●『メトロポリス』

DVDでフリッツ・ラング監督『メトロポリス』を観た。戦前ドイツ映画の黄金時代(1920年代)に撮られた、SF映画の金字塔でもあるあまりに有名な超大作。
<あらすじ>
舞台は2026年(制作年の百年後!)の未来都市「メトロポリス」。超高層ビルに住む特権階級と地下で過酷な労働に従事する労働者階級の対立が深まる中、その状況に疑問を抱く若者フレーターは労働者の娘マリアと恋に落ちる。彼の父で「メトロポリス」の支配者たるフレーダーセンは、マリアそっくりのロボットを使って労働者たちの混乱と分断を図るのだが……。
名作中の名作と言われるだけあって、映像についてはとにかく素晴らしいの一言。摩天楼が立ち並び、高速道路や飛行物体が行き交う大都会。エレベーターで降りていく先に突然現れる地下世界。シャープでミステリアスなロボットの造形と、それが人に姿を変える際の美しいオーバーラップ効果。全く古びていない、というと言い過ぎかもしれないけど、少なくとも各シーンの「ワンダーな感じ」は今でも十分通用していて、とても85年前のセンスとは思えない。
