●柳の強さ、あるいは納豆走法の勝利 ('08ジロ・デ・イタリア)
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2008年のジロ・デ・イタリアは昨年の三大ツール覇者が揃い、また展開的に接戦が続いたこともあり、なかなかの盛り上がりようだった。結果は、ツール・ド・フランス王者のアルベルト・コンタドールが地元の新鋭リッコを僅差抑えての優勝、名実ともに自転車レース界のトップに躍り出た。コンタドールの所属するアスタナはドーピング問題のあおりを受けて1週間前まで出場が決まっていなかったという経緯を考えれば、これは驚くべき勝利でもあった。
今回のコンタドールは結局ステージ優勝なしということで、たとえばツール連覇中のアームストロングや06年ジロのバッソなどと比べると破壊力やインパクトにおいてやや見劣りするのは否めない。ただ、本人もレース後に語っている通り「1週間前までビーチでバカンスを楽しんでいた」ことを考えればそれもやむを得ないことなのかもしれない。むしろ、3週間という期間を利用して巧みに帳尻を合わせていったスマートさを讃えるべきなのだろう、と思う。
