差3まで縮めたところで首位磐田との対戦となるわけだが、今回120分フル出場してしまったアマラオのダメージが心配だ。
夜、「じゃんがららあめん」を食ってから、つれの家で埼玉スタジアムのこけら落とし浦和×横浜Fマリノスを見る。6万人の大観衆(95%くらいが赤色)で埋まったスタンドは見事の一言……なのだが、その肝心の試合で完封負けするところが近年のレッズの状況を如実に表しているというか。6万人のブーイングってのも、生で聞くと迫力あるだろうね。
で、赤坂見附の「和民」で一杯やってから帰宅。
夜中、スカパーでプレミアリーグアーセナル×サウサンプトン。アーセナルのサッカーは「滑らかさ」ではプレミア随一だが、マンチェスターやリバプールに比べて「速さ」、あるいは1点をもぎ取る「たくましさ」に欠けるように思える。もしベンゲルが日本代表の監督になっていたら、従来からの日本の特長は伸びたかもしれないが弱点補強や新しい武器の獲得という面では「?」だったかもしれない、とも思う。
10月12日(金)
夕方、急な仕事で町田に行くことに。京王線→井の頭線→小田急線と乗り継ぐ。急行だと新百合ヶ丘から町田までがやたら長い。さらに駅前ロータリーからバスに揺られて20分。町田は東京都内のはずなのに、なぜか「神奈川中央バス」。料金が定額じゃない(整理券とるやつ)のも、町田駅前の賑わいからすると何だか違和感が。いや、僕の田舎なんか2時間に1回くらいしかバス来ないっすけどね。
仕事をすませて駅前に戻り、お懐かしの河合塾町田校に立ち寄ってみる。知り合いが見あたらず、とっとと退散。
10月11日(木)
夜、ポット出版のサイトで松沢呉一さんの「ウロコの部屋」『オカマ表現を考える』を読む。ふーむ、相変わらず字数は多いが、面白さも相変わらずだね、この人は。「週刊金曜日」で起きた「オカマ」という表現を巡る紛争から「オカマ」という言葉の語源、同性愛者を指す様々な言葉の用法およびその変遷、売春の是非、そして差別表現と差別語(この両者が異なるということを理解するのが大事なこと)一般へと話題は広がっていっている(現在も進行中)。僕も高校時代に「農家の人は今でも自身を『百姓』と称することがあるが、最近は『百姓』という言葉は差別語とされ、メディアで用いてはいけないらしい。これはかえって失礼なことではないか」という趣旨の文章を書いたことがある。反差別を旗印にした言葉狩り主義者や独善的抗議者といった、無神経かつ鈍感な連中に限って「自分たちは弱者の味方」「我々は鋭敏な感覚を持っている」とか思いこんでいるから困ったもんだ(もちろん、きちんと差別そのものと闘う立派な人も大勢いるけどね)。
田原成貴の逮捕理由が「銃刀法違反」および「覚醒剤所持」と聞いて、いかにもありそうな話なので思わず笑ってしまった。笑い事ではないとは思うのだが。
10月10日(水)
朝、大リーグプレーオフマリナーズ×インディアンズを見る。マリナーズ無得点で、大事な大事な初戦を落とす。ブーンやマルティネスの固い表情が印象的。レギュラーシーズンがやたら調子よかっただけにファンもマスコミも「ここは勝って当たり前」という雰囲気になってしまい、それがプレッシャーにつながっているのだろうか。
夕方、仕事で新宿へ行き、暴風雨でぬれねずみ。帰宅してからは落雷の大音響にちょっとビビる。
空爆開始直後に放映されたビデオメッセージでビン・ラディンが身につけていた迷彩服も時計もアメリカ製だとか。アンチグローバリズム連中(にビン・ラディンを分類してよいのか微妙だとも思うが)の胡散臭さは、彼らの多くもグローバル化によって何らかの利益を享受していることを棚に上げるレトリックにある、と思う。
だからといって別に反米運動を馬鹿にしたりする気は毛頭ないし、建前はともかく本音としてその根拠の大きな部分を国民感情に求める今回のアメリカの空爆を全面的に支持する気にもなれない。いずれにせよ、事態の方向性がある程度はっきりし、頭の中もそれなりに整理できた時点でこの「戦争」に関する自分なりの見解・意見をまとめなければなるまい。
10月9日(火)
中田潤著『男、清原どこへ行く』(飛鳥新社)読了。何を勘違いしたか「常勝」などというものを勝手に自己に義務づけている読売巨人軍の非人間性、そして現在のジャイアンツにおいて見るべき価値のある数少ないもののうちの一つが清原和博の打席であることに同意してくれる人間がどれだけいるか知らないが、少なくとも僕は「全くその通り」と思う。1994年10月8日、ナゴヤ球場での「優勝決定戦」、落合博満の叩き出した3打点を忘れはしない。この本は、全アンチ巨人ファンの必読書だ。
雨も降ってるし、一日家でおとなしく。
朝、ESPNでW杯南米予選ブラジル×チリ。さすがに、ここまで追いつめられると目の色が違うわな。本予選初めてベスト(と思われる)メンバーを組んだカナリア軍団が目の色変えて攻めるわ攻めるわ、久々にブラジルの面白いゲームを見せてもらった。で、結果は2−0。「ホームであんだけ攻めてたった2点かよ」という感想を持つ人も多かろうが、しかしそんなことを言ってる場合じゃないぞ。5位のウルグアイは引き分けだったが、それでもまだ勝ち点差はわずか「2」。まだ厳しい。
昼過ぎ、ビデオでリーガ・エスパニョーラR・マドリード×ビルバオ。14位に低迷し、しかも今節はW杯予選とぶつかるため(何でそんな日程組んでんだ)ジダン・フィーゴ・マクマナマン・ロベカル・コンセイソン・マケレレ・エルゲラを欠く大ピンチのマドリー。前にも書いたけど、このチームは選手の数は揃えていても一本目と二本目の差がけっこうあるので、ターンオーバー制とまでは行かないんだよね。それでもねばり強く戦い、ラウールの1ゴール1アシストで勝利。ここで落としたらほとんどシーズンが終わるところだっただけに、ま、良かった。
ビデオで黒沢清監督『勝手にしやがれ!! 強奪計画』。シリーズ第1作。ドジなヒロインの起こす騒動に主人公二人が巻き込まれる話だが、こういうのってダメだな、俺。周りに困難をもたらすヒロインの間抜けぶりにイライラしちゃって楽しめない。「おめーが悪いんだ、おめーが!」とツッコミを入れたくなってしまう。最後、哀川翔が平手打ちでも浴びせりゃあ少しはスッキリしたのだが。
ボンズの73ホーマーってのは文句なく凄いとは思うのだが、マグワイアの70本に「この記録、人間じゃねえ」と唸らされたのはつい3年前のこと。記録更新のペースがあまりに速すぎて、「大リーグ投手のレベル低下」「ゆるい薬物規制」などとネガティブな考えが浮かんでしまうのは、意地悪な性格の表れだろうか。
まさか、リビアが米英の爆撃を支持する日が来ようとは思わなかった。イスラエルに対する見方も少し軟らかくなってるみたいだし、意外とカダフィってのはキーマンになるかもしれんね。
10月7日(日)
昨夜それほど飲んだわけではないのに、体がだるく頭痛もひどい。明日釣りに誘われていたのだが、やむなく断ることに。
昼過ぎになるとだいぶ楽になったので、東京競馬場に出かける。できるだけ毎年生で見ることにしている毎日王冠(G2)。アドマイヤカイザー流しで勝負したのだが、直線内で前が詰まってアウト。「せりざわあ!内枠だったんだから、もう少し早めに前にとりついとけよ!」などと叫んでは見るが、そんな器用な脚が使える馬だったらもっと出世しているだろうし、しょーがないわな。
一方、京都大章典では直線でステイゴールドが斜行してナリタトップロードが落馬という大波乱。ステイゴールドはもちろん失格だが、トップロードの渡辺君が打撲程度で済んでホントに良かった。強豪揃いで小頭数となったのが幸い。未勝利18頭立てとかで同じ事が起こったとしたらなんて、おそろしくて想像もしたくない。漁夫の利を得たはずのテイエムオペラオー和田騎手の、表彰式でのかたい表情が印象的。
帰り道、何だか腰まで痛くなってきた。やっぱり疲れてたのか。
夕食後爆睡してから、日テレで日本×ナイジェリアのテストマッチ。2−2で分ける。まあ、中田も名波も森島も欠いていたにしては良くやったんじゃないかな。アフリカ勢の動きに慣れてきたということもあるのだろう(これが今回の最大の目的だったわけだ)、セネガルとやったときとは明らかに動きが違った。代表当落線上のメンバーも混ぜていて、全体的に気持ちも入っていた。あとは同点のシーン、松田の「軽い」プレーがなければ、ね。
ナイジェリアは90分集中が続かないところは見られたけれども、DFでの寄りの速さやトラップの技術は明らかに上だった。試合後、トルシエは「もはや戦術より個人個人の能力アップの段階」と言っていたようだが、それは身体能力(短期間で上げるのは無理)というより、チーム戦術よりももっと細かいところ、グループ戦術とか個人戦術の幅を広げ質を上げていくということなのだろう、多分。セネガル戦を「テレ東初のテストマッチ中継」とか書いたら、さっそく森末氏から「『ドーハの悲劇』はテレ東だった」とのツッコミが。そーいやそうだっけ。というか、伝説の番組「三菱ダイヤモンドサッカー」もテレ東だったわけだし、Jリーグ開幕まではけっこうやってたと思うんだよね。その後、代表の活躍で放映権料が高騰して中継できなくなってたんだけど、最近ポケモンで儲け、ピカチュウ資金を投入して今回の放送にこぎつけた、ということになるのかな(それなのにあの凡戦…不運だ)。いずれにせよ、「ここ数年で初めて」くらいに訂正させて下さい。
で、試合終了後、シカゴマラソンで女子世界新記録が出た(高橋尚子はシカゴも走りたかったらしい。やらせてみたら面白かったろう)とか武豊仏G1制覇(見たかチャップルハイアム、この野郎!)・凱旋門賞3着(最低人気に近い馬だったらしい。凄い!)とかの情報をネットでチェックしていたら、テレビの画面にニュース速報が。…………始まったか。この空爆が食料投下の条件整備なのか特殊部隊の潜入援護なのかわからないが、とにかくアフガンのタリバン一派以外の人々の犠牲が最小限にとどまることを願う。
昼、ビデオで石井聰互監督『狂い咲きサンダーロード』。98分間、ツッパリの勢いだけでひたすら押し切る映画。僕はこの作品の主人公みたいな「狂犬系」のキャラはどうにも好きになれないんだけど、「ムカつくぜ!!」という行き場のない衝動が爆発する展開にはそれなりにカタルシスを感じられた。クライマックスで主人公に助太刀する武器キチガイ爺とシャブ中のガキがいい感じ。
午後、スカパーでJ2横浜FC×モンテディオ山形。選手の能力にさほどの違いがなくとも、監督解任などゴタゴタ続きのチームと理想を掲げる若き名将が一年間鍛え上げてきたチームでは、最初から勝負は決まっているようなものだ。明確な戦術の下に統率された山形が快勝。来年は、ぜひこのチームと戦ってみたい!
フルタイム後にチャンネルを切り替えたら、横浜×ヤクルトがちょうど延長に入ったところだった。いやあ、決まって良かったね。延長10回表の2点はいずれも横浜の凡ミスに助けられたものだったが、まあここまでのもがき苦しむ姿に野球の神様が同情してくれたとでも思えばいいんじゃないの。
夜、いつものように赤坂で飲んで帰り、スカパーをつけてみるとW杯予選イングランド×ギリシアは既に後半に突入していた。後半10分の時点で、なんとギリシアが1−0でリード。あちゃあ、何やってんだよイングランド……おっと、FKからシェリンガムの見事なバックヘッドで1−1!いやー、さすがに頼りになるなあ、これであとは決勝点をとればW杯は決まりだ。………と思ったら、こぼれ球を押しこんであっさりギリシアが勝ち越してやんの。イングランドも不運といえばあまりに不運な……。なんて言ってるうちに、後半も終了間際だよ…。もう駄目かねえ。おっと、主審はあのディック・ヨルか。ああ、やっぱりベッカムが倒れるたびに笛を吹くねえ。。ドイツも引き分けたみたいだし、少しは目があるかな…。で、ロスタイムか。なぜかゴール前で直接FKのチャンス。これで入ったら出来すぎだよなって……………あ!、BECKHAM!!………………超土壇場で、ハイパーベッカム砲炸裂。一発でギリシア(というよりドイツが)あぼーん。いらっしゃいませ、コリア・ジャパンへ。
10月5日(金)
夜、スペインリーグFCバルセロナ×マジョルカ。派手に上がり下がりを繰り返すマドリーに対し、坦々と勝ち点を積み重ねるバルサ。この試合も主力の欠場続出で見せ場を作るのに苦労するが、終わってみれば3−0。ただし、内容に満足せぬファンからはブーイングも起こっていた模様。オーフェルマウスよ、早く帰ってきておくれ。
10月4日(木)
プリオンが怖くて肉が食えるか、ということで赤坂の『上野 太昌園』で焼肉。タン塩、ねぎ塩カルビ、ロース、ハラミ等。しかし、店内はすいていた。他の店をのぞいたら、客が1人もいないところも。みんな、ビビりすぎじゃないのかね。
『映画秘宝』25号。なんだか、だんだんただのディープ系ホラー映画雑誌になってきてしまっているような。巻末のFBBと読者投稿が一番面白いというのは雑誌としては大問題で、読み物の魅力やバカ企画の楽しさが目に見えて減っているのは残念でならない。初期の「秘宝」は、僕のようなあまり映画を見ない人間でも非常に楽しめたんだけどなあ。編集方針と言ってしまえば、それまでだけれども。
夜中、テレビ東京初のテストマッチ中継(だよね?)日本×セネガル。W杯出場を決めてノリノリのセネガルに対し、日本はドリブラー過多のメンバーに加えて相手の姿が目に入っていないかのような集中力を欠いたDF(浩二君、君のことだよ)で全く駄目駄目。前半だけ見て、とっとと寝た。
人間、働き過ぎは良くない。
ビデオで黒沢清監督『復讐 消えない傷痕』。何というか、非常に感想が書きにくい映画。「復讐」というタイトルであるからにはどこかで銃撃戦か何かのクライマックスが来るのかなと思いきや…ついに最後まで来ずじまい(笑)。坦々と映画は進み、坦々と終わる。そこが味が出ていてなかなか良いとも言えるし、どうせ「外す」ならもっと徹底的にやってほしかったような気もする。終わった瞬間、「何か物足りない。ああ、そうか、黒沢清もそう思ったから『蛇の道』『蜘蛛の瞳』を作ったんだね」と納得した気分に。2階の女の子とのすれ違いとか、いい場面も多いんだけどね。
10月2日(火)
夜、スペインリーグレアル・マドリード×バリャドリッド。前半は先週と同様のファンタジックなサッカーで圧倒したマドリーだったが、後半流して逃げ切ろうとしたところ、直接FKを決められて痛恨のドロー。今の時期は国内のリーグ・カップにチャンピオンズリーグにW杯予選と欧州トップチームにとっては地獄のようなスケジュールだけに、1試合ごと全力で望むのが難しい時期であるのは間違いない。マドリーはスター軍団ではあるがターンオーバー制を実行できるだけの選手層がないだけに、なおさら苦しい。それにしても、マンチェスターにせよマドリーにせよ、ようやく形になってきたかと思えば足元すくわれるし、かといってじゃあしばらく駄目かなと思うと爆発したりするし…。もう、よーわからん。
10月1日(月)
ビデオでプレミアリーグトッテナム×マンチェスター・U。前半不調のマンチェスターはトッテナムの速いパス回しに翻弄され、あれよあれよと3失点。ハーフタイムにファーガソンがいかなる檄を飛ばしたのかは分からないが、後半になるとマンチェスターの選手は全くあきらめず攻める気満々、ベッカムを右に固定するフォーメーションも当たって一気に5得点。底力を見せたマンチェスターが5−3で勝利した。後半もコンビネーションのぎこちない感じは残ったままだったのだが、それでもセットプレーやらカウンターやらで5点奪う破壊力はさすがである。ただし、弱い相手ばかり力でねじ伏せる、典型的な内弁慶チームになりつつあるような気もしてしまうのだが。
昨日のローズの敬遠、「世界の王」だか何だか知らねえが、この人としての器量を問われる状況で選手やコーチに責任を押しつけてしらばっくれるたあどういう事だ。選手として偉大な記録を残すことと人格が優れているということは全く別物である、という良い例だね。